「マネとモダン・パリ」展  三菱一号館美術館  2010. 4~

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『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』bouquet de violettes)は、
エドゥアール・マネ(1832~1883)が1872年に描いた油絵。

女流画家としても有名なベルト・モリゾの肖像である。
この絵が完成後の1874年、ベルト・モリゾは、エドゥアール・マネの弟ウジェーヌ・マネと結婚する。

ベルト・モリゾの表情の軽く笑みを浮かべているのが印象的である。
黒に近い暗い色の衣服と帽子そして首に巻かれたチョーカー、
すみれ色の花束が地味に描かれている。
白い室内とのコントラスで浮かび上がる。

さて、三菱一号館美術館に展示された『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』の作品は、とりわけ大きいわけでもなく、強烈な主張をしているわけでもないのに、作品の中からにじみ出る美しさ、品格、そして何よりその力強さには、圧倒されるものがあり感動的でした。

話を戻します、この作品は美術評論家のテオドール・デュレの所有になった後、1894年にデュレがコレクションを売却した時、ベルト・モリゾ自身が購入した。
1966年にモリゾの娘、ジュリー・マネに相続され、さらに孫のクレマン・ルアールへと相続された後、1998年にオルセー美術館が購入、 物語は続く・・・・

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