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De Fabriek “Labish Intermediariës”
出ました!オランダにて独自路線をひた走るDe Fabriekです。しかも今回は、伊ADNとそのサブレーベルAUF DEM NIL及びDe Fabriek自身のレーベルDe Fabriek Records & Tapesの3レーベル共同でのリリースです。しかも!しかも!De Fabriekの参加者も凄いです。De FabriekはRichard van Dellenが参加してればOKな不定形バンドですので、リリース毎にメンバーが違うことがありますが、今回はRichard van Dellen (Synth, Trumpet)に加えて、Conrad Schnitzler御大 (Synth), Mark Lane (Synth), Michael Otto (Bassoon)そしてPeter van Vliet (Synth, Mellotron)と言う濃ゆいメンツです。多分、Conradの誘いでMichaelが誘われたのでしよう。そして、ConradやMark Laneは名作国際コンピ”Trans Atlantic Overdub”での繋がりですね。ここら辺の繋がりがメール・ミュージック的だと思います。1985-1989年にかけて、Fab Studio, Tempel StudioそしてCon Studioで作製されでいます。内容も、殆どSynth奏者からなるので、今までのガチャガチャしたリズム中心の宅録テクノイズとは異なり、A面は、アンビエントと言うよりもゆったりとしたスペーシーなアプローチを取った3曲が収められており、壮大な音の劇場となっています。そして、B面は組曲風の構成になっており、途中で出てくるビートものがカッコいいと言うか、良いアクセントになっています。B面の他の部分は、不明瞭なメロの成分や自由な即興的電子音が駆け回る、そんな構成になっています。途中、中近東風のメロもシタールの響きで出てくるのは、De Fabriek節ですね。何故か、ヨーロッパのこう言うリズミックな音楽をやっている人はどうも中近東やアラブの方に接近していきますね。それにしても、De Fabriekが、Conradと組んだことが、影響しているのか?やたら、音質がよくて、良くも悪くも、意表を突かれました。そうですェー、一大叙情詩とようなダイナミズムを感じさせられますね。アンビエントにもテクノイズにもダンスミュージックにもならない、一筋縄でいかない「中庸な」電子音楽を体験してはどうでしょう?
“Angkor’s Balance Buddha”
https://youtu.be/-1x3gKfD-Eo
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