ZIPPO FACTORY ART & ADVERTISEMENT
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1933年、ジッポー社が最初のオイルライターを世に送り出して以来、たゆまぬ品質向上のための試行錯誤の時期を駆け抜け、ついにジッポー社は1950年代という、『品質の安定と生産技術の確立』の時を得た。
『ライターという道具』としての基本的信頼性と、名声を獲得したジッポー社は次のステップを目指し始める。
それはジッポーという真っさらなキャンバスに、どのような審美性を表現し得るのか…。
はたまた、『ポケットに収まるセールスマン』として、事業広告のフィールドとしての商品の可能性をどう模索していくのか…
それは無限の可能性を秘め、確かな品質に裏打ちされた工業製品だけが許される課題と言えるのではないか。
ここではジッポーに手間の掛かった装飾を施し、昇華させた社内デザイン商品や、エンドミル工法による線画イラスト広告が爛熟を極めた1950年代の物に焦点を当てる。