Aaron Dilloway & Lucrecia Dalt “Lucy & Aaron”

0

アメリカの”T.G.”との異名をとるWolf Eyesの創設メンバーにして、Hanson Recordsの首謀者Aaron Dillowayと独逸ベルリン在住のコロンビア出身のLucrecia Daltのコラボ盤です。この二人についてバイオグラフィーを少しだけ。Aaronは米国のミシガン生まれで、1990年代にGalenに加入するも、すぐにやめてCouchに加入。その後、Ann Anberに引っ越し、ノイズバンドUniversal Indiansに加入、それが、元になってWolf Eyesに発展していきます。彼は2004年まで在籍。その後,彼はネパールに居を移し、そこでのフィールド録音や現地ラジオの録音などをした後に、2007年にOhioに戻り、ソロ作やEmelslds等とコラボをリリースしています。一方、LucyことLucrecia Daltは、哲学や映画、神話、テクノロジーなどから影響を受けた実験的電子音楽を制作しているアーティストです。2000年代に用いていたLucrecia名義やSound of Lucretia 名義の頃、歌詞と曲に重点を置いたポップな作風でしたが、次第にその作風は変化し、2018年にRVNG INTLより発表した”Anticlines”では儚い声と幽玄な音響による実験的音響音楽になっています。それで、Aaronは、Lucretia とは数年前のツアー中に知り合っており、お互いの音楽を気に入った二人はアルバムを作ることを決め、その多くはNYで録音されたそうで、残りの作業はそれぞれの自宅、BerlinとOberlinで終え、AaronのレーベルHanson Recordsからリリースとなりました。そして,その内容ですが、Aaronのユーモアを交えた、不明瞭でヘンテコリンなテープループとLucreciaのカーテンのような電子音や声が相まって、何とも形容し難いアブストラクトな音楽になりました。曲によってはビートらしき音もあるのですが、基本はアブストラクトな音楽です。私はAaronの作品は聴いたことがあるのですが、Lucreciaの音楽は聴いてないので、単純にプラスとかカケルとかは言えませんが、本作品は奇妙なコラボレーションの結果で、掴みどころが無い感じも、この二人だからこそと想像します。この掴みどころの無さが本作品の最も優れた点であり、こうゆう音楽を今は聴くべきなのではないかな?と思います。宜しかったら,聴いてみて下さい。ジャケも何だか怖面白くていいですね。

A1 “Tender Cuts” (3:18)
A2 “Demands Of Ordinary Devotion” (3:31)
A3 “Yodeling Slits” (2:41)
A4 “Bordeándola” (3:18)
A5 “Trueno” (3:38)
B1 “Both Blue Moons” (3:40)
B2 “Niles Baroque” (4:35)
B3 “Voyria” (1:34)
B4 “The Blob” (3:54)
B5 “Tense Cuts” (3:23)
B6 “Ojazo” (3:18)
B7 “The Tunnel” (2:05)

https://youtu.be/Od8itbYrVBQ?si=LXZFph9tE7OteXgE

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLzpHvgk6ivsGr_Jfzivcv_DOQPfY2Tt6N&si=G_33A9k3i6OiUDUv

#AaronDilloway #LucreciaDalt #Lucy&Aaron #HansonRecords #LimitedEditions #1000部 #Collaboration #Abstract #TapeLoop #Analogue #Electro #RecordingInNewYork

Default