Subject “The Light Side Of Life” & I Scream “Prehistoric Madness” in box set “The Insane Music”

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“The Insane Music”ボックスセットもいよいよ大詰めになってきました。G面はSubject “The Light Side Of Life”で5曲、H面はI Scream “Prehistoric Madness”で5曲が、それぞれに収録されています。Subjectは、Daniel Malempré (B, G)とAlain Neffe (Synth, Strings Organ, Vocoder, Rhythm Box)のデュオに、Mirella Brunello (Vo [G3])とIsabelle Guillemon (Vo, Text [G1, G5])をが客演しており、1981年〜1984年に8トラックレコーダーで作成されています。なお、G2 “Mistake”はカセットコンピ”Insane Music For Insane People Vol. 4”に、G4 “What Happened To You?”はカセットコンピ ”Integration”に収められています。Subjectは多重録音によるポップミュージックを演るユニット名で、それ程、Alain Neffeは熱心には活動していなかったようで、スプリット・シングル1枚しか出していませんね。
それで、各曲を紹介していきましょう。
G1 “Don't Be Blind”は、Roland TR-606のリズムに乗って、シンセとギターが極上のポップを奏で、加えてGuillemon嬢のフィメール・ヴォーカルも聴くことが出来るシンセ・ウェーブです。G2 “Mistake”は特徴的なシンセと単純なリズムボックスを中心に、ベースがメロディアスなリフを刻むインスト曲で、ポップです。G3 “Be Careful! 2nd Mix”も一部、Human Fleshも想起するストリングス・オルガンと規則正しいリズムボックスを中心としたシンセ・ウェーブで、Brunello嬢の囁くようなフィメール・ヴォーカルも聴かれます。G4 “What Happened To You?”ではリズミックでミニマルなシーケンサーとリズムボックスのビートに乗って、ヴォコーダー・ヴォイスとギターのリフから成る曲です。G5 “Strange Girl”ではDR-55のリズムで始まり、ベースのリフやGuillemon嬢のフィメール・ヴォーカルの囁きで持っていくアンビエント・ポップで、後半にはTR-606のリズムボックスも代わってます。G6 “Elegant Void”でもミニマルなベースラインとギターにピロピロしたキッチュなシンセからなっていますが、途中でディレイを利用したブレイクが入るインスト曲です。
これだけ聴いてみると、1980年初頭から始まったシンセ・ウェーブな極上のポップ・ミュージックを演奏するのが、Subject名義であったのだと分かりますね。これはこれで、面白いと、個人的には思いましたので、このまま、続けていってもらいたかったです。
一方、I Screamは1972年ー1978年の間に、2台の古いオープンリール・テープマシン(要するにピンポン録音)にて、ベルギーTrazegniesに住んでいたNeffeの寝室で、録音された極初期の音源であり、Alain Neffe (Synth, Ring Oscillator, Organ. 旧式のRhythm Box, Tarang, Strings Organ, Electronics, Vo, G, Tapes, Radio)の初期のソロユニットです。なお、H3 “Take Your Headphones And Dance !”とH4 “Tarang ?”は、カセット作品”Tomorrow Is Another Day”に、
H5 “Dracustein's Revenge”はカセットコンピ”Insane Music For Insane People”に収録されています。こちらも、それ程、活発に活動していた訳ではないですが、ベルギーのGrafika Airlineから1本のカセット・アルバムと伊のf:A.R.とのスプリット・カセットを出しているのみです。
それでは、各曲を紹介していきましょう。H1 “Pink Dreams”は、重厚なストリングス・オルガンに導かれて、シンセのピロピロした音とディレイ処理されたオルガンの音の波状攻撃からなりますが、次第に落ち着いて、Brian Enoのようなビートレスでアンビエント感もある曲調へと変化していきます。H2 “Nothing To Do 2nd Version”では、いきなりラジオ音のコラージュから始まり、ランダムパルスなシンセなどが絡んで、背後からリズムが聴こえてくる実験的な曲です。シンセを買ったら、絶対、こう言う感じの音を出すだろうなと言う感じです。H3 “Take Your Headphones And Dance !”ではキュルキュルしたシンセのLFOによる反復音とバックのリズム(音自体は小さい)から成る小曲です。H4 “Tarang ?”でもストリングス・オルガンの持続音に微音のリズムボックスの音、それれの上で、ギターやシンセを自由に弾きまくっています。H5 “Dracustein's Revenge”では、スローなメロディを奏でるシンセ(? ストリングス・オルガン)から成る曲で、そのバックには、台風のようなシンセの音が鳴っています。やがて、その風のような音のみになり、再び、ホワイト・ノイズとディレイでぐちゃぐちゃになって、この面を締めています。
このI Screamが、Alain Neffeの最も初期の音源で、最も実験的(?)な音楽を演っていますが、これは、恐らく、シンセとかを買ったら、誰でもこう言う音を出して面白がるよなぁと言う音から、曲へと昇華させた音楽ユニットなのだと思います。なので、一番プリミティブな音楽だろうと感じました、
いやー、それにしても、今まで聴いてきた”The Insane Box”、5つのユニットが収録されていましたが、どれもそれぞれに特徴があって、かつその完成度も高く、それをAlain Neffeを中心にやっていたことは、彼の才能なのでしょう。なので、皆さん、このボックス・セットをもし見かけたら、即買いなので、お勧めです‼️

G5 “Strange Girl”
https://youtu.be/sT2aVlkiPW4

H2 “Nothing To Do 2nd Version“
https://youtu.be/HTy2OanWcgc
はは
H5 “Dracustein's Revenge”
https://youtu.be/HTy2OanWcgc

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