Family 5 “Ball Der Verwirrung”

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Family 5は、先程、シングルをご紹介したように、Fehlfarben/元MittagspauseのPeter Hein (Vo; ペーター・ハイン)と色んな企画物やバンドを立ち上げていたNDWの裏番長Xao Seffcheque (G; クサオ・ゼフチェーク)とが、1981年にDüsseldorfで結成したグループで、自らを「ソウル・パンク」バンドと呼んでいました。当初は、音楽のファッション化(ファンクやサルサ)に対する皮肉として意図的に結成され、Schallmauer (シャルマウアー)から、1981年に”Bring deinen Körper auf die Party”と言う12インチ・シングルを出しています。と言うところから、最近のところまでは、前回、書いていますので、そちらをご参照下さい。と言う訳で、本作品は、Family 5 (他にも、Family*5, Family Five, Family*5*, Family * 5, Family:5, Family 5*, Family-5, Family5*, Family *5, Family*95, Family★5, Family*5 Mit Freunden等の表記があります)のファースト・ミニ・アルバムに当たり、大手TELDECよりリリースされていますが、この後は、インディーズからリリースすることになります。この時のメンツは、Peter Hein (Vo), Xao Seffcheque (G), Rainer Mackenthun (Drs; ライナー・マッケントゥン), Andreas Brüning (Sax; アンドレアス・バリューニンク), Markus Wienstroer (B; マルクス・ヴィーンストロアー)に加えて、Gerald Leykin (Trumpet; ゲラルト・レイキン), Andreas Brüning (Sax), Esther Nöcker (Choir; エスター・ネッカー)が、更にAxel Knabben (Sax; アレックス・クナーベン), Markus Türk (Trumpet; マルクス・チュルク), Arvid Maltzahn (Trombone; アルフィト・マルトツァーン), Hermann Süß (Trumpet; ヘルマン・ズュス)から成るFamilia Hornsもゲスト参加しています。そして、小柳カヲル氏氏によると、Mittagspause時代からの曲”Japaner In Düsseldorf (デュッセルドルフの日本人)”もB1として含まれており、また、B3も同じくMittagspauseの”Der lange Weg nach Derendorf (デレンドルフまでの長い道のり)”のことでしょう。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。因みに、創設者のXao Seffchequeは、2023年5月26日に独ケルンで他界しています。

★A1 “Die Kapieren Nicht! (Ran! Ran! Ran!)” (4:39)は、HeinのパンキッシュなVoと豪華なホーン類の響きが印象的なポップ・ソングで、このホーン類の多用が「ソウル」ってことなのかな?
★A2 “Traumvers.” (4:16)では、怪しげなBとDrsから始まりますが、ホーン類が出てくると、一気に雰囲気は変わり、サビなんかはかなりポップネスを感じることもできます。全体の馬車馬のようなアップテンポな曲調もグーです。
★B1 “Japaner In Düsseldorf” (2:06)は、ドカドカしたDrsやHeinのVoがかなりパンキッシュで、ホーン類と効果的で、そこら辺のアレンジから、Mittagspause時代の曲調とはかなり印象が違うのではと思いますが、私は、Mittagspauseの方の曲は未聴なので、正確に比較は出来ません。
★B2 “Muffgruff” (3:19)は、強靭なリズム隊とホーン類に、Heinの野卑なVoが加わった、それこそ「ソウル・パンク」な曲ですが、後、GのカッティングやBのバネにファンクっぽさも感じますし、途中のVoにはラップすら感じます。
★B3 “Der Lange Weg” (3:42)は、独特のBラインから始まり、ピアノやDrs、ホーン類が入って来ると、ソウルフルな曲調に転じ、その一方で、怒気を孕んだVoはパンクの出自を良く表していますね。原曲とは、音の厚みやアレンジも変わってますね。

 最初、Family 5のことをちょっと調べていた時に、「ソウル・パンク」と聞いて、何じゃそれ?とも思いましたが、B2なんかを聴くと、成る程と納得しました。しかしながら、Family 5の前に、Fehlfarbenを聴いていたので、どちらも豪華なポップ・ソングっぽくて、HeinのVoも歌い方をそれ程変えていないので、正直、私には、Family 5とFehlfarbenとの差異がそれ程良く分かりませんでした。しかしながら、Seffchequeが絡んでいるFamily 5の方が、もう半捻り位してそうではありますね。なので、Fehlfarben辺りが好きな方には一聴をお勧めします!もし、これらの2つのバンド・サウンドの差異が分かったら、教えて下さい。宜しく!

A1 “Die Kapieren Nicht! (Ran! Ran! Ran!)” (4:39)
https://youtu.be/PNxWfynpnAU?si=uhrnYb9X3twGL3OZ

A2 “Traumvers.” (4:16)
https://youtu.be/8e3p_YmhdtA?si=mhgLE9ApHpnvsZQf

B1 “Japaner In Düsseldorf” (2:06)
https://youtu.be/dGEdapEGGUE?si=9-LhpWfB3yxGi67S

B2 “Muffgruff” (3:19)
https://youtu.be/fLkc_o-Ivk8?si=r2DS6pbgcoZPvQiv

B3 “Der Lange Weg” (3:42)
https://youtu.be/AC84Ehky1S0?si=_oe2wGIBeJgfA8oj

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