Colin Newman “Provisionally Entitled The Singing Fish”

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ご存知、WireのVo兼G兼ソングライターであるColin Newmanのソロアルバム第二弾“Provisionally Entitled The Singing Fish”の登場です。Colin NewmanのバイオグラフィーについてはWireの項目等をが参照下さい。それで、このアルバムは、1980年にWireが一時的に解散した翌年に、Newmanがほぼほぼ全部のパートを録音して作り上げた作品です(因みに、1984年にWireは再結成されています)。彼のファーストソロアルバム”A-Z”は1980年にリリースされており、それには、This Mortal CoilやGary Newmanがカバーした曲も含まれています。今回のセカンドアルバムでは、全曲、ほぼほぼインスト曲(ヴォイスは使われていますが、歌詞は無いです)で、しかも、曲名は全て”Fish(数字)”と言う徹底振り。またジャケも極めて空虚な印象で、それこそWireの”154”のジャケを思わせるシュールなものとなっています。なお、B3 “Fish 9”ではWireのRobert Gotbedがドラムで参加しています。どの曲も割とミニマルかつ抽象的な展開で、淡々と流れて行きますが、何処かしらWireで聴くことの出来たギターの音色とかを感じますね。Newmanはギター以外にも、Piano, A-G, B, Mouth Noise (Voices), Drs(DrumMachineかも?), Sax等も演奏しており、その多彩振りが遺憾無く発揮されています。B面最後に、ちょっとしたギミックがありますが、ネタバレになってしまうので、聴いてみて下さい。そんな訳で、本作品は、独自かつ孤高の出来栄えとなっており、現在のミニマル・ミュージック(或いはミニマルなロック)の礎の一つとしても考えられます。なので、そう言う音楽の限定を探りたい方にはお勧めします。また、NewmanやWireのファンにはマストな一枚ですね。

A1 “Fish 1” (2:31)
A2 “Fish 2” (1:49)
A3 “Fish 3” (3:04)
A4 “Fish 4” (4:58)
A5 “Fish 5” (4:05)
A6 “Fish 6” (2:17)
B1 “Fish 7” (2:30)
B2 “Fish 8” (4:07)
B3 “Fish 9” (3:45); Robert Gotobed (Drs)
B4 “Fish 10” (3:01)
B5 “Fish 11” (1:58)
B6 “Fish 12” (3:34)

B1 “Fish 7” (2:30)
https://youtu.be/YVHaOCxTrNA?si=PqxFtx97iQwa4HHz

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m3wg5JuawqKYy7_-xrbhfcc4juurvfRDE&si=QkodudMfgT_dtnzo

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