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Campingsex “1914!”
以前に紹介したMutterと言うバンドを覚えていらっしゃるだろうか? そのバンドの前身に当たるのが、このCampingsexです。結成されたのは、1982年の西Berlinで、その後、1983年〜1985年に数本のカセットを自主制作で出して、1985年に、漸く、本作品でもあるファースト・アルバム(LP)”1914!”をリリースしています。その時のメンバーは、Max Müller (Vo, G), Lesley Campbell (G), Matz Müller (B), Florian Koerner von Gustorf (Drs)ですが、メンバー/リーダーのMax Müllerが、実は、あの独NDWアヴァン界の奇人変人グループDie Tödlich Dorisのメンバー/リーダーWolfgang Müllerの実弟であり、極初期のDie Tödliche Dorisにも参加していたそうです。また、Campingsexは、あのThurston Mooreをして、「Sonic Youthに影響を与えたグループ」と言わしめています。そう考えると、このグループの重要性が分かりますよね? また、Campingsexの前に、Matz Müllerは、初期に在籍していたらしいFrank BehnkeとTerminated Alienと言うデュオを組んでおり、更に、Behnkeは、Campingsexの後に結成されたMutterの創設者の1人になっています(因みに、Mutterは、Max Müller [G, B], Frank Behnke [G], Florian Koerner von Gustorf [Drs]で、1986年に結成されています)。Campingsexの方は、アルバム・リリース後に、Lesley Campbellが脱退した為、解散し、その後、残った上記のメンバーでMutterとして活動することとなります。以上が、Campingsexの略歴になりますが、正式なレコードとしては、本作品が唯一であり、オリジナルは完全自主制作されていた為、高額で取引されていましたが、2006年に、独のVinyl-On-Demandが未発表曲も加えて、2枚組LPとして再発、その後もStatic Ageがオリジナルのままで再発しています(私が入手したのは、Static Age盤です)。と言う訳で、早速、本作品の各曲をご紹介していきましょう。 ★A1 “Nichts”は、痙攣するGノイズから始まり、カッコ良いBラインとDrsのビートに、喘ぐような/叫ぶようなVoが乗る曲で、結構、ノイジーなロックです。また、時々、電ノコのような音も入ってきます。 ★A2 “Guten Morgen”は、陰鬱な雰囲気から一転し、Sonic Youthの名曲”Death Valley 69”のような独特のドライブ感とノイジーなGが暴れる曲となります。野卑なVoが曲名とは相反しているように感じますね。 ★A3 “Schuld”は、6/8拍子のスローブギ的な曲ですが、相変わらず、Gはノイジーで、Voは投げやりな感じですが、Campingsexとしては異色な曲調です。 ★A4 “Liebe”は、切迫感のある曲で、バックからはGノイズが聴こえてきますが、途端にテンポアップしたりと、結構、今でも通用するような曲です。Voもパンキッシュで、カッコ良いです。 ★B1 “Schließ Die Tür”も、6/8拍子ですが、結構、直線的なビートで、A3とは異なる感じの曲です。野卑なVoとそれに重なる複数のコーラス、更に捻じ曲がるGとで、段々と盛り上がります。 ★B2 “Fall Ich Hinein”では、淡々としたキックとGのリフに合わせて、パンキッシュなVoが乗っていますが、次第にアップテンポなパンクっぽい曲調になります。結構、ドラマティックな曲です。 ★B3 “Und Sie Alle”は、変則チューニング風のGアンサンブルから始まるスローな曲で、Campingsexが単なる勢いだけのパンクバンドではないことの証左とも言えます。バックに聴こえるGノイズも、それを支持しています。また最後の叫び声のようなコーラスもグーです! ★B4 “Die Welt Geht Unter”は、ねじ切れたようなバックの曲調に、言葉にならないようなVoから始まりますが、次第に急峻な切迫感溢れる曲調となり、エンディングに突入していきます。最後は脱力して、スローなテンポになって終わります。 これを聴けば、Sonic YouthとCampingsexとの類似性が良く分かりますが、多分、時期的には、Sonic Youthの方が早いので、恐らく、Campingsexのよりノイジーな部分をリスペクトしていたのではないかと想像します。それにしても、Campingsexの独自のNoise Rock振りには、正直、驚きました。恐らく、兄のWolfgangから受けたMax Müllerのアヴァン・ギャルド的な要素も関係しているのではないでしょうか?そう言う意味で、Sonic Youthファンにも聴いて欲しいアルバムですね! あと、Max MüllerのVoの録音がもうちょっとしっかりしていたら、パーフェクトでしたね。 https://youtu.be/50bsyKz2M2I?si=dmXAMbeRUO4-vqQw #Campingsex #1914! #StaticAge #Reissue #2022年 #Schmockstajn #1985年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Punk #NoWave #MaxMüller #LesleyCampbell #MatzMüller #FlorianKoernerVonGustorf #Mutter #SonicYouth #ThurstonMoore #TerminatedAlien #FrankBehnke
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Punk Static Age (Schmockstajn) €27.00Dr K2
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Leben Und Arbeiten “s/t”
このバンドLeben Und Arbeiten (レーベン・ウント・アルバイテン; 「生きて働く」の意)も、良く見かけますが、実際に聴いたことが無かったので、海外通販の時に購入しました。良くは知らなかったので、ちょっと調べて見ましたが、殆どの情報は無かったです。1980年代初頭に西ベルリンで結成されたバンドで、メンバーは、KlykeことMike Becker, Matratze, Rumme Beck (Die Ich’sのメンバーでもある), StezelczykことJochen Arbeit (Die Ich’sのメンバーで、後にEinstürzende Neubautenのメンバーとなる)の4人組らしいです。なので、1981年には、Die Ich’sとのスプリット・ライブ・カセット作品”Live Im "Risiko"!”等も出しています。それで、Leben Und Arbeiten単独の作品は、Discogs上では本作しかありません。多分、2〜3年間位しか活動してはいないのではないでしようか?良く分からないです(すまん!)。 それでは、本作品についてですが、先述の4人による作品で、パンク〜No Waveっぽい作品となっています。内容的にはA面3曲/B面2曲となっています。それでは、各曲をご紹介ししていきましょう。 ★A1 “Gefühl Nix Gut” (2:23)は、いきなりのスライド奏法の痙攣したGでびっくりさせられますが、その後のドラミングとかでも聴かせてくれますし、Bの音もデカくて迫力満点です! ★A2 “Krank Mann - Krank Frau” (時間不明)は、胡桃割り人形のようなリズムの曲ですが、Voがパンキッシュで、全然可愛くはないです。ヘンテコなアンサンブルがイカしています! ★A3 “Amanita” (4:20)は、地を這うようなBを中心に、段々とDrsやVoが入ってくる曲で、バックのコーラスや控えめなGもブレイクの後は段々と切れ味鋭くなってきます。 ★B1 “Der Letzte Mohikaner” (4:20)は、強烈なドラミングと遠吠えVoに、重く茫漠としたBとメタパーが加わり、更にオルガン?アコーディオン?も入ってくるヘビーな曲です。PILのサード・アルバムのようなドラムです! ★B2 “Ein Tag Ist Nicht Genug” (2:36)は、Bのアルペジオから始まり、DrsやGがそれを支え、更にVoとオルガンらしき音も加わる曲ですが、ポスト・プロダクションとして、軽くディレイを掛けたりしています。 まぁ、私もそんなに良いオーディオ機材を持っている訳ではありませんが、これは、爆音でエアーで聴くべき音楽ですよ。とにかく、低音重視のミックスが凄くて、ダブではありませんが、この低音をちゃんと聴かないと、この作品の評価が半減してしまいますね。誰が何を演奏しているか?は分かりませんが、とにかく凄い迫力です。Gなんかも、割と控え目なんですが、A1なんかは、Teenage Jesus & the Jerksっぽく、No Waveからの影響が見られます。このバンドも短命でしたが、出来れば、もう少し続けて欲しかったです! https://youtu.be/QzgISmasAvI?si=63Nmj76wZMygu5D- #LebenUndArbeiten #self-title #ZickZuckPlatten #12-inchEP #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Experimental #Punk #NoWave #Klyke #MikeBecker #Matratze #RummeBeck #Stezelczyk #JochenArbeit #DieIch’s #EinstürzendeNeubauten
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / No Wave / Punk Zick Zack Platten €32.00Dr K2
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Schwarze Bewegung “s/t”
