Coronocephalus gaoluoensis

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Coronocephalusは、三葉虫収集家には悩ましい存在です。中国名で王冠虫を名乗る様に美しい種類であり、顔縁の装飾や無数の棘、黄橙色の映える色合いなど、平坦な種類でありながら、孤高の存在感ある種類です。不完全な標本なら二束三文の価値しか無いのですが、ほぼ完全な個体など長年探しても出て来ませんので、ある程度の所で諦めるしかない事に気が付きます。そうは言っても何時か入手のチャンスが来るだろうと気に掛けてはいますが、20年以上収集してても変わりはありませんでした。産地情報も実は謎が多いのですが、市場に出回る個体は湖南省のものと見ています。

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    tatsutoy

    2022/12/01 - 編集済み

    中国産の三葉虫化石で一番最初に手にするのは、この「王冠虫」か「蝙蝠石」の部分化石でしょう。どちらも完全体を得る機会は少なく、いったいどうしてコンディションの良いものに巡り合わないのだろう?と不思議に思います。
    また、「王冠虫」はどの様な状態で見るかるのかも気になります。密集して見つかるのであれば、部分化石を一つ一つ切り出すのではなく、マルチプレート標本で流通した方が見栄えが良いのではないかと思うところですが、現地採掘者の感性なのか、一つの岩に一つの標本のイメージが強いです。

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      Trilobites

      2022/12/01

      王冠虫は、数の割に謎が多い不思議な三葉虫ですよね。完全体が無いのは、脱皮殻の吹き溜まりなんだと思っています。ただ密集で見つかるかというと破片だけ、母岩を触ると分かりますが、極端に脆く、大きな石で切り出せない可能性はあります。幾つか所有している標本を見ると積層で折り重なっていて、ここにヒントがあるかもしれません。

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