Neu ! “Neu! ‘75”

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お久しぶりです!独逸の偉大な発明ハンマービートを携えてのNeu !のサード・アルバム”Neu !’75”の登場です。ファースト・アルバムまでのバイオグラフィーについては、前回書きましたので、参照してください。サード・アルバムではKlaus Dinger (Drs, G, Vo)とMichael Rother (G, Kbd, Vo)のデュオなんですが、彼等に加えて、Klausの弟Thomas Dinger (Drs)とHans Lampe (Drs)もB面で客演しています。ただ、この時期、DingerとRotherの方向性が異なってきており、特にガレージバンドが出自のRotherはもっとライブがやりたかったみたいです。それで、アンビエント志向のRotherとドライブするハンマービート(Motorik)志向のDingerのそれぞれのソロアルバム的な曲をこの一つのアルバムに無理矢理詰め込んでいます。これは、特にB面で顕著で、B1 “Hero”やB3 “After Eight”では、その後のDingerの志向(実際、Thomas兄弟とLampeによるバンドLa Düsseldorfへと続く)を反映する単コードによるギターとハンマービートが強烈で、特にB1はこの時期の英国のパンクスにも影響を与えたと言われています。一方で、その間の曲やA面ではどちらかと言うとビートレス或いは通常のスロービートによるゆったりとした曲から成り、当時、Clusterの2人とコラボし始めていたRotherの雰囲気を感じることができます。しかしながら、この異なる方向性の個性を詰め込んだ為、Neu!としては、1975年に解散してしまい、少なかったファンもバラバラになってしまいます。本作品の内容は前述の如くなので、これ以上は書きませんが、ある意味、クラウトロックの分岐点になったアルバムと言えるでしょう。そんな訳ですので、クラウトロックを語るなら、一度は聴いておいた方が良いかも⁉️

https://youtu.be/GT0f1Tw3YXM

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