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Fehlfarben “Monarchie Und Alltag”
漸く、入手しました!そうです。独NDW界のスーパーグループFehlfarbenのファースト・アルバム”Monarchie Und Alltag (モナルヒィー・ウント・アルターク; 「君主制と日常」)”です。Fehlfarbenのバイオグラフィーについては、以前に書きましたので、そちらをご参照下さい。まぁ、大所帯かつNDWの重要バンド・メンバーから構成されているバンドなので、スーパーバンドと呼ばれています。今回のメンバーは、Peter Hein (Vo), Frank Fenstermacher (Sax), George Nicolaidis (Synth), Thomas Schwebel (G), Michael Kemner (B), Uwe Bauer (Drs)で、出自は、Mittagspause, Der Plan, S.Y.P.H., DAF, Mau Mau, Vorsprungからとなります。そして、FehlfarbenとHorst Luedtkeとでプロデュースしており、リリース元は自身等のレーベルWelt-Rekordとなっています。因みに、このアルバムは、過去20年間で、累計100万枚売れて、やっとゴールドディスクを獲得しています。また、このアルバムからEMIがシングルカットした“Ein Jahr (Es Geht Voran)”については、バンド側は、当初はふざけてディスコ調にしていたのに、レコード会社や世間からは真面目に受け取られたので、バンド側はこの曲が余り好きではなかったそうです。まぁ、それはさておき、内容的には、A面6曲/B面5曲となっていますので、各曲について紹介していきましょう。
★A1 “Hier Und Jetzt” (2:44)は、結構カッコ良いロックな曲で、HeinのVoもよく通り、SchwabelのGのカッティングもカッコ良いです。
★A2 “Grauschleier” (2:25)も、独逸語歌詞も良く、うねるようなKemnerのBもカッコ良くて、間奏のFenstermacherのSaxも良い塩梅です。変に捻くれた所が無いのも、また魅力的。
★A3 “Das Sind Geschichten” (3:21)でも、タイトなリズム隊とGのカッティングも素晴らしく、こんなに上手く独逸語がノリ良く乗るんだなと感心してしまいます。途中のブレイクや薄ら聴こえるSaxもグー!
★A4 “All That Heaven Allows” (3:37)は、やや落ち着いた雰囲気の曲ですが、独逸語Voも素晴らしく、バックのアンサンブルも完璧だし、曲内に緩急を付けているのもイカしています。最後のリバーブまみれのSaxも面白いです。
★A5 “Gottseidank Nicht In England” (2:40)は、激しい感じのロックな曲ですが、パンクと言うよりも激し目のポストパンクと言う感じで、激情型のVoもイカしています!
★A6 “Militürk” (5:22)は、Mittagspause時代からの持ち歌で、DAFの曲”Kebab-Träume”の元曲ですが、Fehlfarbenが演るとかなり印象が変わります。間奏でのBauerによるPercの挿入やBとGの絡みとかも良い!特にBラインの違いが大きいかな?
★B1 “Apokalypse” (3:11)では、しっとりピアノで始まったかと思うと、直ぐにパンキッシュな曲調に変化し、フランジャーを掛けたハイハットらしき音がずっと鳴っていますが、結構、Gが弾きまくっています。最後のブレイクにもヤラレます。
★B2 “Ein Jahr (Es Geht Voran)” (2:51)は、ディスコティックなリズム隊とコーラス、それにシンカッションまで使った曲で、間奏のNicolaidisによるホーン風シンセ(ひょっとするとユニゾンでSaxも?)のソロにもヤラれます。
★B3 “Angst” (2:16)でも、初っ端からカッコ良い出だしで、持って行かれちゃいます。割とフリーなSaxと着実なGの刻みはピカイチですね。
★B4 “Das War Vor Jahren” (2:35)は、BラインとGの絡みが良い曲で、特にサビでのGはゾクゾクしますね。勿論、独逸語Voもバッチリです!
★B5 “Paul Ist Tot” (7:56)は、ミドルテンポの長尺の曲ですが、バックのシンセとタイトなリズム隊と控えめなGに、Voが良く合ってます。ちょっとだけ落ち着いて聴いていられますね。間奏のGやSaxも聴きどころです!最後にシンセにフェイザーを掛けるところもイカしてます。
私は、本作品をを聴くまでは、正直、単なる「カッコ良い(カッコつけた)」メジャー志向ロックバンドだと思っていましたが、いや〜、本当にカッコ良いし、音もタイトになって締まっているし、歌詞は全て独逸語だし、とても、あのMittagspauseと平行してやっていたとは思えない位、音質や音の鳴りが違いますね。要するに、英国とかのポストパンクで、カッコ良いバンドに相当するのだと思いますが、デビューアルバムで、中々、ここまで完成されたモノを出せるバンドは多くないと思います。それにしても、今回は改めて、Fehlfarbenの凄さを実感しました!マスト!
https://youtu.be/c_QxN22BVK0?si=PqD45WJlfdvV8jYp
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLV5ox_ukNtDWOO1neyjQi32vuxoEryGJp&si=xHmHGffzKc0htrRk
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