Schwarze Bewegung (シュヴァルツェ・ベヴェグンク)を知っていますか?私は全然知らなくて、海外通販のついでに購入しました。なので、ちょっと調べてみました。 メンバーは、Thomas Kohl (Vo), Jürgen Grah (Drs, Synth), Markus Kammann (G, B)の3人で、Discogsで見てみると、1982年に本作品であるアルバムと同様のジャケのシングルを同年に出しているだけで、その後はリリースは無いです。そして、このバンド名ですが、直訳すると「黒の動き」となり、意訳すると「黒人運動」ではないかとも推測されます。または、1950年に発表された画家Willi Baumeisterの作品に同名の作品があります。それらを含めて考えると、恐らく、グループ名は、画家の作品から取られたのではないかと思われます。理由としては、先ず、1982年と言うとまだまだ欧州の黒人運動はそれ程激しくはなかったこと、そしてメンバーに黒人がいなかったことから、そのように推測しました。それにしても、Schwarze Bewegungは、調べても中々ヒットする項目がなく、もうこれで諦めましたaa(すまん!)。 それで、本作品ですが、これが唯一のアルバムで、メンバーは、Thomas Kohl (Vo, Perc), Jürgen Grah (Drs, Synth, Rhythm Machine D6, Perc, Trumpet), Markus Kammann (G, B, Perc, Trombone)です。内容的には、A面5曲/B面6曲となっています。それでは、この謎多きバンドの各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Traumfrau” (2:26)は、独特のシーケンスと生Drsによるアップテンポで軽快な曲ですが、Voはややパンキッシュで、ちょっと違うかもしれませんが、スカっぽいです。 ★A2 “Schlager In Allen Kassen” (4:15)は、リズムマシンと硬質なシーケンスに、Voと諧謔的なコーラスワークから成る曲で、アップテンポの為か、ダンサブルかつポップンロールです。シンセのリフも良いです! ★A3 “Nullerregung” (3:40)は、重めのシーケンスで始まる、やや切羽詰まった感じの曲で、途中のGとDrsの絡みや、間奏でのディレイの掛かったTrumpetも良いスパイスとなっています。 ★A4 “Ein Hauch Von Brillianz” (4:50)も、生DrsとBとシンセ(ちょっとCelloっぽい)によるアップテンポでカッコ良い曲で、パンキッシュなVoやGも含めて、カッコ良いです。挿入されるSEもグー! ★A5 “Tanz Auf Dem Vulkan” (4:14)は、スパイ映画のような出だしから、急峻な生Drsのビートに変わったり、また、Gが主導権を握っている曲で、複数でのVoやトランペットもカッコ良いです。シーケンサーと言うよりも手弾きのシンセもグー! ★B1 “Schwarze Bewegung” (4:34)は、彼等のテーマ曲だと思うのですが、シンセのキレや音色とかPerc等のリズムが、アフリカン・リズムを取り入れたフュージョンっぽい曲で、ブレイクはカッコ良いのですが、個人的にはちょっと残念です。 ★B2 “Hochsicherheitstrakt” (3:33)は、初期Swansのような重くスローでスラッジーな曲で、シンセよりもBや生Drsが大活躍しています。Gのリフも良い感じです。最後にグチャグチャに成る所も点数高いです。 ★B3 “5 Minuten” (2:53)は、一転、アップテンポのパンキッシュな曲で、「5分」もかからず終わってしまいます。シンセよりもGのカッティングが主体で、時々、Trumpetも挿入されます。 ★B4 “Strandkorbschlacht Auf Norderney” (3:03)は、BとDrsにスカっぽいキレの良いGで、ダンサブルな曲で、間奏ではシンセとTrumpetが出てきます。コーラスワークも雰囲気が良いです。 ★B5 “Terror In Den Straßen” (3:08)では、手弾きのSynth-Bとキレの良いGに生Drsと言う編成で、初っ端と間奏にはTrumpetが出てきます。曲自体の構成も良いです。 ★B6 “Traum-Dub” (2:41)は、Synth-BとGとDrsから成る曲ですが、題名通り、割と派手なダブ処理が為されており、途中で出てくるPercや硬質なシンセも新鮮で、丁度、Andy Partridgeの”Take Away”をもうちょっとノリを良くしたホワイト・ダブですね。 割とメンバー全員、テクもあり、曲もノリが良いこともあって、もう少しバンドが続いていたらなぁと思いました。まあ、その分、狙いが定められなかったようにも思いますが、アップテンポでノリの良い曲も多く、一種のダンスミュージックとも捉えられます。またA面は、シンセとかが主導権を持っており、B面はGが主導権を持っている、その対比も興味深かったです。そして、最後はダブまで持ち出してくる、その発想も良かったです。個人的には、B1のテーマソングがフュージョンっぽいのが残念でした。しかしながら、アルバム全体としては、大いに楽しめましたので、もしこのアルバムを出会う時がありましたら、是非聴いてみて下さい! A5 “Tanz Auf Dem Vulkan” (4:14) https://youtu.be/FVZBnZfiKAc?si=zYW9jjoNbCHgPCWq [full album (曲順は異なります)] https://youtube.com/playlist?list=PLF_oOM01yURUDQTUWQrpKq5i_xCgmgad4&si=_2g-D88r44MTjkpV #SchwarzeBewegung #self-title #BacillusRecords #1982年 #FirstAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #DancerMusic #NewWave #PostPunk #Sequencer #Dub #Drums #Guitar #ThomasKohl #JürgenGrah #MarkusKammann
Neue Deutsche Welle (German New Wave) New Wave Bacillus Records €22.00Dr K2
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Scala 3 “Gefühl Und Härte“
これは見逃してましたねぇ。Berlinのエレクトロ・ポップ/ニューウェーブ・バンドScala 3 (スカラ・ドライ)のファースト・アルバム”Gefühl Und Härte (ゲフュール・ウント・ヘルテ: 直訳すると「感触と硬さ」)を、今回は紹介します。先ずは、彼等のバイオグラフィーからご紹介しますね。 1979 年の夏に、Scala 3 が設立されたとき、Fred Thurley (フレッド・サーリー)とHans Paix (ハンス・パイ)ことHans Schumann (ハンス・シューマン) はすでに 4 年間一緒に演奏していました。Pierre Lengauer(ピエール・レンガウアー)の加入によりバンドはトリオとして完成し、彼等は、最初から独自のプロフィールを確立したいと考えていました。それで、Thurleyの言に寄ると、 「最初のコンサートはとても興奮しました。初めてステージに立った時、クラブは完全に満員でした。学校の生徒全員がそこにいたのです。1980年には、ベルリンの最も有名な音楽会場、Quartier Latin (カルチェ・ラタン)やWhite Russiaと一緒に出演したKant-Kino及びFriedenauer Music Hall(フリーデナウアー音楽ホール)で何度も演奏しています。 1980年11 月には、Scala 3 は、Freien Volksbühne(フライエ・フォルクスビューネ)で 6 日間にわたって開催された「インターロック・フェスティバル 1980」の 2 日目にはIdealとも共演しています。 1980年初頭に、ファースト・シングル”Schizo-Kid City”/ “Quellen der Wut (クエレン・デア・ヴート)”を自身のレーベルからリリースします。その理由は、彼等がレコード業界からのオファーに懐疑的であったので、妥協したく無かったからだとのことです。そうして、彼等は、本作品でもあるファースト・アルバム”Gefühl und Härte”を、あのKlaus SchulzeのスタジオIC Studioで、Schulzeのプロデュースで作製します。例のシングル曲は、”Schizo-Kids”と改名して収録されています。このアルバムでは、タイトル通り、「パンクバンドのようだが、ハードロックを演奏する」と言うコンセプトで作製されています。英国Magazineがやっているように、パンクとRoxy Musicを融合しようとの試みでした。その後、元NeonbabiesとToni Kambiz (G)と Monika Buske (Sax, Kbd)が加入して、独と蘭のツアーを敢行しています。3月末に、Scala 3は、ベルリンのクラブQuartier Latinで開催されたRocknacht Berlinに出演しています。しかしながら、1981年末に、KambizとBuskeが脱退し、更にLengauerも脱退してしまいます。残った2人は、デュオとして、セカンド・アルバム”Scala”も作製に取り掛かります。この作品は、後にAlphavilleのプロデューサーとなるColin Pearsonがプロデュースしています。その時には、長年の友人であったRobin Terry (B)に協力してもらい、無事、リリースされます。このアルバムは、通常のLPに12インチのマキシ・シングルが付いた変則2枚組となっています。しかし、リリース後、Paixがバンドから離脱し、Ruhe Nach Vornで働いています(休養期間に入っています?)。またTerryもフリーのベーシストとして働き出し、バンドとしてのScala 3は分解してしまいます。Thurleyは、Scala 3としての活動を一旦停止し、1982年末から、Olaf Kobold (Drs)とCarsten Schmitzとで、新曲作りとリハーサルを1年間やっていましたが、どうも上手く行かず、Scala 3としてのサード・アルバム作製には至りませんでした。その後、Thurleyは、フラワーパワー・バンドRubbermind Revengeとして活動しています。このバンドには、Olaf Kobold (Drs), Mattis Manzel (B; 元Miko-Band), Suzi Wong (Vo), Ralf Droge (Trombone, 元Flucht Nach Vorn)が参加しており、1988年に、アルバム”Hippies Are More Fun Than People”を出しています。その後、Thurleyは、ベルリンで数年間、言語聴覚士として働いています。 以上がScala 3の略歴となります。結構、波瀾万丈でしたね。なお、本作品”Gefühl Und Härte“は、後に、5枚組コンピレーションCDボックスセット”NDW Classics 2 (Original Album Series)”に1枚のCDとして丸っと収録されていますので、そちらの方がお得かもしれませんね。それで、先述のように、この作品の時のメンバーは、Fred Thurley (Lead-Vo, G, Piano), Pierre Lengauer (B, Vo), Hans Paix (Drs, Vo)のトリオで、Klaus Schulzeは、B4以外をプロデュースしており、内容的には両面とも5曲ずつです。それでは、各曲をご紹介していきましょう。 ★A1 “Metropolitana” (2:08)は、弾力のあるリズムがちょっと意外な曲で、この時期の独バンドに無いタイプですね。パブロックっぽいのかな? ★A2 “Schizo-Kids” (4:05)は、Gの鋭いカッティングとリズム隊がニューウェーブっぽい曲で、独語歌詞もバッチリで、キャッチーですね。コーラス部分の低音が不気味!でも曲は「陽キャ」ですよ。 ★A3 “Ghetto Intern” (2:25)は、意外にもシンセで始まり、クラヴィーアの音色も美しいスローテンポな曲です。これはKlaus Schulzeのプロデュース力なのかな? ★A4 “Travestie” (3:45)は、分厚い音の壁ながらも、疾走感のある曲で、中々カッコ良いです。曲の構成もしっかり組み立てられており、Gソロの後、シンセのSE音が出てくるのも良い。 ★A5 “ZX” (4:30)も、オルガンとGのリフが上手く絡み合った構成のしっかりした曲で、スピード感もあり、途中の爽快な疾走感から、後半の盛り上がりもグッド!でも”ZX”って何? ★B1 “Only You / Freundschaft” (2:55)は、何だか「青春パンク」のような曲で、私には懐かしいメロディで、パンク映画のサントラ”That Summer”を思い出しました。 ★B2 “Ich Glaub', Ich Träume” (2:45)は、メタリックな鋭いGと、変調(?)Voが特徴のパワーポップな曲で、中々、演奏も上手いです。そしてブレイクもカッコ良く決まってます。 ★B3 “Sog Der Resignation” (5:35)は、スローでゆったりした中をGが伸び伸びと弾きまくる冒頭から、段々とビート感も出てくる曲で、途中でシンセやピアノも挿入され、構成もしっかりしています。終わり方も良い! ★B4 “Quellen Der Wut” (4:17)は、LFOなシンセで始まり、オルガンが効果的な曲で、Voも色っぽく歌っています。途中からGが主導権を握って、よりパワーポップ色が強くなります。 ★B5 “Vergessen” (3:30)は、切迫感のある曲調と耳元で囁くようなVoが特徴ですが、そのようなVoは最初だけで、全体的には良質なパワーポップです。 全体を通しての個人的な感想は、米西海岸辺りのパワーポップと似たようなロック(例えばThe Jars等)"で、独語歌詞以外には、それ程、NDW的な「不格好(良い意味です)」なところは余り感じませんでした。確かに、グラム・ロックとパンクを混ぜ合わせたような断片も感じますが、やはり根はパワーポップだと思います。また、ハードロックでも無いです。これはメジャーのコード進行を多用しているからとも言えましょう。解散したのは、ちょっと惜しいバンドの一つですね。なので、皆さんも「陽キャ」のScala 3、聴いてみて下さい! A1 “Metropolitana” (2:08) https://youtu.be/jnn5sgBo_o4?si=Et8D417lJ3IoyPFf A2 “Schizo-Kids” (4:05) https://youtu.be/5Td98WU8rQc?si=f8Va-Q5iNGhELcYT A3 “Ghetto Intern” (2:25) https://youtu.be/1fkvMeG6eSQ?si=PWz09e6_aqaH2Wn4 A4 “Travestie” (3:45) https://youtu.be/vgXVf7HHxx4?si=xs8yLuyy57DdsVeO B2 “Ich Glaub', Ich Träume” (2:45) https://youtu.be/jXQdY8oValQ?si=0uSiUzrRTeIH-ZDc B3 “Sog Der Resignation” (5:35) https://youtu.be/QSmbhppEOTo?si=TvWDMToycYIwnpSF B4 “Quellen Der Wut” (4:17) https://youtu.be/xelcX5EUw_Q?si=q1zmWPisz40jQTMM B5 “Vergessen” (3:30) https://youtu.be/5Td98WU8rQc?si=f8Va-Q5iNGhELcYT [オマケ: A4, A2, B1; Live in Berlin, 1981] https://youtu.be/bR_hgyYkKaw?si=RLRK1NtehO7yjpLl #Scala3 #GefühlUndHärte #Telefunken #1981年 #FirstAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PowerPop #PopPunk #Piano #Organ #MajorCode #FredThurley #PierreLengauer #HansPaix #Produce #KlausSchulze
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop Telefunken €9.03Dr K2
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Rheingold “R”
今回は、シンセ・ポップ・トリオRheingoldのサード・アルバム”R”をご紹介します。彼等のバイオグラフィーは、以前に書いてありますので、そちらをご参照下さい。今回の参加者は、Bodo Staiger (Vo, G), Lothar Manteuffel (Lyrics), Brigitte Kunze (Kbd, Synth)に加えて、Charlie Terstappen (Drs [A1-A3])も参加しています。また、ミックスに関してもBodo Staigerが主に行っており、A2, A3だけConny Plankがミックスしています。また、どうも本作品は、映画”Der Fan”のサントラとして作られたようなんですが、R18指定のロックスターとカニバリズムとを合わせた内容らしいです。因みに、監督はEckhart Schmidt (エックハルト・シュミット)です。実際に使われたどうかかは確認出来ませんでした。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “FanFanFanatisch” (3:52)は、シンコーペーションがカッコ良い、アップテンポの曲で、シーケンスもバッチリです。生Drsとの絡みもカッコ良いです。 ★A2 “Das Steht Dir Gut” (4:34)も、直線的シーケンスと生Drsがカッコ良く、今現在、どこかで流れていても、全然違和感の無いモダンな曲です。間奏のスライドGもイカしています。 ★A3 “Augenblick” (4:27)は、シーケンスを使っていながらも、ゆったりしたスローな曲調で、生Drsとドラムマシンの絡みも抜群で、聴かせてくれます。シンセの音色も素晴しく、間奏のテンポアップもよく出来ています。 ★A4 “F.A.N.” (5:16)は、リズムマシンとシーケンスに美しいシンセから成るミディアム・テンポの曲ですが、独語歌詞もバッチリ合ってますし、シンセのメロディも抜群で、少しだけUltravox!っぽくもあります。 ★B1 “Abfahrt” (4:35)は、直線的シーケンスから入り、ドラムマシンやシンセ、更にはGも段々と重なってくる王道のインスト曲で、シンセのリフもドラマティックでカッコ良いです。 ★B2 “Überblendung” (2:21)は、ディレイを効かせたゆったりとしたインスト曲で、多分、Gとかも使っていますね。ドラムマシンも最小限のキックだけで、短いながらも、雰囲気があります。 ★B3 “Stahlherz” (11:26)は、 B2に連続して、シーケンスから始まる、ややアップテンポなインスト曲で、多層化したシンセのメロディが次々に立ち現れてきて、曲の完成度は高いです。時に、SE的電子音やパーカッシヴなホワイトノイズも挿入されており、これが中々良いスパイスになっています。後半はドラムレスとなって、シンセによるゆるやかでメロディアスな曲調になります。 この作品は、Tangerine Dreamの領域に既に入ってしまったニューウェーブな作品とも言える程、完成度も高く、特にインスト曲だけのB面の出来は素晴らしいです。このアルバムは、そう言った意味で、電子音楽系クラウトロックとNDWとを橋渡しするような作品であり、重要な作品ではないでしょうか? ちょっとRheingoldを甘く見ていましたね。そんなことを吹っ飛ばせるアルバムです。なので、皆さんにも聴いて欲しいです! A1 “FanFanFanatisch” (3:52) https://youtu.be/kehzAnMjaOE?si=LX6ahk8knYAyBbdp A2 “Das Steht Dir Gut” (4:34) https://youtu.be/qAGXnVpr6SY?si=2PA0WJ2fX77kgrUo A3 “Augenblick” (4:27) https://youtu.be/UmC4Xna2fVc?si=NBBlQUj9HeZ0e_Zu A4 “F.A.N.” (5:16) https://youtu.be/tPEtJH48dzI?si=AIhaAsnC_al8je40 B1 “Abfahrt” (4:35) https://youtu.be/CtFfem8_g7E?si=UIWNh1thWUkKNStS B2 “Überblendung” (2:21) https://youtu.be/g8uBowTGtSg?si=m4jP9qr6Q6ACuyMV B3 “Stahlherz” (11:26) https://youtu.be/Dk0gFjEqTyI?si=df-2IRac0pbVb2v_ #Rheingold #R #Welt-Rekord #EMIElectla #1982年 #Soundtrack #Film"DerFan" #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #SynthPop #Electro #Synthesizers #Drums #BodoStaiger #LotharManteuffel #BrigitteKunze #Guest #CharlieTerstappen #Mixing #ConnyPlank
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop / Soundtrack Welt-Rekord / EMI Electla €18.99Dr K2
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S.Y.P.H. “Rot Geld Blau”
S.Y.P.H.のスタジオ・アルバム(LP)としては、7枚目に当たるアルバム”Rot Geld Blau”を紹介します。この作品は日本盤「赤 金 青」としてCDで出ています。本作品は、前作より6年振りのスタジオ・アルバムで、次のアルバム”-1”まで13年も掛かっていますが、その時には、正式なメンバーはHarry RagとJojo Wolterだけになっており、様々なゲストを招いて作製されています。その後2009年に、Harry Rag, Uwe Jahnke, Jojo Wolter, Ralf Bauerfeindでコンサートに復帰・出演しますが、その後2011年に、Jörg LehnardtとGeorg Zanglを加えてスタジオ録音を始めますが、メンバー間の軋轢が明瞭化し、その結果、Ragが抜けて、Doc SchokoがVoと歌詞のアルバム”EX”をTapete Recordsからリリース予定でしたが、当初Ragが差し止め要求をした為、このアルバムは幻のアルバムとなりかけましたが、2013年にリリースはされています。しかしながら、S.Y.P.H.は、実質的に終了しているようです。 それで、本作品なのですが、先述のように、暫く振りのリリースで、参加メンバーは、鉄壁のHarry Rag (Vo), Uwe Jahnke (G), Jojo Wolter (B), Ralf Bauerfeind (Drs)と言う4人で作製されており、S.Y.P.H.お得意の実験ロックが、A面6曲/B面4曲たっぷりと収録されています。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “Game Becker” (0:28)は、雑踏から始まり、演奏自体は、あっと言う間に終わってしまいます。 ★A2 “Trance-Baby” (3:37)は、往年のCanを彷彿とさせる反復するリズム隊に、聴き取りにくい囁きVoが乗り、時にGが前面に出てくる、正に「トランス」な曲ですが、いきなり終わります。 ★A3 “Zuhörertextestück” (0:34)も、雑踏での会話のようです。 ★A4 “Wo Bist Du?” (2:56)は、パンク顔負けのアップテンポの曲ですが、途中で突然テンポダウンして、どちらかと言うと、リズム隊はゆる〜いレゲエ調になりますが、VoとGはフリーキーのままで、再びパンク調に戻ります。 ★A5 “Years Of Revival” (3:33)は、ミステリー映画のようなGのメロディと落ち着いたリズム隊の反復に、加工したVoが囁きのように歌ってますが、途中で、Gが暴れて、そのまま力強いビートとフリーキーなGのアンサンブルになります。最後は、割と音数の少ないフリーな演奏で終わります。 ★A6 “Pechschwarz” (8:07)は、余り出しゃばらない楽器演奏に、喋るようなVoが乗っていますが、それぞれの楽器がSEと一緒に自由に動き回っているような曲調です。後半はブレイクビーツになりますが、割と様になっています。 ★B1 “Make-Up Is Money” (1:11)は、ダミ声でタイトルを叫ぶRagが前面に出ており、バックはエコーの中で控え目に演奏されています。 ★B2 “Ping Pong Und Die Weiße Frau” (8:55)は、水音共に演奏が始まり、Gのミュート奏法と簡素で弱々しいDrsに、話しかけるようなVoが乗る曲ですが、フリーなGも聴取できます。途中からバックは、ハッキリしたリズム隊とGのカッティング/リフに変わります。こう言う曲はCanの匂いがしますね。ワウGや叫び声のようなバックVoも出てきて、次第に盛り上がっていきます。 ★B3 “Keine Ahnung” (7:40)では、最初、フェイドインしてくるGの多重録音されたフリーな演奏で、そこにBが這いずり回り、訴えるようなVo、そして最後に一定のビートを叩き出すDrsも加わります。ファンキーなワウGや突然のSE的Gとなり、またVoもオフエコーになったりします。 ★B4 “Zum Fluss” (0:29)は、B3から突然連続して、ディレイの掛かった雑踏のお喋りだけから成ります。 こうして聴いてみると、やはり、往年のCanっぽいところが、チョロっと見えたりして、単なるNew Waveバンドじゃないなと思えます。特に、長めの曲ではその傾向が顕著ですね。また、曲間やアルバムの始めや終わりに、短い雑踏の声/お喋りを入れたりするのも、彼等らしいですね。正直、初期のような音質だったら嫌だなぁとも思っていたのですが、そんな心配は無用で、ちゃんと録音・マスタリングされており、音質も良好で、その分、Canに対する彼等のリスペクトがハッキリと分かりました。聴き易さも含めて、このアルバムは中期最後にして、傑作だと思います!皆さんも聴いてみて下さい! A2 “Trance-Baby” (3:37) https://youtu.be/CWTFKzla7PU?si=1UtXNoO02Oz-dcP2 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lYYofIBgVgUe8Ud3Wz2YdNJF2pPhy_0zg&si=XBIWo7WCZ4wViFBZ #S.Y.P.H. #RotGeldBlau #Buback #SeventhStudioAlbum #1993年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NewWave #Experimental #PostPunk #HarryRag #UweJahnke #JojoWolter #RalfBauerfeind
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Buback €18.99Dr K2
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Die Radierer “Gute Laune Land”
あの奇才Tom DokoupilもメンバーだったことのあるDie Radierer (ディー・ラディーラー)の6枚目のアルバムをご紹介します。Die Radiererのバイオグラフィーについては既に書いてありますので、そちらをご参照下さい。それで、このアルバム”Gute Laune Land (グーテ・ラウネ・ラント; 「ご機嫌な国」の意)では、参加者は、C. B. Bodenstein (Vo, Thermin; C.B. ボーデンシュタイン), Jürgen Beuth (G, Synth, Vo; ユルゲン・ボイト), Lilith Winter (B; リリト・ヴィンテル). Jörg Schwickerath (Drs; ヨルク・シュヴィッケラート)に加えて、Kurt Ebelhäuser (G [A1, A2, A4, B2]; クルト・エーベルヘウゼル), Annette Benjamin (Vo [A5]; アネッテ・ベンヤミン), Diego Castro (Vo [A5]; ディーゴ・カストロ), Martina Weith (Vo [A5]; マルティナ・ヴァイト), Rocky Lugosi (Vo [A5]; ロッキー・ルゴジ)がゲスト参加しています。内容的には、両面5曲ずつ収録されています。それでは、各曲をご紹介していきましよう。 ★A1 “Google Mich” (3:04)は、一言で言えば、極上の独歌詞のポップミュージックですね。全ての楽器とVoのミックス具合や曲構成、アレンジにおいてバランスが凄く良いです。 ★A2 “Gute Laune Land” (2:50)は、GとDrsとVoの「とぼけた」アンサンブルから、ポップでキャッチーな楽曲へと行きますが、変拍子の譜割が出てきて、そこがまたNDW愛好家の心を擽りますね。Gソロも素晴らしい! ★A3 “Unsichtbare Freundin” (3:24)は、ちょっとテクノ・ポップな出だしから、独語歌詞の生きてる陽気なポップミュージックへと繋がります。バックのGもグーです。しかしながら、ちょい悲し気なメロディが切ないです。 ★A4 “Deutsches Schwein” (2:45)も、テクノポップ調のシーケンスから重いビート・ポップスに雪崩れ込んでいきます。この曲は何だか、ダミ声Voの切迫感もあって、マジにヤバい感じがしますね(タイトルが「独逸の豚野郎」ですから)。 ★A5 “Reinkarnation” (2:51)は、Bodensteinのダミ声Voに女性Voも加わったノリの良いポップ・ソングに仕上がっており、男性Voも女性Voも複数で担当しており、ここら辺の柔軟性も彼等の魅力ですね。A面最後に相応しいです。 ★B1 “Alles Verwandelt Sich In Dreck” (2:52)は、大胆な構成で繰り広げられるNDWポップ絵巻になっており、リズム隊によるビート感が強烈です。Bを抜いた間奏もグーです! ★B2 “Telegramm A Kim” (3:13)も、軽やかなビート感一杯のポップ・ソングで、ひょっとして、このKimって北の将軍様では?まぁ、それは別としてバックのコーラスワークも素晴らしいです。間奏のコーラスワークやシンプルなGソロも良い隠し味になっています。 ★B3 “Held Der Kohlenstoffwelt” (2:55)では、Gをバックに独語Voで始まり、ディスコティックなリズム隊に囁くようなVoで曲が進行し、サビでの盛り上がりもその分、コーラスも含めて、凄く盛り上がります。最後、シーケンスで終わるところも良いです。 ★B4 “Punk Von Today” (3:38)は、彼等成りの「パンク・ソング」なのかな?ノリの良いビート・ミュージックで、シンプルながら、シンセの持続音を使ったりして、米英のパンクとは異なる諧謔的で捻くれた曲に仕上げています。 ★B5 “Tennisplätze Auf Dem Mars” (2:40)は、優しいGとVoで始まり、シンセを多用しながらも、割と隙間のある微妙な浮遊感のあるポップ・ソングに仕上げており、聴いていても暑苦しさはないですね。 本作品は、ギタリスト兼ソング・メイカー兼プロデューサーのJürgen Beuthのポップネスが思う存分発揮されたアルバムで、捨て曲がないです、演奏もタイトで、リズム隊も上物もVoも素晴らしいバランスと出来です。まぁ、初期のDie Radierer (Tom Dokoupil 在籍時)とは全くの別バンドと言っても良いのかもしれませんね。そう言う意味では、最初、戸惑いましたが、ポップ・バンドとして聴いてみると、その良さが分かりました。なので、この新生Die Radiererの弾けるようなポップ・ソングを聴いて、元気をもらおうって感じです!一度聴くと癖になりますよ! A4 “Deutsches Schwein” (2:45) https://youtu.be/qDv0-TIku78?si=Qz1w3W-SCl7csEpA [full album & other songs] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lSUvNxbWshZL1fvFwBezR73fdkpV-QzH0&si=1g0KL0IFv_BwoQ9f #DieRadierer #GuteLauneLand #BlitzkriegPop!Records #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NewWave #PopSong #C.B.Bodenstein #JürgenBeuth #LilithWinter #JörgSchwickerath #JörgSchwickerat #KurtEbelhäuser #AnnetteBenjamin #DiegoCastro #MartinaWeith
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Holger Hiller & Walter Thielsch “Hát Với Quê Hương”
海外通販で狙っていたのは、実はこの12インチ・シングルなんです。それでどんなシングルかと言うと、Palais Schaumburgと並行して、元々知り合いだった初代VoのHolger Hillerと2代目VoのWalter Tielschが企画ものとして作った12インチ・シングルで、その名称は、”Hát Với Quê Hương (ベトナム語なので何と発音するかは不明)”なんです。噂によると、歌っているのは、Hillerの近所に住んでいたベトナム人姉妹Vu Thi Khieu, Vu Thi Thu Ha, Vu Thi Thu Phuongの3人で、A面は「祖国と共に歌う」、B1は「美しきサイゴン」、B2は「タンバリン」と言うベトナム民謡だそうです。そして、そのバックを固めるのは、3代目Voで元々はドラマーのRalf Wertwigと先述のHolger HillerとWalter Tielschの3人です。まあ、このシングルは異色中の異色ですね(注: このシングルは、ここでは「クラウトロック大全」に習って、アーティスト名を書いていますが、Discogs等では、アーティスト/グループ名はHát Với Quê Hươngとなっていますので、検索する時はそちらの方がヒットすると思います)。そんな訳で、早速、各曲をご紹介したいと思います。 ★A “Hát Với Quê Hương” (3:15)は、まあ何と言うか?ポップでありながら、実験的でもある曲で、多分、素直に歌っているのはベトナム人姉妹の内の1人だと思うのですが、軽くエコーを掛けたそれに、無理くりドラムを合わせ、更に無関係にも思える電子音等を組み合わせると言った荒技が繰り広げられています。それがまた二つの要素が拮抗していない所にHillerとTielschの才能を感じます。 ★B1 “Saigon Đep Lắm” (2:19)は、ノリの良いドラムとオルガンで始まり、その間にベトナム人姉妹の歌を入れ込むと言う技で、かなりポップな出来になっています。 ★B2 “Trống Cơm” (3:24)は、独特のドラミングに、エコーを掛けた姉妹の歌を落とし込み、更に別録りのドラムやBらしき音の反復やヴィブラフォンらしき音を入れ込んで、元歌を活かしたまま異化させていると言う、画期的な音響ポップです。 