The Monochrome Set “Strange Boutique”

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欧米の1980年は最早パンクでは無く、既にポスト・パンクの時代であった訳ですが、その中でもネオアコ(Neo-Acoustic Music)があったのです。そして、この英国のThe Monochrome Setもネオアコの先駆けでした。最初に田舎のレコード屋で視聴した時はピンと来なかったのですが、ここ十数年前にサブスクで聴いて、これは!と思い、早速、購入しました。メンバーはインド生まれで曲作りの中心的存在のBid (Vo/G; 本名Ganesh Seshadri), カナダ人のLester Square (G/Vo; 本名Thomas W.B. Hardy), 元Adam and the AntsのAndy Warren (B/Vo), 元Art AttacksのJohn D.Haney (Dr), Bob Sargeant (Kbd)ですが、元々ベースはJeremy HarringtonとSimon Croftの2人がいましたが、Andyが加入して、Bidの幼友達でもあるAndyが専属になっています。それが1979年後半です。その年に実験映画作家のTony Pottsが映像担当として在籍しており、5番目のメンバーとも呼ばれてました。そして、ライブ活動を始め、Rough Tradeから数枚のシングルをリリースしています。1980年に、本作品でもあるファースト・アルバム”Strange Boutique”をBob Sargeantのプロデュースで、Virgin Recordsの子会社DinDiscからリリースします。1980年の英国アルバムチャートでは62位で、まあまあの出だしだったと思われます。そして、本作品の内容ですが、つぶやくように優しく歌うBidのヴォーカルは、彼のまろやかな声質と醒めた感覚が全開でした。演奏の方も、ギターパンドらしく、乾いた音色の2本のギターが絡み合いが堪らなく良くて、それを支えるリズム隊もしっかりしています。またオルガンを主体としたキーボードも効果的で、カッコいいです。途中にはインスト曲もあり、そのメロディーの良さもバッチリで、何だか粋なフレンチ・ポップスを聴いているみたいです。発売されてからもう40年程も経っているのですが、全く色褪せない音楽ですね。私は余りこの分野には詳しくないのですが、後追いで聴いても完成度が高いと思いますので、皆さんもそんな音楽を偶には聴いてはどうでしょうか? 因みに、このバンドは、2度解散して、現在までメンバーチェンジしながらも活動を続けています。

A1 “The Monochrome Set (I Presume)” (5:12)
A2 “The Lighter Side Of Dating” (2:42)
A3 “Espresso” (3:11)
A4 “The Puerto Rican Fence Climber” (2:59)
A5 “Tomorrow Will Be Too Long” (2:59)
A6 “Martians Go Home” (2:01)
B1 “Love Goes Down The Drain” (2:27)
B2 “Ici Les Enfants” (3:06)
B3 “The Etcetera Stroll” (4:42)
B4 “Goodbye Joe” (2:42)
B5 “The Strange Boutique” (3:09)

B5 “The Strange Boutique” (3:09)
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kkd4ZmcQ0bbAoZvLldHiDy9uGLzKqO7Iw&si=wJhQ9fzi5fysSUZI

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kkd4ZmcQ0bbAoZvLldHiDy9uGLzKqO7Iw&si=wJhQ9fzi5fysSUZI

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