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808 State “Newbuild”
もうこれは王道のテクノですね、808 Stateのデビューアルバム”Newbuild”です。本当なら1988年のオリジナル盤を紹介するところですが、これは1999年の再発盤で、かつ12㌅EPの3枚組の仕様になっています。私、そんなにテクノには詳しくないんですし、皆さんの方が詳しいと思います。なので、バイオグラフィーを一応、書いてみますね。シカゴで巻き起こったアシッド・ハウスがブームになった1988年に、英国マンチェスターで始まったテクノ・ユニットが、808 Stateです。Eastern Blocと言うレコード店の店員Martin Priceと常連客のGraham MasseyとGerald Rydel Simpson (後にA guy cold Geraldと名乗る)で結成されます。1988年に同店のレーベルCreedからデビューアルバムである本作品”Newbuild”をリリースします。このアルバムをリリース後、Simpsonが脱退、代わりにAndy BarkerとDarren Partingtonが加入し、1989年にEP”Quadrastate”をリリースします。このアルバムの一曲目”Pacific State”は後にリミックスが沢山の作られることになります。この曲はアンビエント・ハウスのシーンへ大きな影響を与え、ZTTレコーズへの移籍のきっかけとなります。これらのアルバムはマイナーレーベルからのリリースだったので、入手困難だったのですが、Aphex Twinの運営するRephlex Recordsより1999年に”Newbuild”を、2008年に”Quadrastate”をCD再発されています。ZTT移籍後に”90”を1989年にリリース。その後の1990年にアルバム”ex:el”をリリース、ゲストにBjörkやNew OrderのBernard Sumnerも参加しています。1992年にMartinが脱退し、その後、UB40をゲストに迎えたアルバム”Gorgeous”をリリース、落ちついた作品になります。その後、日本盤も出して、日本のテクノ・シーンは盛り上がりますが、808 State自体はテクノ・シーンから離れていきます。1996年に出たアルバム”Don Solaris”をリリースしますが、音はドラムンベース的になっており、音楽批評家には酷評されています。。しかし、一方で、Brian EnoやPropellerheadsによるリミックスアルバムを日本向けに出しています。Darren Partingtonが脱退したので、GrahamとAndyのデュオとして活動してきましたが、Andy Barkerも2021年12月6日に逝去していますので、今はどうなっているのかは過分にして知りません(誰か、教えて!)。まあ808 Stateについてはザックリとこんな感じです。
それで本作品ですが、その名の通り、リズムは荒々しいTR-808をふんだんに使ってのリズムセクションがメインで、正真正銘のダンス・ミュージックと言うかテクノなんですが、今、聴くと、やはりTR-808の音はちょっと古い感じもしますね(でもこのアルバムは1988年のブツなので、それはそれで良いと思います)。まだ若い才能が芽吹いてきた予感を感じさせます。また、サンプリングされたベースのカッコいい曲もあります。私はこれ以降のアルバムも書いていませんし、テクノには詳しくはなきのですが、私の守備範囲だとAbsolute Body Control辺りが近いですかね?まあ4つ打ちのキックはテクノのそれなんですが。それと本作品はほぼほぼ片面ずつに1曲が収められているので、聴くのが忙しないですw 偶には王道テクノも良いもんです。
◼️EP1
A “Sync/Swim” (6:17)
B “Flow Coma“ (5:57)
◼️EP2
C1 “Dr. Lowfruit (4 A.M. Mix)” (7:32)
C2 “Headhunters” (4:58)
D “Narcossa” (5:17)
◼️EP3
E “E Talk” (4:00)
F “Compulsion” (5:20)
https://youtu.be/ptqh8yF3PFY?si=WMSxKUCpOkUkGdfe
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