世間で、音響派ロック云々が始まる10~20年以上前に、既にこのような作品が世に出ていたのは驚きです。しかも、元歌は軽くエコーを掛けていますが、テープの切り貼りとか電子変調とかしないで、それらの良さをフレッシュなまま曲に落とし込み、尚且つHillerとTielschのポップネスを開花させているのは奇跡的ですね。後、私の勝手な推測ですが、この頃から、Hillerはサンプラーを使う方向を垣間見せているように思います。特にA面の曲はHiller在籍時のPalais Schaumburgの骨折ファンクっぽさを感じますね。それから、ジャケ写も銀文字で書いてあって、そこら辺もイカしてます。いゃ〜本当、凄いわ!Hiller関連の作品は!絶対、死ぬまでに聴くべきレコードです‼️ A “Hát Với Quê Hương” (3:15) https://youtu.be/wHB2AMoRVB4?si=miXFMTgMzrmlHMyi B1 “Saigon Đep Lắm” (2:19) https://youtu.be/NqZWdbPE7WM?si=L8AvcEj2spFMp4-f B2 “Trống Cơm” (3:24) https://youtu.be/DPfpaiMTwHk?si=WTSfbXZw2vMm1PIC #HolgerHiller #WalterTielsch #HátVớiQuêHương #ZickZackPlatten #12-inchSingle #1982年 #VietnameseTraditionalSongs #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Experimental #PopSong #Forklore #Pre-Sampling #RalfHertwig #Chants #VuThiKhieu #VuThiThuHa #VuThiThuPhuong
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Kosmonautentraum “Livorno 1956”
またまた出ましたよ。そうです、独の宇宙飛行士への夢ことKosmonautentraum (コスモナウテントラウム)です。今回は、4枚目のEP/12インチEP “Livorno 1956“をご紹介します。それで、タイトルが気になったので、ちょっと調べてみました。先ず、Livornoはイタリア北西部の地名で、1956を年号とすると、この年に国際ロータリークラブの新会長としてGian Paolo Lang氏が就任しています。しかしながら、この事象が、Kosmonautentraumにどのようなインスピレーションを与えたのかは不明です。あと、Kosmonautentraumのバイオグラフィーについては以前に書いていますので、そちらをご参照下さい。因みににこのEPでの参加メンバーは、Siegfried (ジークフリード)ことZiggy XY (Vo; 本名Michael Jarick), Kai May (G), Süsskind (ズュスキント)ことErhard Schüttpelz (B, Synth), Jörg Einecke (Drs; ヨルク・アイネッケ)の4人となっています。内容はA面2曲/B面3曲となっています、それでは、各曲について、ご紹介していきますね。 ★A1 “Livorno 1956” (5:25)は、まるでGang Of Fourかと思う位、ファンク・テイストに溢れた曲ですが、Gは割と抑え気味でミュートで弾いているようです。Voも当然、独語歌詞で、呪文のように冷めて反復しています。バックの奥での笑い声や時に入ってくるオルガンの不協和音が隠し味ですね。 ★A2 “Die Form” (1:52)は、極めてスローな曲で、中心はリズム隊なのですが、物音Percを叩きながら、タイトルを皆んなでコーラスしています。メインVoもありますが、、、と、突然終わります。 ★B1 “Abraxas” (4:12)も、変則ファンクな曲で、軽くエフェクトを掛けられたVoに、間奏ではトランペットまで出てきます。リズム隊はミニマルな演奏ですが、Gはリズムや時にフレーズも弾きますが、やはり控え目です。それに対して、オルガンの不協和音なんかもまた挿入されています。最後のコーラスワークが良いです! ★B2 “Glorie / Wir Sterben Zu Früh” (3:02)では、初めは、やや軽めなファンクな曲で、上物としてはシンセが活躍していますが、展開では重いファンク調になったり、戻ったりで、ブレイク後には、不明瞭な「ファンクもどき」になったりと変換が忙しい曲ですね。こう言ったヘンテコな展開に彼等の実験精神を感じます。 ★B3 “Werkzeugmacher” (2:11)は、ややファットなBから始まり、喚き散らすVoやシンバル多用のDrsの曲になっていき、途中でエコーを演奏自体に掛けたりして、良く分からない内に終わります。この曲を本作品に入れた所に実験精神を感じますね。 最初、聴いた時、これは本当にKosmonautentraumか?と驚く程でした!その位、ファンク調の曲が多かったですね。唯一、B3だけが、何か無茶苦茶した曲をそのまま入れたみたいで、面白かったです。それで、本作品までの音源を聴き直したのですが、ある意味、ファースト・アルバムと1982年に本作品前にリリースされていたシングル”Liebesmühn”(2つとも紹介済み)だけがNDWっぽいと言う感じのサウンドで、本作品がリリースされたのと同年にセカンド・アルバムが出ているのですが、そこでは、ファンクと言うよりもアフリカン・リズムが既に取り入れられており、その延長として、本作品がファンク調になっていると認識しました。しかしながら、1985年にリリースされたミニアルバム”Angst Ist Mein König”では、再び実験的な作風になっているので、本作品が出た1983年辺りに大きな変化があったのだと思われます。ひょっとすると、Talking Headsとか初期The Contortions(特にオルガン)とかの影響もあったのかもしれませんね。と言う訳で、この作品は、ファンク色が強く、バンドの歴史の中でも異色作なので、そこら辺を分かった上で、聴いてみて下さい!因みにメンバーのテクは上手くなっていますよ。 A1 “Livorno 1956” (5:25) https://youtu.be/mqqdbX5308E?si=Ch3F7XXmuD-9hgcT B1 “Abraxas” (4:12) https://youtu.be/Z1TGLBk7jcw?si=Hx2j7wMPUPEK1o5T B3 “Werkzeugmacher” (2:11) https://youtu.be/tsoxYHRJ_As?si=IdQbcqGwzCSwf3sZ #Kosmonautentraum #Livorno1956 #ZickZackPlatten #12-inchEP #1983年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NewWave #Funk #Experimental #Siegfried #ZiggyXY #MichaelJarick #KaiMay #Süsskind #ErhardSchüttpelz #JörgEinecke
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Stahlnetz “Wir Sind Glücklich”
今回からまたNDW特集をやりますが、海外通販が余りにも高いので、今回1回だけで終わるかもです。それで、先ず、ご紹介するのは、念願のレコードを購入するついでに購入した全然知らないグループStahlnetz (シュタールネッツ)のファースト・アルバム” Wir Sind Glücklich (We’re Happy)”です。殆ど、Discogsのリストで見つけて、ちょっと視聴して購入したので、先ずは、Stahlnetzが何者かをちょっと調べてみました。Stahlnetzは、北ライン・ヴェストファーレン州Wuppertal (ヴッペルタール)出身のシンセウェーブ/ミニマル・エレクトロニクスのデュオで、メンバーは、Jochen Rausch (Vo, Kbd; ヨッヘン・ラウシュ)とDetlev Cremer (Drum Machine; デトレフ・クレーメル)の2人です。彼等は、1982年に、本作品でもあるファースト・アルバム“Wir Sind Glücklich (We're Happy)”でデビューしていますが、その結成とかについては不明です。そして、そこから” Vor All Den Jahren (All That Years ago)”と”Promotion E.P.”がシングルカットされています。因みに、アルバムもシングルも、プロデューサーはConny Plankです。しかしながら、その後が続かず、リリースはそれだけで一旦ストップしています。その後、2020年になって、Rauschが曲をコンパイルして、ネットで自主配信をしています。あと不確かなのですが、2人は、Die Heldenと言うバンドにも参加していたらしいです。ただ、Stahlnetzとしては未発表曲は沢山あったらしく、先述のネット配信には膨大な数の曲が収録されています。なお、2人は、現在は、LEBENdIGITALと言うデュオで活動しており、2枚のCDを出しています。 以上がStahlnetzの略歴となります。本作品のメンバーは、Jochen Rausch (Vo, Klavier Synth, Organ)とDetlev Cremer (Sequencer [Roland Rhythm Machine & Oberheim-Rhythm Machine], Synth, Harmonica)の2人で、プロデュースと技術協力はConny Plankです。内容的には、両面5曲ずつです。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “Der Seemann Und Die Stewardeß” (3:48)は、ドラムマシンと直線的シーケンスとSynth-Bと流れるような美しいシンセに優しいVoから成る曲ですが、サビでのコーラスワークが素晴らしく、かなり極上のシンセ・ポップです。 ★A2 “Romantisch” (3:24)は、ドラムマシンと簡素なSynth-Bに、キラキラのシンセ音が多層化していく曲で、Voも上手く、コーラスと使い分けています。やっぱりサビのコーラスワークは良いですね。 ★A3 “Fahr Doch Mit Dem Automobil” (3:13)は、ティンパニのような音で始まり、ドラムマシンとシーケンスにコーラスでのVoと流れるようなシンセから成るシンセ・ポップな曲で、メロディ・ラインも完璧ですね。間奏のシンセもグー! ★A4 “Der Wahre Schatz” (3:28)は、ウニョウニョのシンセのパルス音から始まり、フェイドインしてくる突進的ドラムマシンに、絶妙のコーラスワークで歌う2人のVoから成る曲で、サスティーンの短いピコった音を多用しています。また最後にはヴォコーダー Voも出てきます。 ★A5 “Alles Gute” (3:50)は、口笛と吐息で始まる、落ち着いたシンセ・ポップで、電子バラードみたいな立ち位置でしようか?中々、シンセのメロディも聴かしてくれます。曲の終わり方も秀逸です。 ★B1 “Schwarzes Gold” (3:43)は、ドラムマシンにエレピのシーケンスと言う斜め上からのシンセ・ポップで、Synth-Bの打ち込みや2人のVo等のメロディもキャッチーで、間奏での「素」のシンセ音や間延びしたシンセ音も逆に新鮮です。 ★B2 “Matrosen” (4:37)も、軽めのドラムマシンとポツポツとしたシーケンスに、声楽家のようなVoが特徴の曲で、割とシンプルな曲展開なので、逆に好感度アップします。途中の語り口風Voもグーな電子バラードです。 ★B3 “Vor All Den Jahren” (4:03)は、ホワイトノイズの中から、直線的なシーケンスとドラムマシンに、2人のVoが聴取できる曲で、サビでの盛り上がりがうまいですね。シンプルな曲ですが、キャッチーです。 ★B4 “Im Palast” (2:47)は、軽めですがノリの良いドラムマシンとシーケンスで始まる曲で、2人のVoも上手く、曲調は電子ロッケンローですね。途中で、ドラムマシンとVoだけになりますが、そこのアンサンブルも素晴らしいです。 ★B5 “Der Falsche Kuß” (3:02)も、直線的なリズム隊に簡素なシンセのリフとVoと言うシンプルなアレンジの曲で、間奏部分も含めて、これで最後を締めるのも良いですね。 正直、これだけの力量があるのであれば、英国とかに持って行けば、大化けしてメジャー契約も出来たのではないかと思ってしまえる程、よく出来たシンセ・ウェーブなデュオだと思います(ただ、英語で歌えとかは注文付けられそうですが)。今回、ちょい視聴しただけで購入しましたが、結構、当たりでした!そもそもシンセ・ウェーブとしてはレベルは高いですし、それなりの機材やキャッチーさもあるので、Stahlnetzでもう少し頑張って欲しかったです。今は、LEBENdIGITALと名前を変えて活動していますので、そちらも方も聴いてみたくなりました。シンセウェーブ好きにはお勧めします!と同時に、やはりConny Plankが関わっていましたね。流石です。 A1 “Der Seemann Und Die Stewardeß” (3:48) https://youtu.be/S8ABs03Ucn0?si=JI501fvye-mpq1Ed A2 “Romantisch” (3:24) https://youtu.be/DjAScu_5u0Y?si=Sg81wN9stlGNwE0H A3 “Fahr Doch Mit Dem Automobil” (3:13) https://youtu.be/mS0wUdVSVz4?si=P1mNm4o6yBaDYPdr A4 “Der Wahre Schatz” (3:28) https://youtu.be/lTTMEsbw2UY?si=DaiJlD7k7MFG9m2z A5 “Alles Gute” (3:50) https://youtu.be/NBcksOujdNE?si=W3JVjM--GT_fsh6t B1 “Schwarzes Gold” (3:43) https://youtu.be/8A6MkjrZbZY?si=Z4tniW_vXeDIzyqU B2 “Matrosen” (4:37) https://youtu.be/-WkKKPnUFy4?si=bUcxj6wyhLAFHtmc B3 “Vor All Den Jahren” (4:03) https://youtu.be/VPHFwH-MJcY?si=dkZMFYGxBJrlf7KA B4 “Im Palast” (2:47) https://youtu.be/3Aczra0Zi-k?si=lTxenX31N4dfzsS5 B5 “Der Falsche Kuß” (3:02) https://youtu.be/wjAmyUwQw70?si=U0E8GIUJLp0kSMQP [オマケ: LEBENdIGITAL “Trotzki, Goethe Und Das Glück”] https://youtu.be/SOYV3kMlerQ?si=A4kU568KRtxG3UZv #Stahlnetz #WirSindGlücklich #Ariola #FirstAlbum #1982年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #SynthPop #Electro #Synthesizers #Drums #JochenRausch #DetlevCremer #Producer #ConnyPlank #DieHelden #LEBENdIGITAL
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Motörhead “Bomber” / “Ace Of Spade”
もしMotörhead初期のアルバムで良いヤツを挙げるなら、やっぱり”Bomber”と”Ace Of Spade”になるんじゃないかなあと思っていたら、見つけました。2 in 1の美味しいアルバム。しかも曲目や曲順もほぼオリジナル通り。しかもブートレッグではない正規のアルバムです。嬉しいじゃありませんか!それで、LP1は、1979年リリースで、曲順はオリジナルのままで、メンバーはLemmy (B, 8弦B, Vo), Philthy Animal Taylor (Drs, Perc), Eddie Clarke (G, Vo[B3])で、Jimmy Millerがプロデュースしています。LP2は、1980年リリースで、曲順がオリジナルと若干変わっていますが、メンバーはLP1と同じで、Vic Maileがプロデュースしています。それで、各曲をご紹介していこうと思ったのですが、寧ろ、各LPずつ纏めて紹介したいと思います。 ◼️LP1 “Bomber” A1 “Dead Man Tell No Tales” (3:00) A2 “Lawman” (3:57) A3 “Sweet Revenge” (4:08) A4 “Sharpshooter” (3:10) A5 “Poison” (2:47) B1 “Stone Dead Forever” (4:48) B2 “All The Aces” (3:17) B3 “Step Down” (3:35) B4 “Talking Head” (3:34) B5 “Bomber” (3:36) ◼️LP1 “Bomber”は、ジャケからしてカッコ良い。A1やA4の直線的なノリも良いが、A2の跳ねるような6/8拍子のブギの曲もカッコ良い。まだGソロも最小限なのが、私がMotörheadの好きな理由の1つです。A3はA2のエンディングからフェイドインしているスローな曲で、こう言う緩急の付け方もうまい。後、間奏のGソロに逆回転音も入っている?A5のドラムも凄いなぁ。Gソロも簡潔でよろし。B1, B2, B4もドライブするBとDrsに簡潔なGのリフとソロ、これぞロックだなぁ。B4なんかはBにフランジャー掛けてますね。B3なんかのスローな曲で、バンドの力量が分かると思いますが、この曲はEddie Clarkeがクリーントーンで歌ってますね。B5はタイトル曲で、突っ走る勢いが凄まじいですね。これをトリオでやっているのが、信じられない位、音も分厚いし、ドライブ感も半端ないです。やっぱり名作ですね。ただ、フェイドアウトしていく曲が殆どなのが、ちょっと悲しい。それとLemmyの酒灼けたヴォーカルはやっぱりMotörheadじゃないと生かせないなと確信しました。 ◼️LP2 “Ace Of Spade” C1 “Ace Of Spades” (2:46) C2 “Love Me Like A Reptile” (3:21) C3 “Shoot You In The Back” (2:37) C4 “Live To Win” (3:34) C5 “Fast And Loose” (3:22) C6 “(We Are) The Road Crew” (3:10) D1 “Fire Fire” (2:42) D2 “Jail Bait” (3:31) D3 “Dance” (2:36) D4 “Bite The Bullet” (1:38) D5 “The Chase Is Better Than The Catch” (4:15) D6 “The Hammer” (2:45) ◼️LP2 “Ace Of Spade”のジャケを見て、皆んなガンマンに憧れたよね。その位イカしてる!C1の出だしのBのリフから急降下するロックが、ハードコアにも影響したような速さで突き抜けていきます。名曲!C2のストレートなノリのロックはMotörheadの持ち味だよね。C3やC4のBとGの絡み合いもイカしている。C3のワウ多用のGソロもグー!C5ではブギのリズムで踊り出したくなるなぁ。最後のコーラスも意外と良い。C6やD1, D2の分厚い音の突進力もトリオでやってると考えると凄い!C6ではフィードバックもGソロの内?D1のDrsからGソロへの持って行き方は凄い!D3やD4は早目の曲でビックリだよ!特にD3は表題には反してる?D4からD5への繋ぎもぴったしで、D5の曲の良さがよく分かるし、意外とこの曲ではLemmyはクリーントーンのBプレイしていますね。D6も猛烈に早い曲で、AnimalのDrsは凄いです!LP1でも書いたけれども、LemmyのVoの癖の強さはMotörheadを最大の音楽的特徴と言えるでしょう。 Motörheadを「常用」はしないけど、やっぱりロックのカッコ良さを体現していて、何度も頂点に行ってしまいそうになりますね。パンクスからもメタラーからも愛されていたのは、彼等がそんな「カッコ良さ」を体現していたからだと思います(そこら辺はギターウルフと似ているのかな?)。そんな訳で、久しぶりに血沸き肉踊りました!レコメンドするのは当然です! LP1 “Bomber” https://youtu.be/E6JJCfnv_Yw?si=3kV6z6yK0wwrsXcQ LP2 “Ace Of Spade” https://youtu.be/F5Kc9Fcm0Cw?si=D_Nh-j_CojtxV3C3 #Motörhead #Bomber #AceOfSpade #Dojo #1990年 #SelfCompilationAlbum #TwoInOne #1979年 #1980年 #HardRock #Rock’N’Roll #HeavyMetal #LemmyKilmister #PhilthyAnimalTaylor #EddieClarke
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Rheingold “Distanz”
