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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
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今井美樹「elfin」
もうこの頃になると昭和末期ですね
今井美樹さんのセカンドアルバム「elfin」
1987(昭和62)年発売のアルバムです
この頃、私は18歳…実際にこのアルバム聴き始めたのは
19歳の頃かな…もうクルマで聴いてたし…
(もちろん当時はカセットです!)
実はこのアルバム、
自分から積極的に聴き始めたわけではなくて
当時付き合っていた彼女から勧められて聴いていたのです。
まだこの頃の私の頭の中は
「HR/HM万歳!!!Jポップって何それ?おいしいの?」って感じだったので(笑
勧められてもあまり気乗りしないまま
ドライブ・デートの時にクルマでかけていた感じでした
…で、いつも持ってくるの面倒だからと
ダビングしたテープが私のクルマに常駐するようになり
ひとりの時にじっくり聴いてみると…いいんですよねぇ~これが。。。
当時の最先端のオシャレなサウンドももちろんですが
美樹さんの無茶苦茶透明度の高い歌声が何とも気持ちいい!!!
で、さらにこのアルバムは楽曲のレベルがめっちゃ高い!!!
当時の私はメロスピ大好物だったので
こういう緩めの楽曲はインパクト不足ではあるのですが
何度も何度も聴いていくうちに
じわじわと旨味があふれ出てくる感じです!
中学生の頃のニューミュージック系の聴き方に
戻ったような感覚も味わえました。
とはいえA-1の「どしゃ降りWonderland」は
最初からインパクト十分です!
当時の彼女には悪いですが
これ聴くと中学生の頃の彼女と
お互いにお小遣い貯めて行ったのに
イマイチ天気に恵まれなかった「広島ナタリー」デートを
鮮明に思い出して何ともドキドキしてしまいます。
この頃の記憶って本当に頭に焼き付くもので
いまだにこの曲聴くとその場面を思い出してしまいます…(笑
まぁ、それはさておき文句ナシの名曲であることに
間違いはないです!
で、A-2「ポールポジション」これまた名曲ですよねぇ
「なんでこんなお洒落に造れるん????」と当時も思いましたが
今聴いても何ともオシャレなアレンジに世界観!
これ聴いてカブリオレの外車買うぞ!!!と思ったよねぇ
(実際にこの数年後に勝ったのはZ3でカブリオレでなく
2シーターオープンでしたが…(苦笑))
しかし今聴いてもこのアレンジはカッコいいなぁ
パーカッションの入り方とか効果的なコーラスパートとか
音の良い環境で聴くと鳥肌モンです
A-3「クラブ・ロンリーハーツ・エキゾティカ」
ここにきてちょいマイナー調で大人っぽいアップテンポ曲
この類の曲は基本的に大好物なので
印象が悪いわけがないです!
でも美樹さんのイメージってやはり透明感が強いせいか
朝とか午前中の日差しのイメージなんですよねぇ
でもこういう夜っぽいのも悪くはないけど…こればかりだと困るかな
アクセント程度にたまに入っていると
意外性もあって効果抜群です!
A-4「思いだしただけ」は第一印象は美樹さんらしい
何とも感触の良いシルクのようなサラリとしたバラードですが
意外と切々とした感情を歌い上げていて
歌詞もしっかり聴きながら何度も聴いていると
どんどん歌の印象が変わってくる不思議な曲です。
最初にいったような旨味がどんどん出てくる曲ですね!
A-5「ふたりでスプラッシュ」は
個人的に「これぞ今井美樹!」といった感じの
透明感溢れる曲です。
この曲が美樹さんの代表曲というわけではありませんが
私が個人的に美樹さんに持つ印象は
こういう曲のイメージ…
どこまでも透き通っていて涼しげで青い世界。。。
イメージするだけでも何とも気持ちよい。。。
この曲はまさにそんな世界観です!
B-1「ラスト・シークエンス」は
今度は打って変わって少しダークなイメージ
A-3でも書きましたがたまにこういうのが入ってくると
アクセントになっていいですよねぇ
だからこのアルバム何度通して聴いても飽きないのだと思います。
といいながら、B-2「SAYONARAの行方」も
少しダークな雰囲気をキープします。
でもこちらはダークなイメージというよりは
少し寒々しいイメージ…1stの「オレンジの河」にも
通じる感じですね…ドラマの主題歌とかに合いそうですねぇ
(実際はクイズ番組『ワールドクイズ ザ・びっくり地球人!』の
エンディングテーマ曲だったりします(笑))
B-3「光の夢」は再び美樹さんらしい透明度の高い曲!
でも他の曲に多い水色な感じではなく
少し暖かい日差しの感じです
とーーーーーっても優しい世界の美しいバラードです。
これ聴いていると自分がどれだけうすら汚れているか
再確認できてちょっと凹みます(笑
B-4はアルバムタイトル曲「elfin」
この曲は美樹さんの作詞ですね。
3rdシングル「「静かにきたソリチュード」のカップリング曲でもあります。
波音に艶やかなピアノが乗って始まる
これまた美しい語りかけるようなバラードです。
決して感情が前面に出てきている歌い方ではないのですが
とにかく優しさと透明感が際立ち
とにかく聴いていて気持ち良いのです…こりゃハマるよなぁ…
ラストは2ndシングル「野性の風」のアルバムリミックスVerで
締めくくります。
このアルバムに関してはこのシングル曲が一番地味に感じてしまう…
それだけ収録曲のレベルがめちゃくちゃ高いのです!
いまだに今井美樹さんのアルバムを何か1枚選べと言われれば
迷うことなくこの「elfin」を選びます。
間違いなくおススメの1枚です!
1987年9月21日リリース