型押し梅コップ
外形と内型を使用したハンドプレス機による型押しで作られた梅コップである。現在骨董として流通している剣先コップや梅コップの大半がこの型押し技法のもので、型吹きと比較すると価格は10分の1ほどと安価である。また、型吹きほど薄手でなく、程よい厚さがあり堅牢であることから普段使用を考える数寄者には好適品ではなかろうか。型吹き同様色々なサイズがあるが、専らウイスキーをいただくために用いているので、小のサイズ(h約7cm、W約5.5cm)のものを購入した。型吹きに比べ、不均一さがもたらす光の揺らぎは少ないが、気泡や皺など現代のガラス器にはない味が備わっている。