Michael Schenker Group:M.S.G.「MSG(神話)」

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「マイケル・シェンカー・グループ」としては
2枚目となるオリジナルアルバム
基本的にマイケルシェンカーのソロ・プロジェクトなので
アルバムごとにマイケル以外のメンバーは入れ替わりますが
ヴォーカルはに前作に引き続きゲイリー・バーデンが起用されます。
他は総入れ替えで、ポール・レイモンド(元UFO)
クリス・グレン(元センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド)
が参加し、なんといってもドラムに
コージー・パウエルが迎えられています!

マイケルのギターにコージーのドラミング!
その組み合わせだけで飯が食えますねぇ

私は世代的にマイケルシェンカーのプレイは
MSG時代のものをまず聴いてそれからUFO時代に
遡って聴いていったのですが
楽曲的にはUFO時代のバラエティに富んだものが
聴きごたえがあると思っているのですが
やはりギタープレイ的にはMSG時代のほうが
間違いなく進歩していますよねぇ

前作に比べるとのMSGとしての2ndは
ちょっと地味な感じがするのですが
これがまたそんな単純なものでもなく
このアルバム聴けば聴くほど味が出てくる感じがします。

1曲目の「Ready to Rock」はこの時代の
ハードロックの王道といった感じで
わかりやすくカッコ良い楽曲です。
マイケルのソロも冴えてますし
コージーらしい存在感のあるドラミングがいいですねぇ
でも個人的にはこのアルバムは
これよりも2曲目以降かと思います。。。

まずはA-2「Attack of the Mad Axeman」
この曲は何だかUFO時代を彷彿とさせる
哀愁さも兼ね備えていて個人的に好きな曲です。
ゲイリーの歌いっぷりもいいですよねぇ
中間部のメロディーラインやアレンジが何とも気持ちいいですし
そこから繋がるギターソロもワイルドでたまりません!
あ、ちょっとレインボーっぽいテイストもあるかもしれません…

A-3「On and On」もちょっと独特な構成の曲でいいですよねぇ
A-1のようなストレートなハードロックが
MSGらしいともいえるのですが個人的には
こういうちょっと凝った構成の曲が好きかなぁ…
改めて聴くとゲイリーのヴォーカルがいいんですねぇ
この後、MSGのヴォーカルもいろいろ入れ替わりますが
やはりゲイリーが合っているような気がしますね!

そしてB面は7分の大曲「But I Want More」で始まります。
こういうテンションのピンと張った曲はいいですねぇ
いかにも80年代初頭のハードロックという気がします。
厳かな感じの中間部もいいアレンジです!
そして曲後半に詰め込まれたギターソロは最高にカッコ良いです!

そしてB-2「Never Trust a Stranger」
これがこのアルバムの一番のクライマックスだと思います。
ゲイリーの歌唱力の高さが光ります!
ちょっとソフトすぎるとも思いますが
他でガンガンハードロックしているからこそ
このソフトなバラードの存在が光ります。
これいシングルカットしてうまくプロモーションすれば
一般的にも売れたんじゃないかなぁ
そしてメロウで切ないマイケルのギターソロもたまりません
まぁ、でもこの曲の主役はやはりゲイリーですね!

B-3はガラッと変わって跳ねるリズムの
「Looking for Love」
一気に再びノリノリですねぇ
でも意外とキャッチーなメロディで
これも馴染みやすい1曲だと思います。
しかしマイケルのぶっといギターサウンドと
これまた骨太ドラミングのコージーサウンドは合いますねぇ
この曲も咽帯泣くようなマイケルのソロがたまらん!!!

というわけでMSGとしての1st「神」に比べると
少し地味な印象もある2nd「神話」ですが
いやいや1st以上に聴きごたえ十分な1枚です!!!

1981年9月リリース

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