Man Is The Bastard / Charred Remains a.k.a. Man Is The Bastard “A Call For Consciousness” / “Our Earth’s Blood“

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えー、クレジットがなんかゴチャゴチャしていますが、一言で言えば、Man Is The Bastard (以下、MITBと表記)のミニアルバムと考えて貰えば良いと思います。Charred Remainsと言うのは、このバンドを始めた時の最初のバンド名のようです。MITBと言えば、グラインドコア/ノイズコアのバンドであり、その進化過程で、リーダーEric WoodをコアメンバーとしたBastard Noiseになって行った訳ですが、そこら辺のことは皆さんも知っていると思いますし、以前にも書いたと思いますので、それらをご参照下さい。ただ、このミニアルバムでは、MITBでは、Eric Wood (B, Vo [A1-A5]), Aaron Kenyon (B, Vo [A1-A5]), Joel Connell (Drs [A1-A5]), William T. Nelson (Noise [A1-A5])と言うダブルBのロック的編成で、Charred Remainsでは、Eric Wood (Vo, Noise [B1-B5]), Henry Barnes(Vo, Noise [B1-B5]), Forest (Vo [B2, B5])とノイズコアな編成となっています。また、A面に関しては、Mossbergが録音を担当しています。それで、MITB側(A面)は、1994年にVermiformから出したBone Againstとのスプリット盤”Born Against / A Call For Consciousness”から、また B面は1993年にVermiformからリリースされた7インチ盤”Our Earth's Blood”を今回、コンパイルした「メールオーダー100枚限定」シリーズとして、10インチミニアルバムとして、Deep Six Recordsからリリースされているとのことです。因みに、このセルフ・コンピレーションは、初版1000部プレスされ、その内、300枚がグリーン盤であり、その他には、マーブル緑盤、紫盤、マーブル紫盤も出ており、通常の黒盤は無いようです。
 と言う訳で、内容的には、両面共6曲ずつが収録されています。それでは各曲を紹介していきましょう。

◼️Man Is The Bastard “A Call For Consciousness”
★A1 “Sensory Perception Overload”は、ダブルBによる蠢く低音と複雑な展開の曲で、テンポは基本ややスラッジーですが、時にアップテンポになる部分もあり、また、2本のBと言うことで、ジャジーな音色にも聴こえますね。
★A2 “Unilateral Cob”では、Bが2本ある為か、複雑な展開を示し、Dビートを叩き出すDrsも含めて、リズム隊の絡み合いが凄い曲ですが、Woodの生に近いデス・ヴォイスも迫力満点で、これぞMITBと言う曲です。
★A3 “Alone With Labor”は、複雑でスラッジーなDrsと2本のBによる唸るような低音によるインスト曲で、それなの音の間にNelsonのジリジリした電子音が聴取できます。
★A4 “Hempire (The Ruler's Deception)”では、Dビートを叩き出すDrsと蠢くダブルB、そして時に入る電子音に対抗するようにWoodのデス・ヴォイスが放射されています。
★A5 “ManThe Roller”は、ビートすら不明瞭になった音塊にWoodとKenyonのデス・ヴォイスが絡み合いながら絡む小曲です。
◼️Charred Remains a.k.a.Man Is The Bastard Man “Our Earth’s Blood”
★B1 “Man”は、まるで地獄の釜を開けたようなスモッグ・ノイズ塊から、閻魔大王が叫ぶような迫力あるWoodのデス・ヴォイスが立ち上がってくる曲です。
★B2 “Foreign Children (Iraqi Slaughter)”は、雨音から電子音に移行する間に、Woodのデス・ヴォイスとForestのノーマルなヴォイスがユニゾンで切り裂くように入ってくる曲で、その声には怒りと、共に悲しみさえ感じます。
★B3 “Pigeon Holed”は、再びスモッグのようなノイズ塊にデス・ヴォイスが絡みまくる曲ですが、バックのノイズも段々エッジが立ってきます。
★B4 “Users”はチリチリしたノイズと、デス・ヴォイスとBarnsのヴォイスも聴くことが出来る小曲ですが、とにかくWoodのヴォイスは危機感を煽ります。
★B5 “Remember Thy Creator”では、Woodのデス・ヴォイスとForestの語り口調/ナレーション的Voの対比が興味深いノイズ・コアな曲です。

 編成も録音も異なる2面を比べるのは困難ですが、それぞれに録音時期の良さを感じます。A面はこれぞMITBと言えるダブルB編成での特異なグラインド・コアを、それに対してB面では、ノイズとデス・ヴォイスから成る演奏で、Bastard Noiseへの移行期を思わせるノイズ・コアな演奏を堪能できます。そして、その芯となるのはEric Woodの「人間力」なのであると核心します。そんな2面性をも内包するEric Woodを堪能してみて下さい!

[A面はバラバラなので1曲ずつ貼っていきます]
A1 “Sensory Perception Overload”
https://youtu.be/gPDXc89YgdU?si=jLE4ylEmLmlucHOy

A2 “Unilateral Cob”
https://youtu.be/aGYZEG9SGLY?si=EEhYIhUYu8v5U2al

A3 “Alone With Labor”
https://youtu.be/-A05hrkg1O0?si=KBu8W0mbrcKl9MOV

A4 “Hempire (The Ruler's Deception)”
https://youtu.be/wynvsNFNgZs?si=OnK2F8rHCNt6vyw1

A5 “ManThe Roller”
https://youtu.be/AnAZ5AuIuuw?si=dUFkOmJIPaubNQhx

[B面: Charred Remains a.k.a.Man Is The Bastard Man “Our Earth’s Blood”]
https://youtu.be/t1DpIfETQKU?si=7irAqpK9p_d2-dU1

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