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Cluster “Zuckerzeit”
裏ジャケで二人仲睦まじく写っている写真を見るとほっこりしますね。Cの方のClusterです。彼等としては三枚目のアルバムになります。彼等とはDieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusのことです。電子音楽の始祖とも言える宅録風なアルバムです。もう今までもバイオグラフィーは書いているので省略しますが、二人の個人としてのバイオグラフィーは少し補足しておきます。Dieter Moebiusは、BerlinのAkademie Grafikで絵画を学んでいる学生の時に、バイトしていたレストランで、Conrad Schnitzlerと会います。その時、Conrad Schnitzlerは、Hans-Joachim Roedelius.とZodiak Free Arts Labをやっていました。それでトリオとして1969年にKlusterを始める訳ですが、Conradが、抜けた後、KをCにしてClusterとしてデュオで活動。彼はグラフィック・デザインができたので、Clusterのジャケとかも作っています。一方、Hans-Joachim Roedeliusは若い頃は不本意でしたか、Hitler Jugendでもありました。そんなこともあって戦後、2年間、牢屋に入っていたとか。一度は心理療法師やマッサージ師として働いていましたが、直ぐに嫌なって、自分の好きな音楽をやり始めます。1968年に、彼は「人類」と名付けられた音楽のコミューンを、更にベルリンのアングラ文化の拠点として、Zodiac Free Arts Labをコンセプチュアル・アーティストのConrad Schnitzerと始めます。そこで、Dieter Morbiusと知り合いなり、後は前述の如くです。ここら辺にしておきます。
それで、本作品ですが、全編通して、宅録のような音質で録音された曲が並びます。解説のAsmus Tietchensよると、これは2つのミニアルバムを一枚のアルバムにしたようなものらしいです。一応、担当楽器は、Dieter MoebiusとHans-Joachim Roedelius (G, Hawaiian-G, Piano, Organ, Synth)です。プロデューサーはClusterの2人とNeu!のMichael Rotherですので、そんな仕上がりになったのかもしれませんね。しかし、これを聴いたら、自分もできるんじゃないか?と思う方もあるかもしれてません(例えば、DD. Recordsの鎌田忠さんや鶴田くんなんかもその口ではないでしょうか?)。A面1曲目は、なんだか、ヒカシューの「プヨプヨ」を思い起こすようなベースラインです。何か、妙にチープなリズムボックスが使われていますね。その上をウニョウニョしたシンサの音や自作電子楽器の音がはいずり回ると言うちょっと「変態チック」な曲です。しかし、それも計算の内で、敢えてこんな録音にしていのでは?とも思います。そんなサウンドですが、中々楽しめますので、是非皆さんも❗️因みにタイトルは”Sugar Era (砂糖の時代)とのこと。そんなに甘くはないですよ!この盤は露の再発専門レーベルからのリイシューです。やるなぁ!
曲順(LPとCDは同じです)
A1 “Hollywood”
A2 “Caramel”
A3’”Rote Riki”
A4 “Rosa”
B1 “Caramba”
B2 “Fotschi Tong”
B3 “James”
B4 “Marzipan”
B5 “Rotor”
B6 “Heiße Lippen”
https://youtu.be/cyQWxFIdarg?si=wlxn4CFUu_6eKejh
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