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ウランガラスのガラスペン
ガラスペンはつけペンの一種である。ペン先は周囲に溝を施したガラス管をバーナーで焙り、引き切って作る。溝の毛細管現象を利用してインクを吸い上げ筆記する仕組みである。明治35年、風鈴職人であった佐々木定次郎によって考案された日本生まれの筆記具で、戦前から戦後にかけて盛んに使用された。しかし、ボールペンの誕生により徐々に顧みられなくなり、現在ではほとんど使用される機会がない。しかし、ペン自体の美しさや滑らかな書き心地などから根強いファンは多く、現在も少数ながら作られ続けている。
本品は竹軸にガラスペン先を挿入したタイプで、戦前のものである。このペンの最大の特徴は半透明の緑黄色を呈する、ウランを含有した練りガラスが用いられていることである。通常は透明ガラスが多く、有色のものであっても水色や茶、紫などが多く、このようにウランガラスを使用したガラスペンは珍しい。
残念なことにペン先に折れと商標ラベルに剥がれがあり、状態はさほど良くない。類品を探すと東京の鶯商會が販売した「鶯印万年」という商品であったようである。
テッツァライト
2019/11/14ガラスペンの中にもウランガラス製のものがあったとは😮
鮮やかな蛍光が遊び心を感じさせる逸品ですね👍
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M.S
2019/11/14私もガラスペンは好きでいくつか持っているのですが、ウランはこれ一つです。これ以外には見たことがありません。使えないのが残念です。
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shirotanino
2019/11/24筆記具がらみの仕事をしていますが、ウランガラスのペン先は初見です。素晴らしい。今でもガラスペンは少し気の利いた文具店などにありますが、軸まで全てガラス細工なので、手にして愉しむよりも飾って愉しむものになってますね。
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M.S
2019/11/24なんと、そうでしたか。やはりウランのペン先は珍しいのですね。
たしかに、総ガラスのガラスペンは美しいですが、取り扱いが難しいですね。
竹軸や万年筆型の古いタイプを使って居ますが、確かに使いやすいです。
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