Murder Corporation “Insane Pleasures”

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もう伊の90年代地下音楽は狂ってますね。今回、紹介するのはMurder Cooperation (殺人会社の意味てすね)。その正体は言うとイタリア人Moreno Daldossoのソロノイズ・ユニットです。彼がMurder Cooperationを名乗って、音楽活動を始めたのは1992年で、初のアルバムは自身のレーベルMurder Releaseからのカセット作品”Butcher Meat”です。もう付ける作品名から曲名から殺人、性行為、死体、暴力などのネガティブ・ターム満載で、今なら、コンプライアンス的にダメなものばかりです。それを皮切りに、彼はMurder Cooperationの作品をバンバン出していきます。中にはカセット8本組みと言うとんでもないブツもあります。それで、1997年に初のヴァイナルLP”Terminal Procrdure”がリリースします。そしてセカンドLPアルバムが、この”Insane Pleasures”になり、しかも200部限定でピクチャー盤の仕様です。しかも、頭をぶち抜かれた女性の死体がそのままピクチャーになっています。ここまでやると逆に立派にも思えますね。悪趣味ですなぁ!音の方、沢山のテープやノイズ、短波ラジオに激しく歪んだヴォイスから成る極悪ノイズです。初期のWhitehouseなんかを直ぐ想像出来ます。ただし音は分厚いハーシュ・ノイズ・ウォールからなります。彼が何を歌っている(叫んでいる)かは不明ですが、ヴォーカルにも気迫に迫るオブセッションがあります。そんな彼は元々、ヘビメタ、パンク、ハードコアを主に聴いていたらしいのですが、その内らダーク・ゴスやEBM (electronic body music)も聴くようになり、最終的にインダストリアルも聴くようになったとのこと。その最初に聴いたインダストリアルはT.G.の”Discipline”だったとのこと。それで最も影響を受けたのは、Merzbowと特にBoyd Riceであったらしいです(何か違うようにも思えますが)。勿論、WhitehouseのWilliam BennetやSutcliffe JügendのKevin Tomkins にも影響を受けたみたいですが、、、寧ろ、ここら辺の影響が大きいと思うんですけどね。彼の使っている機材はAki s01のサンプラーとトーン・ジェネレーター(VCO)みたいです。なので、一瞬針が飛んだか⁉︎と焦るような部分もあります。また、サンプラーの使用によってショート・ループみたいな音も聞かれます。
兎に角、音もヴォーカルも歪みまくっており、音の密度も高いとはので、ハーシュ・ノイズウォールに近い後作りになっています。ただただ単にこれらのピクチャーディスクほ盤面が殺された女性の死体だったりする悪趣味なところを除けば、音楽的には、興味深いとも言えるんですけどね。まあ、そこは目を瞑って、音だけでも良かったと思いますが、、、どうです、こんなアルバム一家に一枚あると良いとは思いますよ。悪趣味なので、皆さん全員にお勧めはできませんが、偶には、こんなノイズも良いですよね?(まあ、早朝から聴くもんでもなかいなあ!と痛感しております。)

YouTubeには無かったので、彼のカセット作品を。
https://youtu.be/_2rfC79XGRs

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