Das Das “Leben In Bildschirmen”

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独のDas Dasと言えば、英国のThe Theみたいなネーミングなのかな? かどうかは分かりませんが、メンバーは、Cosey MuellerとJo Schwundの2人で、ベルリンのシンセ・パンク・デュオのことです。再発/発掘専門レーベルDark Entryの紹介文によると、「”スクリーンの左側”の意のタイトルでのアルバムは、リスナーをシンガロングさせたり、踊らせたりするようなパンクロックのヴァイブに、単純だがキャッチーなシンセのメロディを備えています。特に、クラブでも自宅でも、土曜日の夜には最適です。その1980年代風のサウンドは、FuturiskやKas ProductはたまたAviador Droと言ったグループとの類似性も感じ取れます。このセカンド・アルバムには8曲が収録されており、その中でも”Invisible Man”などは、魅惑的なサイコビリーっぽいEBMのビート感すら感じさせてくれます。そして、このアルバムは、ダンス・ミュージックが政治的解放に対して、如何にパワフルなツールであるかを端的に表していると思います」と評されています。細かいバイオグラフィーについては調べても不明でした(すまん!)。
 本作品は彼等のセカンド・アルバムで、先述のように、両面に4曲ずつ収録されています。まぁ細かいことは抜きにして、このアルバムを聴いて、土曜の夜は踊りに行こう!と言う訳で、各曲をそれぞれご紹介していきます。
★A1 “Käfig” (4:20)は、直線的なシーケンスとドラムマシンのビートに、物憂げな女性Voが乗る曲で、控えめなシンセのリフとやや派手なGのリフが癖になりそうです。
★A2 “Fremdes Auto” (3:45)は、強力てやや不協和音を取り込んだマシンビートに、強烈なGのリフが入り、女性Voと男性コーラスが乗る曲で、かなりの緊張感を感じます。
★A3 “Stromlinienstadt” (2:54)は、ややアップテンポの曲で、太い音のシーケンスと女性Voが乗ってますが、間奏のロックっぽいGもイカしており、痺れます。構成もグーです。
★A4 “Invisible Man” (3:05)は、やや焦燥感を煽るような曲調で、効果的にGも使われており、ディレイを掛けた女性Voは少しだけAlan Vegaっぽいです。
★B1 “Kalte Zelle” (3:53)も、シンプルだけどカッコ良いシーケンスのリズムに、少し色っぽい女性Voと最小限のシンセと力強いGのリフが入ってきますが、間奏後半の不協和音も良い感じです。
★B2 “Traumkabine” (4:21)は、キュートなシンセによるバックと囁くような女性Voで始まったかと思うと、ダンサブルな強力なリズムへとチェンジし、ミニマルなシーケンスもシンセのキュートなリフも完璧な曲です。
★B3 “Zeitmaschine” (4:04)は、焦燥感を煽るようなシーケンスとコード進行のビート感に、女性Voが乗る曲ですが、サビでの男女Voの合わせ技にはヤラれてしまいますね。
★B4 “Wundervolle Menschen” (3:27)は、今までと趣きの異なる曲調で、縦ノリ機械のマシンリズと男女Voが別々に重なってくる構成になっており、ディスコティックにしてはテンポが早く、また後半にはハードコアのようなリズムになります。
 前書きで言った通りの「シンセ・パンク」であり、またダンス・ミュージックであるとも言えます。全体にハッピーよりはやや緊張感のある雰囲気が「ベルリンの音」だと思われます。その意味でもパンクですね。意外とギターの使い方がツボを心得ており、逆に上物シンセが抑制的かつ最適化して使われているのも、Das Dasの特徴と言えるでしょう。今なら、土曜日の夜では無くて、華金ですね!Let’s Dance in Friday night!!

https://youtu.be/oG-Gx_y1pWE?si=pZIafenTrST4oixN

[BandcampのURLも貼っておきます]
https://das-das.bandcamp.com/album/leben-in-bildschirmen

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