The Raincoats “Moving”

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これで第一期The Raincoatsの最後のアルバムとなります。そうです!”Moving”です❗️前作から3年のブランクになりますが、ドラムが決まらず、試行錯誤していたらしいです。と言う訳で、ドラムは元P.I.L.のRichard Dudanskiになっています。寧ろ、男性がとかライオット・ガールがとかはどうでもいいので、素直にThe Raincoatsが続けられたことを喜びましょう。なお、このアルバムの前に、1982年12月に、NYCのThe Kitchenでのライブ音源を”The Kitchen Tapes”と言うカセットアルバムをROIRからリリースしています。それで、この頃になると、アルバムやレコードを出す度に色んな方向に向けないといけないと言うプレッシャーからか、各人はソロ活動を行い始めています。Gina BirchとVicky AspinallはDorothyを結成し、Ans da Silvaは振り付け師のGaby Agisとのダンス・パフォーマンスでのコラボを経て、Charles Hayward とRoselandを結成して、活動をしていきますが、The Raincoatsの再結成までは1994年まで待たなければなりません。再結成後のことはここでは省略しますが、彼女らは1996年に、再結成後初めてのアルバム”Looking in the Shadows”を漸くリリースしていますし、近年ではAna da SilvaがPhewさんとのコラボしたりで、ちょっと有名になりましたね。
それで、本作品についてですが、ドラムのことは先述の通りなのですが、メンバーはセカンドと時の同じですし、楽器を入れ替えたり、ゲストを招いたりしています。AnaはB, G, Voを担当、GinaがB, G, Vo, Vibraphoneを担当、VickyがB, G, Organ, Piano, Vln, Voを担当しています。ゲストにはMichael McEvoy (B), Paddy O'Connell (B, G, Tenor Sax, Whistle)、Mgotse Mothie (DoubleB),Derek Goddard (Dr, Perc), Richard Summers (Trampet), Sarah Sarhandi(Viola)を招いています。曲の完成度やアレンジ度は高く、バンド・サウンドとしてはかなり良い演奏をしています。しかも、アコースティックな楽器が多用されており、かつ小道具のようなパーカッション類が良い風味を出しています。B面ではRichardのヴォーカル曲もあり、楽しそう。全体的にJazzyな或いは民族音楽のような曲調になっていますが、これはアコースティックな楽器を多用しているからでしょう。それでいて、楽しげなのが、ビンビン伝わってきます。多分、セカンドで思いっきり実験的な面に踏み込んで、一周回って、新たなポップミュージックに到達したと言う印象です。そんな彼女らのアルバムを聴いてみませんか?きっと楽しい気分になりますよ!

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l8BaNekshdaeni2PlfPUCePA4vfCVEcoQ

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