オメガ、五輪支える   写真撮影1秒に4万枚 0秒005の僅差判定

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パリ五輪の競技を、スイスの時計ブランド・オメガによる計時(競技の所要時間の計測)の技術が支えている。

1932年のロスアンゼルス五輪以来100年近くの五輪のタイム時計を担ってきた。
今回の五輪では新たに1秒間に4万枚の写真を撮影できるカメラを導入しAIも活用する。
今回の五輪で導入した新型カメラ「スキャン・オービジョン・アルテメート」の威力が発揮されたのが、4日の陸上男子100m決勝だ。
従来モデルは1秒間に1万枚を撮影可能だったが、新型は4万枚を撮影できる。

金メダルを争った米国のライルズとジャマイカのトンプソンのタイムは、0秒005の僅差だった。
新型カメラの画像を参考に「審判は、ライルズ選手の方が僅かながら早くゴールしたという判定を下した」という。

オメガは2017年に国際オリンピック委員会(IOC)とのタイムキーピングの契約を更新した。
1932年のロス五輪から100年にあたる2032年のブリスベン五輪まで担当することが確定している。

計時技術の進化は正確な競技結果判定だけではなく、試合をテレビ放映する際のタイム表示の充実にも役立っている。    8月7日、日経新聞

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