The Rezillos “Can’t Stand The Rezillos”

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皆んな!The Rezillosを覚えているかい?ポップ・パンクなナンバーを男女ツイン・ヴォーカルで演奏していたThe Rezillosだよ❗️今回、紹介するのは彼等のファースト・アルバム”Can’t Stand The Rezillos”です。先ずは彼等のバイオグラフィーを。元々は、1975年に、エジンバラ芸術大学の生徒だったJo CallisとAlan ForbesがThe Knutsford Deminatorsと言うパーティーバンドを組んでおり、1950-1960年代のロックンロールのカバーを演奏していました。このバンドは直ぐに消滅しましたが、JoとAlan (彼は2人いたDrの一方でした)は好みが同じだったこともあり、Dave Smythe (B)と在学中のMark Sinclair Harris (G)をリクルートしてきて、結成されたのが1976年3月で、それがThe Rezillosでした。バンド名はアメコミの”The Shadow”に出てくるクラブの名前Revilosを文字って付けられました。初めはAlan, JoとMarkがヴォーカルをやっていましたが、3人とも楽器を弾きながら歌うのが難しくて、AlanはVoだけを演ることになり、代わりにDrとしてAlasdair Patersonが加入しました。1976年8月には、Sax奏者Alastair Donaldsonを隣の大学の建築学科からリクルートしてきて、更に、大学のファッションデザイン学科の学生Sheilagh HyndとGail Jamieson (別名Gayle Warning)をバックVoとしてリクルートしてきます。そこで、メンバーは各々ステージネームを考えることになり、Alan ForbesはEugene Paynolds (Vo)と、Mark Sinclair HarrisはHi-Fi Harris (G)と、Dave SmytheはDr. D.K. Smythe (B)と、Alastair DonaldsonはWilliam Mysterious (Sax)と、Alasdair PatersonはAngel (Dr)と、Sheilagh HyndはFay Fife (Vo)と、Jo Callis (G)とGail Jamieson (Vo)はLuke WarmとGail Warningと言う風に変えています。それで、彼等のファーストギグが、エジンバラ大学の学生会館に決まり、それに向けて、1950-1960年代のカバー曲をやり始めます。例えば”I like it”とか”Somebody's Gonna Get Their Head Kicked in Tonite”とかもやっています。ここで人気が出て、1977年には一年間で200回以上のギグをやったそうです。因みに、この最初のギグを録音したブートレッグがあるそうです。1977年前半にFayとEugeneは良い仲になり、その為か、Gail Warningは自分の居場所がないように感じて、バンドを脱退します。その年の6月にはデビューシングル”Can’t Stand My Baby”の録音が始まります。プロデューサーはTony Pilleyがやっています。このシングルはエジンバラのインディーレーベルSensible Recordからリリースされましたが、ラジオでかかるようになると、大手のレーベルからも引く手数多でした。その中で、バンド自身もプロを意識し出して、結局、バンドは米国のメジャーレーベルSire Recordsと契約します。ただ、プロとしてはやっていけないと言う理由で、Dr. D.K. SmytheとHi-Fi Harrisはバンドを脱退し、大学に戻ります。それで、William MysteriousはBにシフトします。それで、5人組にスリムアップします。Sire Recordsは彼等にアルバムを作ってどうかと提案し、彼等はデビューアルバム”Can’t Stand The Rezillos”をプロデューサーのTony Bongioviが所有するNYCにあるPower Station Studioで録音しています。ただ、レコード会社の扱いが酷くて、バンドはSire Recordsとの間に溝ができてしまい、計画していたツアーも2回もキャンセルされてことから、William Mysterious (Sax)が脱退し、代わりにSimon Templar (本名Simon Bloomfield)を加入させます。その前後で彼等はデビューアルバム”Can’t Stand The Rezillos”を1978年7月にリリース。英国アルバムチャートでは16位に食い込んでいます。1978年11月には、The Undertonesと英国ツアーに行っていましたが、Fayの喉に声帯ポリープができてしまい、ツアーの残りは延期になってしまいました。そのようなこともあって、レコード会社からのプレッシャーは相当なものでした。そして、1978年11月22日にThe Rezillosは解散すると宣言します。しかし、何故か、同年12月23日に、The Rezillosとしての最後のギグをグラスゴーのApolloで行い、その時には辞めた元メンバーのWilliam MysteriousやGail Warningも参加してちゃんとスポットが二人にも当たってました。この時にはライブは”Mission Accomplished ... But the Beat Goes On”と言うライブアルバムとして1979年にリリースされています。それで解散後なんですが、Jo Callis (G)と
Simon Templar (B)及びAlasdair Paterson (Dr)は、The Teardrop ExplodesのTroy Tateと一緒にEPをリリース。この後、1979年から1996年までEugeneとFayは彼等との活動とは別であると言う意味で、“The Rezillos”と言うグループ名は使わないとし、Hi-Fi HarrisとEugeneの兄弟のRocky Rhythm (本名Nicky Forbes)とでThe Revillosと言うグループ名で活動するとして、Sireと契約します。そして、2001年に漸くThe Rezillosは再結成され、現役で活動したいるみたいです。
前置きが長くなってしまいましたが、彼等のデビューアルバムが本作品になります。兎に角、ポップで弾ける感じが強いです。同年代のパンクバンドとは根っこが違いますね。パンクはニヒリズムとか社会への問題提起とかを前面に押し出していましたが、彼等はそんなこととは無縁に、1950年代のロックンロール、1960年代の英国ビートミュージックやガレージ、1970年代のグラムロックの遺伝子を紡ぎ出したポップ・ロックで、歌詞もサイエンス・フィクションやB級映画から着想を得た「陽」なものが多いです。特にFayとEugeneのツイン・ヴォーカルはハッピーで、左利きのギタリストJo CallisのギターテクやWilliam Mysteriousのリズム感はちょっと普通のパンクバンドでは演奏できないとも呼ばれる程、上手いです。まあ、パーティバンドと言えばそうなんですが、兎に角、何か元気の出る音楽、聴きたいなと思ったら、このアルバムはお勧めですよ!音楽ってこんなに楽しいんだと感じるでしょう。偶にはこんな元気な曲もいいですよ。是非お試しあれ!(私が初めて聴いたのは高校生の時で、それから後にCDも買ったのですが、どうしてもLPが欲しかったので、ヤフオクで買ってしまいました。)

A1 “Flying Saucer Attack“ (2:50)
A2 “No” (2:20)
A3 “Somebody's Gonna Get Their Head” (1:53)
A4 “Top Of The Pops” (2:54)
A5 “2000 A.D.” (2:59)
A6 “It Gets Me” (2:10)
A7 “I Can't Stand My Baby” (2:21)
B1 “Glad All Over” (2:07)
B2 “(My Baby Does) Good Sculptures” (3:10)
B3 “I Like It” (1:46)
B4 “Getting Me Down” (2:07)
B5 “Cold Wars” (2:55)
B6 “Bad Guy Reaction” (2:13)

A4 “Top Of The Pops” (2:54)
https://youtu.be/qk7DHo5vqU4?si=0NUansrywPbjil5B

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLzme3Bv_b1B_oNsR553gLM3jSyxkW8-RX&si=FVlhLRuPx8Rll0JQ

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