Klaus Schulze “Timewind”

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Tangerine Dreamが出ましたので、それに関連してこの人も紹介せざるを得ないですね。そうです、Klaus Schulze (クラウス・シュルツェ)です。このアーティストも70年代からずっと活動しているので、バイオグラフィーは膨大ですが、端折って紹介します。元々はTangerine Dream(1969年 - 1970年)とAsh Ra Tempel(1970年 - 1971年)にドラマーとして参加していましたが,1972年作の ”Irrlicht”でソロ・デビューしています。この時はシンセは使っていませんでした。その後、”Cyborg”でEMS VCS 3を導入し、ここら辺から彼の作風が変わり、後にアンビエントとかニューエイジとか言われる作風になっていきます。本作品”Timewind”は、この路線が決定付けられた代表作と言えましよう。と同時に所謂KlautrockからBerlin Schoolへのシフトチェンジしたとも言われています。その後、Tsutomu Yamashitaらとのコラボ・グループGoを結成して、リリースやライブも行っています。1980年代にはデジタル楽器への移行と、共に実験性は薄れて、ニューエイジ的になっていきます。そして段々と、シーケンサーを使ったオペラ・スタイルになっていきます。また、2003年には「もうライブはやらないだろう」との声明を発しており、過去作品のリイシューに力をいれていました。2005年には大病を患いましたが、奇跡的に復帰しています。まあ、ザックリ言うとこんな感じで、今では、アンビエント・ミュージックやテクノ或いはエレクトロニカの始祖的存在でもありますが、電子楽器だけで作製されたアルバムは意外と少なく、いつも打楽器や生楽器などと電子音がミックスされてた壮大な曲を作るようになってきました(ワーグナーの影響らしいです)。また、彼は、本名名義以外にもRichard Wahnfried (リヒャルト・ヴァーンフリード)名義でも、よりワーグナー的な音楽をやっています。
それで、本作品”Timewind”なのですが、全編、是ストリングス・シンセの海で、かすかにエコーのかけられたシーケンスが聴こえると言う、壮大な曲が片面づつ収録されています。丁度、時期的に、ワーグナー的かつアンビエント路線に切り替わったからでしよう。聴いてて気持ち良いんですよ(パンチは足らないのですが)。ただ,一度に何回も聴き直せるアルバムではないですゥー。そんな彼のアンビエントの「素」を聴いてみて下さい。

A “Bayreuth Return”
B “Wahnfried 1883”

https://youtu.be/qBn0Jnf7_3M?si=FfCSPPCAIq5l4sgA

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