Blowhole “Free Metal”

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今や、アメリカ物音系ノイズの重鎮とも言えるJeph Jermanが それまでのHands Toの活動とも別にやっていたのが、このBlowholeです。元々は自身のレーベルAnimist Recordingからカセットで出していたのを、アメリカの中堅ノイズレーベルZabriskie Pointがレコードで再発したシリーズの一つがこのアルバム”Free Metal”です。ここら辺の作品って、日本では殆ど話題になったことはなく、人気もイマイチですが、聴き直したら、結構面白かったので紹介します。今回のBlowholeのメンバーは、Aaron Wintersongsがギターで、Jeph Jermanがドラムで、一曲だけ、Patrick Barberがベースで一緒に演っています。ので、殆どがギターとドラムのデュオと考えて下さい。そして、作品タイトル通りに、歪んだメタリックなギターとフリーフォームなドラミングがカオティックに暴れ回ります。リフっぽい部分もあるのですが、ドラムがそれを叩き壊して進めていきますね。フィードバックの嵐、正にFree metal musicですね。そう言う意味では、日本の非常階段の最初期にも近いように思えます。因みに録音は1994年8月にNa-asho & Studioにて4チャンネル・レコーダーで行われたと記載されています。
それで,このバンドの情報は殆どないのですが、ある記述によると、元々、1987年にColorado Springs にてJeph JarmanとBarber兄弟が中心となって、Scott Hiller, Fil RodriguezとDr. Souleも巻き込んで結成されたバンドで、当初はJephもこのバンドを中心に演っていたのですが、自身のソロ活動やHands Toでの活動に注力していったので、このバンドは語られることは少なくなってきました。しかしながら、Patrick Barberがシアトルに引越したのが契機となって、再び活動し始め、1987年〜1998年の間に、CDRでの再発も含めて50作近くのリリースをしてきたらしいです。その中でも、”Gathering”と言うアルバムはかなり良い出来であるそうですが、私は未聴です。フリージャズからノイズロックまでを演奏する集団即興バンドとして、アメリカでは受け入れられたとのこと。いやー、この情報は今回、調べて、やっと分かりました。Jephが突然演り出したのか⁉️と思っていましたので、、、本当はその前に既に結成されていたのはビックリです。そんなJeph Jermanの多彩さが分かる,このアルバムも面白いので、聴いてみて下さい。是非とも大音量で❗️

A1 “Hodad”
A2 “Suddenly That Afternoon”
A3 “Resonant Frequency (Of A Bucket)”
A4 “Free Metal”
A5 “Shards”
B1 “The Crux”
B2 “Workhorse”: Patrick Barber (B)
B3 “Addenda”
B4 “Righting The Table”

[本作品はYouTubeにアップされていないので、本作品以前のカセット作品”A Love Extreme”を貼っておきます]
https://youtu.be/Nr94DrfAGdw?si=aW8lNyteLPOO4jiL

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