Heldon “Third (It’s Always Rock’n’Roll)”

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カッコいいねー、仏のプログレ・バンドHeldonの3枚目のアルバムのタイトルは”Third (It’s Always Rock’n’Roll”ですよ!「いつでもロックンロール」ですよ!凄いタイトルだなって、痺れるねー。Heldonについては、既にバイオグラフィーは書いているので、前回以前を参照にして下さい。今回は、Richard Pinhas自身のレーベルDisjunctaからリリースされたオリジナルではなく、それを独Bureau Bがリマスタリングした再発盤です。この時のHeldonのメンバーは、Richard Pinhas (Synth [Arp, VCS3], Mellotron, G, B, Tapes), Aurore (Vo) , Alain Renaud (G, Synth)で、それ以外に、Gilbert Artman (Drs), Georges Grünblatt (Mellotron, G, Other Devices), Ariel Kalma (Indian Harmonium), Jean-My Truong (Drs), Patrick Gauthier (Synth-Solo[Arp])がゲスト出演しています。それで、内容なんですが、「いつでもロックンロール」と言う割には、ビートの効いた曲は無くて、どちらかと言うと、シンセのうねるような重厚な音とPinhasの伸びやかなギターが絡んだ「一種のアンビエント風」の音楽から成り立っており、ちょっとびっくりしました。本作品は2枚組で、A面には4曲、B面とD面は1曲ずつ、C面は3曲と、割と長尺の曲が多いです。確かにドラムの入っている曲(A3 “Méchamment Rock”やD “Doctor Bloodmoney”)なんかはそれなりにビートもあり、いわゆるプログレ・バンドとしてのHeldonらしさも感じるのですが、如何せん、ノンビートの曲が多く、その印象が強いですね。そんな中でも、特に、C3 “Zind Destruction (Bouillie Blues)”のガタガタとしたバックの電子音に、ワウをかけ過ぎた異様なギターソロが際立ってカッコいいです。あと、”No Wave”の著者でもあるMarc Mastersがライナーノーツで興味深いことを書いています。「このアルバムにはDark Energyが詰まっている。それは決してネガティブなことではない。また、このアルバムはある種のブルースだ」と。それは良く分からなかったですが、”dark energy”と言うのは何となく感じることができたかも? 後期の完成されたマシン・ロックのような疾走感はありませんが、Heldonを語る上で、避けて通れない「電子音とギター」の掛け合いが存分に楽しめますので、是非とも、本作品も体験して欲しいですね‼️

Heldon live at Paris, 1975
https://youtu.be/Ub4q5RjgqyI

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mC5Tzg4y_emD8cp-hVP7YVQgX2Z_WbNbU

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