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X-Ray Spex “Germfree Adolescents”
やっと手に入れました、ライオット・ガールの代表的バンド、英国のX-Ray Spexのファースト・アルバム”Germfree Adolescents”です!時期的にはパンクとポストパンクの中間辺りでしょうか?まずはおさらいをしておきましょう。X-Ray Spexは1976年にLondonで結成され、その後、ヴォーカルのPoly Styreneが脱退する1979年までが、本来の活動期間になります(その後は、新しいシンガーを入れて、Classix Nouveauxと言うニュー・ロマンティック・バンドになります)。元々は、Poly Styrene(本名Marion 或いはJoan Elliott-Said)がVoで、ギターにJak AirportことJack Stafford、ベースにPaul Dean、ドラムにPaul ‘B. O’ Hurdingそして、サックスに当時15歳だったLora Logic (本名Susan Whitby)で結成されましたが、Loraは一枚のアルバムでサックスを担当しただけで、本来の学生に戻ります。バンドの特徴は、まずPolyのヴォーカルで、「発泡する不調和」とも言われた、少し調子外れだけれども、パワフルなものです。実は彼女は、Mari Elliotという芸名で1976年にレゲエ・シンガーとしてSilly Billy”と言うレコードを出しています。彼女はソマリア人と英国人のハーフで、LondonのBromleyで生まれています。彼女はバンドの顔であり、当時のパンク・シーンでも有名なフロント・ウーマンでもありました。そして、彼女は、Sex PistolsをHastingで観た時に、バンドをやろうと思い立った訳で、そうしてX-Ray Spexを結成し、有名なパンク・クラブThe Roxyに出演するようになります。1977年9月に初のスタジオ録音で、名曲”Oh Bondage Up Yours!”を作り、シングルとしてVirgin Recordsからリリースします。Polyは「私はセックス・シンボルじゃない!その気になれば、今すぐ坊主にしても構わない」とも言ってます。また、この曲はライオット・ガール運動のテーマ曲にもなっています。しかしなから、彼女はゴリゴリのフェミニストではなく、寧ろ、反資本主義者・反消費主義者であることを強調しています。それで話しを戻すと、Lora Logicが1977年に脱退した後、John Glynが仮に入りますが、その後、Steve RudiことRudi Thompsonがサックス担当として正式に加入します。そして1978年11月に、X-Ray Spexは初のスタジオ録音によるファースト・アルバムである、本作品をEMIからリリースします(私の持っているのは、これにボーナストラックを付け加えたアンオフィシャルな再発盤です)。そして、彼らは当時のパンク・ムーブメントの中で積極的にライブをこなしていき、John Peel Sessionへの出演やRock Against Racismなどにも参加しています。1979年に初のUKツアーを行いますが、Polyが燃え尽きてしまい、彼女は1979年にバンドを脱退してしまいます。先述のように残ったメンバーはClassix Nouveauxを結成します。その後、単発的に再結成しますが、ギターのJak AirportはBBCの子会社で働いていましたが、癌で2004年8月14日に死亡、また、Poly自身も2011年4月25日に乳癌の脊髄転移で亡くなっています。53歳でした。ここら辺のことも含めて、Poly Styreneの自伝的ドキュメンタリー”Poly Styrene: I Am a Cliché”が作成されているので、興味のある方は是非!
と言う訳で、やっとX-Ray Spexのファースト・スタジオ・アルバム”Germfree Adolescents”に辿り着きました。全編、これ、元気一杯なPoly Styreneのヴォーカルか、パンク・サウンドに乗って、炸裂しています。そして何よりも、決して上手くはありませんが、サックスが入ることで、凡百のパンク・フォロアーとは一線に画すサウンドになっています。私は一時期、このアルバムをYouTubeでヘビロテしてましたので、もう涙が出そうです。懐メロ⁉︎ 下手上手とか言わないで、下手なんですよ。でもそれを補って余る位、Polyのハツラツとした元気なヴォーカルがキてますね。そんな、ちょっと風変わりなパンク・サウンドに触れてみて下さい。痺れますから(因みに邦題は「X線と発泡スチロール」とかで、身も蓋も無い感じでしたね。)!因みに、本作品でのメンバーは、Poly Styrene (Vo), Jak Airport (G ), Rudi Thomson (Sax), Paul Dean (B), BP Hurding (Drs)で、本再発盤では、元々シングルでとしてリリースされていたA7とB7がボーナス・トラックとして収録されています。
A1 “Art-I-Ficial” (3:21)
A2 “Obsessed With You” (2:26)
A3 “Warrior In Woolworths” (3:04)
A4 “Let's Submerge” (3:23)
A5 “I Can't Do Anything” (2:55)
A6 “Identity” (2:22)
A7 “Oh Bondage Up Yours” (2:45)
B1 “Genetic Engineering” (2:45)
B2 “I Live Off You” (2:06)
B3 “I Am A Poseur” (2:29)
B4 “Germ Free Adolescents” (3:09)
B5 “Plastic Bag” (4:56)
B6 “The Day The World Turned Dayglo” (2:50)
B7 “I'm Cliche” (1:53)
https://youtu.be/6o0X87Kbnps?si=wzkk7Shjo0fYmNfR
[original full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLXdefjrKJgHa4TAgNaLK-rQJudwllgwiT&si=S2V9a-KGpNqvFZyx
A7 “Oh Bondage Up Yours” (2:45)
https://youtu.be/FYMObdOqcRg?si=O0QF2fMk9TG0mQuJ
B7 “I'm Cliche” (1:53)
https://youtu.be/MVsRlYsII6o?si=81NjiiEA2ZA6eBIf
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