Rheingold (ラインゴールド)って聞いたことありますか?Rheingoldは、元々、Bodo Staiger (Vo, G; ボド・シュタイガー), Lothar Manteuffel (lyrics; ローター・マントイフェル), Brigitte Kunze (Kbd; ブリジッテ・クンツェ)から成るNDWバンドで、結成は1980年で、1984年解散までにエレ・ポップなアルバムを3枚出しています。因みに、Bado Staigerは、Rheingoldの前に、Marius Müller-Westernhagen (マリウス・ミューラー・ヴェステルンハーゲン)とバンドをやっていましたが、Düsseldorfの音楽シーン、特にKraftwerkにインスパイアされて、Rheingold (Richard Wagnerのオペラからバンド名を取っています)を結成しています。彼等の曲”Dreiklangsdimensions”, “Fluss”, “Fan Fan Fanatisch (このシングルはアルバム”R”に収録されています)は、Désirée Nosbusch (デジレ・ノスブッシュ)とBodo Staiger主演の映画”Der Fan”サントラで、これらをシングルとして出した所、シングルチャートで”Dreiklangsdimensions”が17位、“Fan Fan Fanatisch”で24位、”That Suit You Will”が44位まで上ります。そして、Dreiklangsdimensions”は、NDWの曲として、1981年10月に独国内チャートトップ20に入っています。しかしながら、英語ヴァージョンも録音していますが、英語圏では然程成功はしなかったようです。一方、Lothar Manteuffel は、元KraftwerkのKarl Bartosと共にデュオElektric Musicを結成し、Kbd奏者のPeter Heppner (ペーター・ヘップナー)と共に、2009年にツアーを回っています。話しを戻すと、1984年にVonoは、バイエルンTV放送で、Kbd奏者Rolf Meurer (ロルフ・モイラー)と一緒に最後の演奏をしていますが、Meureは、現在、Kraftwerkのサウンド&ステージデザイナーとして働いています。また、Bodo Staigerは、1988年にDüsseldorfで、Rheinklangスタジオを設立し、そこで、プロデューサー兼サウンド・エンジニアとして働いており、VonoのメンバーであったBrigitte Kunzeは、Staigerと結婚しており、一緒に働いている一方、レーベル3Klangrecordsも運営しています。1997年には、Staigerは、元KraftwerkのWolfgang Flürのソロアルバムのプロデュースを手伝い、Yamoとしてリリースしています。2007年には、Rheingoldはオリジナル・ラインナップで、Fehlfarben, Kraftwerk, La Düsseldorf, Propaganda等、1970年代, 1980年代, 1990年代のDüsseldorfのエレクトロ・ポップ・バンドのカバー集”Electric City (Düsseldorfer Schule)”をリリースしています。しかしながら、Bado Staigerは、2019年12月に他界しており、以降はRheingoldの名前は誰も使っていません。 以上がRheingoldの略歴となりますが、本作品はそんなRheingoldのサード・アルバムにしてラスト・アルバムで、参加者は、Bodo Staiger (Vo, Programming, Instruments), Brigitte Kunz (Vo), Lothar Manteuffel (Vo, Kbd)で、ゲストにRaoul Walton (B [A3,B3])も参加しています。Bodo StaigerとConny Plankが、プロデュース・録音・ミックスを行っており、内容的には、両面4曲ずつ収録されています。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “Via Satellit” (4:54)は、打ち込みとシンセだらけの良質のポップミュージックで、メジャーでも通用しそうです(既に通用しているのか!)。甘い男性Voも感じが良いです。 ★A2 “Fantasie” (5:32)は、やや憂いのある、しっとりしたシンセ・ポップで、男性Voの耳元で囁きも色っぽいですね。メロディも秀逸です。 ★A3 “Nur Ein Wort” (3:48)は、軽快なビートと出だしのシーケンサーがカッコ良いポップミュージックで、この曲では女性Voがメインで歌っています。間奏にGらしきソロが入っています。 ★A4 “Computerbeat” (4:47)は、機械的なシーケンスとドラムマシンに、シンセのリフと掠れたような男性Voから成る曲で、タイトル通りの如何にもなアレンジが施されています。間奏のドラムマシン&SEシンセのソロは一聴に値します。 ★B1 “Der Ton Macht Die Musik” (1:28)は、シーケンサーと語り口なVoとの絡みから、四つ打ちリズムへと移行する小曲です。 ★B2 “Distanz” (4:27)も、四つ打ちリズムに、裏打ちのシンセのリズムと明るいシンセのメロディが乗り、更に男性Voも歌うシンセ・ポップで、中々聴かせてくれます。 ★B3 “Strahlende Zukunft” (8:58)は、直線的シーケンスと欧州的な壮大なシンセのメロディから、タメにタメて、ミドルテンポの曲が始まります。優男風の男性VoとB&ドラムマシンとシンセの軽やかなリフから成るのが本質で、間奏も含めて中々聴かせてくれます。 ★B4 “Digital” (2:52)では、太いSynth-Bのシーケンスに、シンセのリフやドラムマシンが重なっていき、段々と盛り上がっていきます。因みに、この曲はインストです。 A1でも書きましたが、全然アングラ感のない、健康的なメジャー寄りのシンセ・ポップのオンパレードです。シンセ好きなら、抵抗は無いかもしれませんが、まぁNDWを期待すると、ハズレに感じるかもしれませんね。また、シンセウェーブと言うよりもエレ・ポップに近く、例えばEurythmicsのような立ち位置ではないかとも思います。それ程までにメジャー予備軍的で、ポジティブな印象です。まぁ、元Kraftwerkのメンバーとも関係がおるようですから、それなりのステイタスなのでしょう。まぁ偶には良いかな? A4 “Computerbeat” (4:47) https://youtu.be/hcBHFqEXPaw?si=SVfp7j8jObdJHB1e [full album} https://youtube.com/playlist?list=PLImxxB-TuhbcKtAfS1F5jyAc3ZObVgqYy&si=9NK52H1k3NwpQNjI #Rheingold #Distanz #CBS #1984年 #ThirdAlbum #GermanNewWave #Electro #SynthPop #Synthesizers #BodoStaiger #LotharManteuffel #BrigitteKunze #Kraftwerk #Yamo #WolfgangFlür #RheinklangStudio #Singles #Dreiklangsdimensions #Fluss #FanFanFanatisch #3Klangrecords #KarlBartos #ElektricMusic #FilmTheFan #Guest #RaoulWalton
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Vono “It’s Time”
Vonoってバンド、知ってますか? NDW期にBerlinから出てきた電子ダンス・ミュージック・デュオで、メンバーはNorbert SchultzeとVolker Schultzeから成ります。ファーストとセカンド・アルバムは、何と!クラウトロックのレーベルSky Recordsからリリースされています。元々は、Kraftwerkでインスパイアされ、独におけるHuman Leugueとも言われたサウンドが特徴です。今回、ご紹介するのは、彼等のサード・アルバム”It’s Time”で、ここからはSky Recordsを離れて、独のインディーズ・レーベル(TNT Records)からリリースされています。なので、クラウトロックとNDWを繋ぐミッシングリンクかもしれませんね。調べてみたんですが、余り良くは分かりませんでした。ただ、1982年作のファースト・アルバムだけは、純粋にエレクトロ・ポップで、その後のアルバムはロック的になっていったそうです。まあ、そんな彼等のサード・アルバム”It’s Time”を今回紹介します。参加者は、Norbert Schultze (B, Vo, Synth), Volker Schultze (G, Synth)で、他にゲストで、Berthold Schmitt (Drs), Liane (Back-Vo), Petra (Back-Vo), Ute (Back-Vo)も参加しています。Drsも入っているので、よりロック的なのは予想できますね。内容的には、両面とも4曲ずつ収録されています。それでは、各曲について、ご紹介していきましょう。 ★A1 “It's Time” (5:45)は、かなりこなれたシーケンスと生Drsの電子ビートに洗練された重厚なシンセとGから成る曲で、Voも荒々しくて良い感じですが、英詞なのかな? ★A2 “This Door” (3:30)は、マーチングドラムの生Drsと繊細なシーケンスで始まり、中々複雑なアンサンブルになっていく曲で、特にシーケンスの音が太くて、上物のシンセも仰々しくで、ここら辺のアレンジは流石だなぁと感心してしまいます。Voパートは後半で出てきます。 ★A3 “Geh Deinen Weg” (4:08)は、やや軽めの曲ですが、スラップ奏法のBも出てきて、充分にダンサブルです。シーケンスは複雑で、そのアレンジ力に舌を巻きます。生Drsも相当上手いと思いますね。 ★A4 “Zerstoert” (4:05)では、最初にG等のスライド奏法のノイズから始まり、程良いノリの楽曲へと移行します。この曲は良くも悪くも普通なポップロック的ですが、ミニマルな印象です。ただ終わり方は秀逸です。 ★B1 “Here Comes” (5:32)では、民族打楽器と押し殺したようなVoで始まり、やがて生Drsやシーケンスも入ってきて、躍動感と共にミニマルに進行しますが、突如、Gのカッティングやシンセも入ってきたりします。 ★B2 “Love Song” (3:42)は、掛け声一発、太いシーケンスと複雑なDrsとVoとコーラス等が絡み合う曲で、シンセや女性コーラスともにカッコ良いです。ひょっとしてこれはPILのカバー? ★B3 “Lebe Heute” (5:13)は、オルガンと物音系ノイズのイントロから、BやDrsとマリンバが入ってくるミニマルな曲で、クラウトロック臭さを感じますね。Voは応援歌のようですし、Gも活躍しています。 ★B4 “Das Wars” (3:28)は、ややこじんまりした曲で、DrsとGで始まりますが、Synth-Bが入って、Voも入ってくると、ポップロック調になります。何とも言えないほろ苦さを感じます。 正直、Human Leagueか?と言われると、そんなことはないと答えるでしょう。もっと、ロックっぽいですし、また、通常のロックではなく、ミニマルな展開が多く、それに生Drsが絡んでいくのは、相当スキルが高いと思います。Gはやや抑え気味ですが、それを補って余る位、他のパートが卓越しています。そんな所に、クラウトロックの匂いを感じますね。勿論、ヴァージョン・アップはしていますが。そうですねぇ、エレ・ポップともポップ・ロックとも言えない立ち位置なので、どちらかが好きなリスナーさんの琴線には触れるかもです!でもきっと気に入ると思いますよ! https://youtu.be/xHm4dhuIDpk?si=s1uv5PDszaL8kKC #Vono #It’sTime #TNTRecords #ThirdAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Electro #SynthPop #Minimal #Synthesizers #Krautrock #NorbertSchultze #VolkerSchultze #Guests #BertholdSchmitt #Liane #Petra #Ute
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop TNT Records €8.00Dr K2
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Holger Hiller “Oben Im Eck”
