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- 2F 昭和のレコード 洋楽編
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Bangles「Bangles」
バングルスのデビューアルバムというと
いわゆるメジャーデビューアルバムとなった
「気分はモノクローム - All Over The Place」になると思いますが
このアルバムはそのメジャーデビューの2年前の
1982年にA&Mレコード傘下(当時)のレーベルI.R.S.から
発表されたミニ・アルバム「Bangles」です。
1981年にロサンゼルスでスザンナ・ホフス、
ヴィッキーとデビーのピーターソン姉妹、
ベーシストのアネット・ジリンスカスの4人により結成された
オリジナルメンバーでの作品です。
(メジャーデビュー前にはアネットが脱退し
マイケル・スティールが新たに加入しています)
最初のバンド名はスーパーソニック・バングス。
後にバンド名をバングスと変えるが先にニュージャージー州に
同名のバンドが存在していたため
バングルスという名前に落ち着いたそうです。
バングルとはアクセサリーの腕輪のことだそうです。
大ヒットした「Manic Monday」以降は完成度の高い
ポップな楽曲が中心となり
良くも悪くも「耳障りの良い楽曲」ばかりになってしまいましたが
この頃のバングルスは良い意味で粗削りで
バンドっぽい音でガンガン押しまくってくる印象です。
でも楽曲自体は基本的にはポップで
彼女たちの得意とするコーラスパートも
この頃からかなり前面に出てきています。
メジャーセカンドアルバム
「シルバー・スクリーンの妖精 - Different Light」あたりまでは
強調されていたバングルスらしいバンドサウンドが
さらに強調されているような1枚です。
ミニアルバムということで収録曲は5曲しかないのですが
オープニングの「The Real World」から
非常に軽快なバングルスサウンドで
とっても気持ちいいです!
2曲目の「I'm in Line」もスキップするような心地よさです
何だかめちゃくちゃ暑い真夏の昼下がりに
やたらと聴きたくなるのですよねぇ
で、3曲目の「Want You」は少しアップテンポで
さらに押しまくってきます
なんでしょうねぇ…ジャンル的にも同じようなものが
あまり思い浮かばないですよねぇ
どこからどう聴いてもバングルス以外の何者でもないですよねぇ
それってすごいことですよね!
続く「Mary Street」もいかにもバングルスらしい
街を軽快に闊歩するような楽曲です。
で、ラストの「How Is the Air Up There?」も
同じようなノリで一気に駆け抜けます。
意地悪な言い方をすると
ちょっとワンパターン過ぎませんか?とも言えますが
5曲入りミニアルバムなので
飽きることもなく気持ちよく聴き終わっちゃうのですよねぇ
これを書いている今現在は7月半ばですが
これからのうだるような暑い季節にぴったりな1枚だと思います。
1982年6月リリース