Pharmakon “Bestial Burden”

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Pharmakon、、、それは新しいものが生まれるアートの坩堝NYC生まれでNYC育ちのMargaret Chardietのソロ・ノイズ・ユニットのことである。と言う訳で、彼女のセカンド・アルバム”Bestial Burden”を紹介します。一言、凄まじいですよ、これ❗️その前に、彼女のバイオグラフィーを。先にも書きましたが、米国NYC生まれの生粋のニュー・ヨーカーですが、彼女は17歳の時から、NYCのアングラ・シーンに身を投じて、アイコンにもなっています。そうやっていることで、必然的に彼女は「音楽」を作ることになります。ですので、リリースが開始されたのは2007年で、その後、NYCの老舗レーベルBloodlust !からシングルCDRを2009年にリリースします。その後には、彼女は同じNYCのレーベルSacred Bone Recordsよりファーストアルバム”Abandon”を2013年に、そして本作品であるセカンド・アルバム”Bestial Burden”を2014年に、更にサードアルバム”Contact”を2017年に、4枚目のアルバム”Devour”を2019年にリリースしております。また、同レベールより”A Mixed Tape Made By Pharmakon”なるカセット作品を2019年にリリースしております(個人的には聴いてみたい!)。現在のところの活動は不明です。
それで本作品なんですが、最近、話題の女性パワ・エレ・アーティストがアメリカに居るとの噂を聞き付けて、初めて購入した作品になります。ですので、他の作品は聴いておりませんので、立ち位置がよく分からないと言うことをご承知おき下さい。Pharmakonと言う名を聴いた時、私は薬学関係の造語どと思っていたんですが、今回、調べてみたら、哲学用語としてちゃんとあるんですね。「治療・毒・スケイブゴート」の3種類の混合物を指すようで、どうもモルヒネなんかの作用のことらしいです。としたら、スラングで「ヤク」のことでは?と思いを馳せます。肝心の音ですが、全体の印象は、重厚なシンセの音やとシンセで作ったバスドラのトライバルな音に、ささくれ立った彼女の叫び声的ヴォイス(所謂、グラインド・コアで言うところのデスヴォイスではないが、B面最後の曲などはDiamanda Galasを想起させるヴォカリゼーションも披露してます)が絡みつくスタイルで、所謂、NYスタイルのパワ・エレの進化型と感じます。それと録音物と言うこともあって、女性の息遣いを多重録音した曲(A1)や病気の男性の声を使った曲(B1)もあり、アルバムの中では効果的に作用しています。また、重量盤と言うこともあって、音圧もあり、迫力は充分です。とてもダイナミックな音作りですね。あと、アートワークが上手く誤魔化しているようですが、捌かれた食肉や内蔵を写真を上手く使ってますね。こう言う悪趣味な所が、米国らしいと言えばらしいかな(もうこんなアートワークは使い古されて、ショック・タクティクスとしては機能しないですね) ? そんな彼女のぶっ壊れたパワ・エレに一度は触れてみて下さい。

A1 “Vacuum”
A2 “Intent Or Instinct”
A3 “Body Betrays Itself”
B1 “Primitive Struggle”
B2 “Autoimmune”
B3 “Bestial Burden”

A3 “Body Betrays Itself”
https://youtu.be/FF2k0w8qEfY?si=2mi626Zq5rnpySNs

[full Album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lq11jwa6XbKcTp0SWdk7QFSosoZmo4Fm8

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