とうとう来ました!Holger Hillerのセカンド・ソロアルバム”Oben Im Eck (オーベン・イム・エック; 「隅っこにある」)”を今回はご紹介します。Holger Hillerのバイオグラフィーは既に書いてありますので、そちらをご参照下さい。それで、本作品についてですが、サンプラーをメインに使った、壮大で、ちょっとだけヘンテコな音楽が詰め込まれており、ここら辺からHillerの本領発揮と言うところでしようか。この頃、彼は既にロンドンに住んでいたと思います。それで、今回は、Holger Hiller (Vo, Sampler, Programming, Mandola)の他、後にHillerの妻になるIzumi Kobayashi (Sampler, Programming, Triangle), 前作に引き続きMoritz von Oswald (Drs, Drainpipes, Xylophone)も参加していますが、ゲストにThe AssociatesのBilly MacKenzie (Vo [A1, A3, A5, B5])とKaori Kano (Vo [A4])も参加しています。そして、Mimi Izumi Kobayashi (A2, A5, B1, B5)以外の作曲はHolger Hillerが行っており、作詞は、Die Tödliche DorisのWolfgang Müllerが全曲担当しています。ミックスダウンは、Gareth Jones, Holger Hiller, Mel Jeffersonによって行われ、プロデュースはHolger Hiller自身が行っています。それと、本作品の日本盤が”Hyperprism”と言うタイトルでWaveから出ているのですが、別テイクが収録されており、内容はかなり違う印象とのことです(私は未聴なので、良くは分かりません)。入手して聴き比べてみたいですね。それで、本作品の内容としては、両面とも5曲ずつ収録されています。それでは、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “We Don't Write Anything On Paper Or So” (2:51)は、壮大なスケールで描いた映画音楽のような曲で、恐らく交響楽のようなオーケストラの音をサンプリングして同期させていると思いますが、所々でレジデンツ風のパートや女性Voが流れるように浮かぶ部分もあり、伊福部昭の曲を想起しました。 ★A2 “Tiny Little Cloud” (3:15)は、サンプリングされたダブルBの軽快なリズムと生楽器によるコロコロした室内楽的演奏から成る曲で、フェイクなのに本物っぽいところが凄いです! ★A3 “Whippets” (3:20)も、フェイクなオーケストラによる演奏で、そこに中近東風の女性らしきVo(これがMacKenzieの声?)が声を張り上げて歌っている曲です。 ★A4 “Waltz” (4:11)は、表題通りワルツのリズムで、少しだけオリエンタルな雰囲気のある曲で、透き通るような女性Vo(Kaori Kano)とホーン類の音及び中近東民族音楽の打楽器や笛の音をサンプリングして作られたと思いますが、最早、生楽器との差異が分からないです。 ★A5 “Oben Im Eck” (2:31)は、男女の囁くようなVoから成る、非常にゆったりした曲で、リズムはタンバリン風の簡素なもので、男性Vo(と女性コーラス)が、細々と呟くように歌っています。シャンソン風? ★B1 “Warm Glass” (3:57)は、細やかなチェンバロ風とメロディと強力でヘビーなキックに、逆回転する音やE. Neubautenの曲や低音Bやピアノ等のサンプリングの緻密な組合せから成る曲ですが、ビート感は余りありません。 ★B2 “Die Blätter, Die Blätter...” (3:19)は、ブクブ した水音のイントロから始まり、マーチングドラムに、Hillerの呟くような多重録音されたVoと重いキックから成る曲で、印象は1960-1970年代のTV番組、そう!例えば「ジャングル大帝」とかのイメージです。 ★B3 “Sirtaki” (3:10)は、現代音楽風のイントロから始まり、マリンバの旋律/メロディが主たる曲で、しかもその音も左右にパンされています。時にDrsやVlnも入ってきます。Drsはマーチングドラムのパターンです。 ★B4 “48 (Achtundvierzig) Kissen” (3:13)では、マリンバとホーンと民族音楽風の打楽器と弦楽器に声のようなサンプリング音の組合せの中に、レジデンツ風の男性Voが怪しく呟くように歌っています。 ★B5 “Oben Im Eck (Version)” (2:32)では、最初はドローンで始まり、ゆったりとしたリズムで、サンプリングされたタンバリンやアコギらしき音を伴奏に、男女のVoが呟くように歌っており、そのバックのドローンやチェロ等の伴奏を伴っています。 いゃ〜正直、唸ってしまいました。所謂、ポップミュージックではないのですが、本作品に収められているトラックの曲調は、ちょっと昔の映画音楽のようであり、その壮大さに圧倒されます。ちょっとHolger Hillerのことを舐めてました。彼が何故、このような曲調にしたのか?その真相はよく分かりませんが、それまでの実験テクノポップでも無ければ、骨折ファンクでもなく、非常に上手くサンプラーを使いこなしてします。恐らく、Izumi Kobayshiも影響も大きかったと想像します。サンプラーと言うとコラージュ感が強いかもしれませんが、このアルバムでは、サンプリングされた音は自然に澱みなく流れるように結合されており、そのテクは素晴らしいと一言です。また、映画音楽的な壮大さも特筆すべきですね。もし、映画音楽とかオーケストレーションな曲が好きであれば、是非聴いて観て下さい!マスト・アイテム! https://youtu.be/jYkDFdFNr3s?si=Lrc5kHVF-jOZtKCk #HolgerHiller #ObenImEck #MuteRecords #1986年 #SecondSoloAlbum #NeuDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalPop #Sampler #Sampling #Guests #IzumiKobayashi #MoritzVonOswald #BillyMacKenzie #KaoriKano #Lyrics #WolfgangMüller #Wave #Hyperprism #JapanOnly #DifferentVersion
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Pop Mute Records £16.49Dr K2
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Joachim Witt “Silberblick”
これも、海外通販での送料分として、ついでに購入してしまった謎物件ですが、どうも独音楽界の大物らしいです。なので、ちょっと調べてみました。 Joachim Witt (ヨアヒム・ヴィット)は、1949年のハンブルク生まれで、1970年代には、クラウトロックバンドDuesenbergのVo/Gとして、3枚のアルバム”Duesenberg (1977年作)”, “Duesenberg 2 (1978年作)”, “Strangers (1979年作)”に参加しており、その後に、ソロシンガー兼俳優となっています。そうして、1980年代には、”Herbergsvater”や”Der Goldene Reiter”のヒット曲で、独ポップミュージック界の大物歌手になり、同時に、NDW界でもNenaやFalco等のメジャー系NDWシンガーをサポートしていたようで、その世界では一番の大物とされています。その後、1990年代には、独のポップ・グループWolfsheimのヴォーカリストPeter Heppnerとのデュオで、”Die Flut”と言うヒット曲を飛ばし、8枚目のソロアルバム"Bayreuth 1(1998年作)”は、独とオーストリアでプラチナ・ディスクとなっています。その2年後には、連作アルバム"Bayreuth 2"もリリースし、フィンランドのシンフォニック・メタル・バンドApocalyptica, 独のニューハード・メタル・バンドOomph!, ユーロダンス・ミュージック・バンドX-PerienceのシンガーAngelzoom, スイスのゴシックメタル・バンドLacrimosaのTilo Wolffともコラボしていますし、最近では、独エレ・ポップ・バンドPurwienとも一緒に活動しています。その後、Angelzoomの2004年のMV”Back In The Moment”やPurwienの2007年のMV”Alle Fehler”にもフィーチャーされていたりします。2007年8月には、ベスト盤”Auf Ewig”もリリースし、2009年になると、Sara Noxxのシングル”Earth Song”のリミックスや仏のインダストリアル・ロック・バンドObszön Geschöpfのアルバム”Erection Body Mutilated”からの1曲をリミックスしたり、リミキサーとしても活動しています。その後、インダストリアルな作風のアルバムも出していますが、2014年4月にリリースされたアルバム”Neumond”では再びポップミュージックに回帰しています。そして、2015年に、アルバム”Ich”を出して、2023年にリリースされた最新アルバム”Der Fels In Der Brandung”では、ゴス・ロックとも評されており、70歳台になった今でも活発に活動しているとのことです。 以上が、Joachim Wittの略歴ですが、意外と独芸能界の大御所なんですね。ビックリです!そんなWittのファースト・ソロ・アルバムが、今回、ご紹介する作品”Silberblick”なんです。そして、参加者は、Joachim Witt (Vo, G, Organ, Synth)の他に、Harald Grosskopf (Synth), Harald Gutowski (B), Jaki Liebezeit (Drs)もサポートしています(流石、出自がクラウドロックだけに、ドラムはCanのJaki Liebezeitがやっていますね)。内容的には、両面共4曲ずつ収録されています。それでは、各曲を紹介していくことにしましょう。 A1 “Kosmetik (Ich Bin Das Glück Dieser Erde)” (6:19) A2 “Goldener Reiter” (4:41) A3 “Der Weg In Die Ferne (Heaven)” (4:16) A4 “Meine Nerven” (5:35) B1 “Ich Hab' So Lust Auf Industrie” (4:25) B2 “Mein Schatten (Na, Na, Na, Du Bandit, Du)” (3:59) B3 “Ja, Ja…” (3:30) B4 “Sonne Hat Sie Gesagt” (9:00) A2 “Goldener Reiter” (4:41): MV https://youtu.be/DTFh2dnYy8Q?si=Wn3e2gGDLprQNf31 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kesLr8CG2BpuRKMZGIafEHgiLkcQxYAhQ&si=wb4VzRvjyOF2XMuV #JoachimWitt #Silberblick #WEA #1980年 #FirstAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #ElectroPop #Synthesizers #Nena #Falco #Guests #HaraldGrosskopf #HaraldGutowski #Jaki Liebezeit #DieFlut #PeterHeppner #Remixer #industrialMetal #PopMusic #GothRock
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock WEA €5.00Dr K2