The New Blockaders “Succès De Scandale”

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Advaita Recordsの岸本くんからの頂き物第2弾は非売品のテストカセットだったのですが、調べて見ると、以前に購入した、カセットとTシャツが真空バックになっていた作品のカセット作品のテストカセットで、私はその時、真空パックを入手したものの、結局、開封できずに今まで来てしまいました。漸く開封せずにカセットを聴くことが出来ると言う意味では、大変有難い頂き物でした。と言う経緯もあって、今回、やっと聴くことができました。それで、The New Blockaders (以下、TNBと表記)については、以前から何度も紹介しているので、グループとしてのTNBのバイオグラフィーは、ここでは省略させて頂きますが、今回の録音参加メンバーは、Richard Rupenus, Mark Durgan, Michael Gillhamとなっており、Morden Towerでの録音で、未発表音源と言うことです。それでは、本作品の両面を紹介していきましょう。とは言ってもTNBの場合、両面はほぼ同様なので、作品全体の紹介とします。

★A “Succès De Scandale I”
★B “Succès De Scandale II”

 割と初期のTNBの音であると思われるように、中心となっているのは、メタル・ジャンクを自在に「演奏」している金属音で、それらの「演奏」は、擦る、叩く、ノコギリで轢く等、ありとあらゆる「演奏」方法によって生み出されるものであります。そして、時折、何らかの持続音も挿入されたりしますが、これがメタル・ジャンクによるものかどうかは早々不明です。それから、これは今まで何度も書いていますが、私自身、嘗てはメタル使いだったことからも、これらの金属音の録音を効果的に行うことは、非常に難しいと考えます。TNBが、実際如何なる方法で録音しているかは不明ですが、彼らの「金属質の『溶岩』が次々に湧き出す」或いは「金属生命体の集合が喘ぐように沸騰している」ようなノイズ・ミュージックは、世界的にも唯一無比かつ絶対的だと言えると思います。そこら辺、特に録音方法等についてはまた、機会があれば、Rupenusに尋ねてみたいと思っています。あと、多分、TNBは、時間とメンバーがある時に自由に「セッション」を行い、それを丸々録音をしており、そのストックの中から、良いテイクを作品化をしているものと思われますが、その演奏態度が、ロックのジャム・セッションのようで、そのことも、またTNBの特徴なのではないかと思います。そんなTNBの独自路線が、このカセットの中にも封じ込められています。なので、もし、この作品に出会うことがあれば、そんなことも念頭において、爆音で聴いてみて下さい!

[本作品の動画はYouTubeやBandcampには上がっていませんので、敢えて動画や音源のリンクは貼らないでおきます]

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