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- Mars “Rehearsal Tapes & Alt. Takes NYC 1976-78”
Mars “Rehearsal Tapes & Alt. Takes NYC 1976-78”
もう、この音源、どの媒体でも似たようなものをいくつも買てるんだろ⁉️と思わせる、元祖No WsveバンドMarsの短い歴史を網羅したアルバムLP3枚組の登場です!Marsの始まりですが、Lucy Hamilton (China Burg或いはConstance Burg)とMark Cunningham が、1975年にSumner CraneとNancy Arlenに会って、Velvet Underground (VU)のことで意気投合し、バンドを始めました。幸いSumnerは子供の頃、ピアノを習っていて、Markはトランペットやギターをやっていたらしいのですが、ベースも少しかじっていました。それで、まずパートをどうするか?で、Lucyはギターを、Nancyは紙袋をパーカッション代わりに叩くとして、Nancyのロフトでジャム・セッションをやり始めました。初めはVUの曲を、そして自分達の曲を演奏し始めます。LP1A面 「Piano Session」では1976年夏のジャム・セッションで演奏したVUの”Pale Blue Eyes”を VoがSumnerのヴァージョンとChina(Lucyのこと)がVoのヴァージョンの2曲が収められています(これが白眉‼️)。”Cry”は初めて作ったオリジナル曲です。また、LP1A面の最後の曲は、The ContortionsのJudy Harrisのギターを加えた”Leather Jacket”です。その時、Judyはこのバンドの事をべた褒めしています。しかしながら、演奏できるヴェニューにはピアノが置いてないので、Sumnerは悩んでました。そこで、4人はアコースティックな楽器からエレクトリックな楽器へとシフトし、Sumnerはエレキ・ギターに、またNancyもドラム・セットを購入します。それで、1977年6月にCBGBのMonday audition slotで、初めて4人組として出演しましたが、その時にはまだバンド名が決まっていなかったので、誰が言い出したか分かりませんが、Chinaと呼ばれます。その時の演奏がLP1B面「June ‘77 - China To Mars」に収められています。これは凄いです!と言うかAunt Sallyのライブのようです!そして、この時期ではまだ「楽曲」っぽいですね。既にこの頃には名曲”3E”が演奏されています。この頃、Nancyのロフトでのリハとかが余りの大音量であったので、ロフトの隣人からクレームが付き、彼等は、Teenage Jesus & The JerksのDon Christensenがスクワットしていた場所に移動し、Teenage Jesusらと頻繁に対バンすることになります。LP2A面は「December ‘77 - 11000 Volts」では、それ以前の雑然としていた曲をもっと実験的に演奏するのはどうしたらいいか?社会的断絶を不協和音にするにはどうしたらいいか?と言う命題の下、初期の曲のヴァージョン違いを作り試していたみたいです。LP2B面は「No New York Alt. Takes」と題された、世紀の名盤”No New York”のスタジオ録音の際に、カセットで録音したヴァージョンやラフ・ミックスなどからなっています。これらは門外不出(?)なので、貴重です。LP3A面は「July ‘78 - Scorn」と題されており、これは、Lydia Lunchが住居兼リハスタとしていたDelaney StreetのDuplexに引っ越した1978年春、デ・チューンされたギターやベースで、より進化(?退化?)した自分達の音作りや難解なSumnerの歌詞に舵を切ったバンド・サウンドの記録です。A面最後にはテープが切れて、唐突に終わる曲が、収められていますが、Markにも曲名は分からないとのことです。LP3B面は解散する直前辺りのライブ録音で、「November ‘78 - NN End」と題されています。Marsとしては、セッション録音である”Mars EP”が出てすぐの12月にMax’s Kansas Cityで最後のライブを行なっています。なので、そのちょっと前と言うことになりますが、ここに収められている曲はその時点での新曲ばかりですね。そしてこの後、またAmerican Thread Buildingのオフィス跡に最後の引っ越しをします。大体、この3枚組のアルバムは、Marsの一部始終が年代毎に整理されていますので、その足取りを追うにはベストなレコードだと思います(ちょっと高いけど)。それとNo Waveファンは必須アイテムですぞ‼️
◼️LP1: Summer '76 - The Piano Sessions
A1 “Sumner Piano Solo”
A2 “Pale Blue Eyes (Sumner)”
A3 “Pale Blue Eyes (China)”
A4 “Cry”
A5 “I Can Feel It”
A6 “Leather Jacket
⬜︎June '77 - China To Mars
B1 “Look At You”
B2 “Son of Sam (Crazy Like You)”
B3 “Cry”
B4 “3E”
B5 “Plane Separation”
B6 “Cats”
B7 “Don’t Be So Sensitive”
◼️LP2: December '77 - 11000 Volts
C1 “11000 Volts”
C2 “11000 Volts”
C3 “Cats”
C4 “3E”
C5 “11000 Volts Jam”
⬜︎No New York Alt. Takes
D1 “Helen Forsdale (LP Takes Rough Mix)”
D2 “Helen Forsdale (Alt. Take)”
D3 “Puerto Rican Ghost (2 Takes Drums And Vocals)”
D4 “Puerto Rican Ghost (Alt. Take)”
D5 “Puerto Rican Ghost (LP Takes Rough Mix)”
D6 “Hairwaves (Alt. Take 1)”
D7 “Hairwaves (Alt. Take 2)”
D8 “Hairwaves (Alt. Take 3)”
D9 “Tunnel (LP Take Rough Mix)”
◼️LP3: July '78 - Scorn
E1 “RTMT”
E2 “Cairo”
E3 “Cairo”
E4 “Scorn”
E5 “Tunnel”
E6 “Hairwaves”
E7 “Untitled Mystery (Tape Cuts Off)”
⬜︎November '78 NN End
F1 “NN End”
F2 “Scorn”
F3 “Monopoly”
F4 “Mummy Talk Pauses”
F5 “Monopoly”
F6 “Immediate Stages Of The Erotic”
[original cassettes]
https://youtu.be/tmF5_5cbHMk?si=JyFwhNpyWkOECvrg
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