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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 石川ひとみ「Inside/Outside」
石川ひとみ「Inside/Outside」
ひっちゃんの4枚目のオリジナルアルバム
この翌年には「まちぶせ」で起死回生の大ヒットとなり
一躍スターダムにのし上がるわけですが
それまでは「プリンプリン物語」での主役や
テレビの出演等はそれなりにあったものの
なかなかヒット曲には恵まれない状況でした。
でもデビューからこのアルバムまでを
聴いていると個人的には
いつ売れてもおかしくないという感じはします。
歌声は艶やかで歌唱力は十分以上あるし
まさにお人形のような端正なルックスで
強いて言えば個人的には好きですが
ちょっとレトロな昭和歌謡路線にこだわり過ぎたのかも…と考えます。
でもその延長線上に「まちぶせ」のヒットがあったのだから
あながち間違ってもなかったのですよね…
いやもう一度言いますけど
個人的にはこの路線大好きですよ。
1980年当時ですらちょっとレトロな感じあったので
70年代っぽい昭和歌謡の路線なんですよね
目を閉じて聴いていると
セピア色に染まる懐かしい情景がいくらでも浮かんできます。
1曲目の思いがけない序章(プロローグ)は
それでも少し80年代っぽい(この時代だと少し新しい感じ?)雰囲気で
なかなか聴きごたえあるメロディを
ひっちゃんならではの伸びやかでキラキラした歌声で
しっかり聴かせます!
で、2曲目は「私はかもめ」でまさにレトロ路線全開です。
ただこれは哀愁溢れる枯れすすき系の曲で
何とも心に染み入ります。
3曲目も少し切ないメロディの「さよならGood-bye」です。
この曲は9枚目のシングル「秋が燃える」のカップリング曲です。
続いて「気まぐれフィーリング」も
マイナー系の切なさを前面に出した曲です。
このアルバムは全体的に少しマイナーな切ない感じが
全体的なイメージとして統一されていますね
続く「Blue Dancing」は少し雰囲気を変えて
疾走感あふれるサビが印象的な曲です。
こういうアレンジがまさに70年代後半から
80年代初頭って感じに溢れてますねぇ。。。私の好みとしては大好物です!
B面に移って最初は「シャイニング スカイ」です。
こういう昼下がりの日向ぼっこのような
暖かい曲調はいいですよねぇ…
B面頭だからもう少しテンポのある派手な曲でもいいような気がしますが
これはこれでいいですねぇ…
B面2曲目はシングル曲でもある「秋が燃える」です。
これ名曲ですよねぇ…ひっちゃんの歌声はこういう曲が合いますねぇ
…ということは…やはりレトロ路線は正解なんですよねぇ
これ他の人が歌ってもこれほど良くないような気がします。
続いて「愛のたずねびと」
これ作曲が後藤次利さんなのですよね…ちょっと意外な気が…
あ、でもサビのメロディに少しそんな感じが…
この曲と次の「一枚の写真」は少しテンポアップして
アルバム前半とは少し雰囲気が変わってきます。
特にこの「一枚の写真」のサビはインパクトあるし耳に残りますね
これはこれでムード歌謡っぽい感じもして良い感じです。
これがシングルでも全然おかしくないクオリティだと思います。
アルバムの最後を飾るのは「海のようなやさしさで…」
しっとりと歌い上げてエンディングを飾ります。
やはりアルバムを通して楽曲のレベルは高いですし
ひっちゃんの歌は既に完成の域に近づいていますし
売れるのは時間の問題とタイミングだけだったのじゃないかなぁ…と思います。
それほどこのアルバムの完成度も高いです!
1980年10月21日リリース