ミニチュア型押し台付きリキュールグラス

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以前紹介した、型押し台付きリキュールグラスと同種の作である。この手は明治期の作と古く、それなりに現存少ないものではあるが、特別レア品というわけでもない。しかしながら、この杯はその大きさから非常に珍しい部類であろう。
通常、この手の杯の多くが高さ8cm前後なのだが、この杯は高さ5.5cmで非常に小さい。また口径も2.8cmと、これまた小さく、容量はまことに少ない。一種の雛道具や玩具といったミニチュアであるか、実際に杯として使用したものであるかはわからないが、杯部に水垢らしき曇りがあることを考えると、後者であるかもしれない。

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