小樽「海猫屋」 続き

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開業40年を区切りに、2016年10月閉店した「海猫屋」
多くの文化人に愛された小樽の老舗レストラン。

このレンガの建物(煉瓦3階建)は、佐渡味噌商人の磯野 進が起こした磯野商店の倉庫として、1906(明治39)年に建造された。
磯野商店は、小林多喜二の小説「不在地主」のモデルと言われる。
2016年小樽歴史的建造物に指定された。

海猫屋という名前は、
うみねこ(カモメ)が騒ぐと、その下の海にはニシンのなぶら(大群)がいる。
屋は、小樽では珍しく瓦葺屋根だったためという、小樽にピッタリの店名だ。

「海猫屋」は、1976(昭和51)年ライブハウスとしてスタート、1990年 レストランに改装。

来店した石原裕次郎に「小樽にはこういう店が必要だョ」と言われたのが一番うれしい思い出だとのこと・・・

海猫屋を舞台にした、村松友視の小説「海猫屋の客」をはじめ、
大林宣彦監督の映画や、CFなどにも多数登場し、
TVTOKYO「アド街ック天国」にも幾度か取り上げられている。

とにかく「絵になる店」だった。

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