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Bizarre Ko.Ko.KO. “00 Time”
この奇妙なグループ名からして怪しい音楽をやっていそうなBizarre Ko.Ko.KO.のファーストにしてラスト・アルバム”00 Time”です。このBizarre Ko.Ko.KO.はオーストリアのWalter HeinischとKarl Kornfeldのシンセ・デュオです。元々は1984年にSynoptik RecordsからリリースされていたものをスペインのWah Wah Recordsが2021年にリイシューしたものです。このデュオは、それ以前にはCultural Noiseと言う名前で、先述の2人にGerhard Lisyが加わったトリオで活動していました。それで、Bizarre Ko.Ko.KO.は、何か悪意のある不吉な雰囲気と多量のシンセ、シーケンサーや冷徹なキーボードを使って、トリオの時の音よりも更にダークな音を呼び寄せています。その為、彼等は全く不気味なポスト・インダストリアルな領域に入ってしまい、その結果、彼等の音楽は、初期Tangerine Dreamのプリミティブな宇宙音響やAsmus Tiechensのディストピアな音楽或いは80年代のConrad Schnitzlerの人工的なゴスの混合物のようなものになったと紹介文では書かれています。イマいち、ピンとこないですが、実際聴いて見ると、この説明文が何となく分かります。要するに、初期Tangerine Dreamがもっとおどろおどろしい曲をやっていると言えば何となく分かると思います。A-1とB-1には長尺の曲を、2曲目は短めの曲を配置しています。シーケンスにはやはり初期Tangerine Dreamっぽい感じがしますが、もっとシンフォニックな曲調や宅録っぽい感じの録音も相まって、むしろダーク・ウェーブとかの元祖のような印象も受けますね。まあ、カルト的シンセ・ウェーブと言ったところでしょうか。先に言いましたようにこのデュオの唯一のアルバムですので、物好きなシンセ音楽な方にはお勧めします。
A-1: “Metamorphosis of the Element”
https://youtu.be/FecVL7LGuug
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