Wire “It’s Beginning To And Back Again”

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またまた出ました、Wireの7枚目のアルバム”IBTABA”こと”It’s Beginning To And Back Again”です。この頃になると、以前の強力なプロデューサーMike Thornからは離れ、Depeche Modeなどで名を馳せているJohn FryerとPaul Kendallと自分達でプロデュースするスタイルになっています。その為か、割とリズムが強調されており、ノリの良い曲調になっています。実はこのアルバム、ライブ用に、以前にリリースされているアルバム”The Ideal Copy”と”A Bell Is A Cup”からの曲を大幅に作り直し、アレンジし直した「新曲」から成るアルバムなんですよ。こう言うやり方が、Wireらしい作品だなと膝を手で打ってしまいます。シングルカットされた”Eardrum Buzz”は英国シングル・チャートにもインしています。このアルバムを出す前に、1988年6月に6万人を収容できるPasadena Rose Bowlで、OMIDやThomas Dolbyと共に、ライブをやっており、その時のアイデアが、このアルバムに反映されたのでしょう。なお、このアルバムをリリースして、次のアルバム”Manscape”をリリースした後の1990年に、DrのRobert Gotobedが抜けてしまいます。その為、WireはWirと言う表記になり、”The First Letter”を出しています。一方で、Robertはeと言うプロジェクトを始動したとかの噂もありました。
それで、本作品ですが、先述の通り、リズムがダンサブルな曲になっていますが、B面は3曲だけと言う長目な曲からなっていたり、サンプラーやシンセをふんだんに使ったアレンジが目立ちます。B1”Illuminated”などはドラムマシン(多分、Roland TR-606と思います)を使っていますし、A4”Public Place”では重厚なシンセの中に、淡麗なアコギのアルペジオとヴォーカルが響くビートレスなアレンジになっています。また、B面は曲の繋ぎもひと工夫してあり、Wireなりのクラブ・ミュージック仕様とも取れる流れになっています。今からでも遅くないので、皆さんもこのアルバムで踊りましょう!

A1 “Finest Drops” (4:21)
A2 “Eardrum Buzz” (4:16)
A3 “German Shepherds” (4:38)
A4 “Public Place” (6:07)
A5 “It's A Boy” (3:53)
B1 “Illuminated” (6:52)
B2 “Boiling Boy” (8:17)
B3 “Over Theirs” (9:23)

https://youtu.be/joc1ojR0T9U?si=m55UyoGjiCUaXndo

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