Alien Sex Fiend “Ignore The Machine”

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この12㌅EPも、勉強の為に購入したのだと思いますが、余り聴いていなかったので、復習がてら、聴き直してみました。とその前に、Alien Sex Fiend (以下、ASFと表記)のバイオグラフィーを簡単に書いておきます。ASFは、1982年に英国Londonで、Nik Fiend (Vo, Perc: 本名:Nicholas Wade), Yaxi Highrizer (G: 本名:David James), Mrs. Fiend (Synth: 本名: Christine Wade), Johnnie Ha Ha (Drs: 本名: Johnny Freshwater)によって結成されたポジ・パン(ポジティブ・パンク)バンドで、その年後半に、Fiendが働いていたクラブBadcaveでライブ・デビューしています。当時から、ダークでエレクトロ・インダストリアルなサウンド、更にはサンプラーやループ、ダブ・ミックス、躁状態のVoで、ゴス・シーンでは有名になっていました。ASFは、Killing JokeのYouthと、カセット作品”The Lewd, the Mad, the Ugly and Old Nick”を作り、英国の音楽雑誌に持ち込んでいます。その中の”R.I.P.”と言う曲は、クラブのコンピ・アルバム”The Batcave: Young Limbs and Numb Hymns 1983”に収録されています。それで、彼等は、Cherry Red Recordsの傘下のAnagram Recordsと契約し、1983年8月に、ファースト・シングル”Ignore The Machine”をリリース、すぐさま、このシングルは英国インディーズ・チャートの6位まで上がり、ファースト・アルバム”Who's Been Sleeping in My Brain”を1983年11月に、セカンド・アルバム”Acid Bath”を翌年にリリースしています。彼等は、1984年には、BBC Radio 1のJohn Peel Sessionの為に、5月と8月の2回分を録音しています。そうして、ASFは、1885年10月に、サード・アルバム”Maximum Security”をリリースし、またもや英国アルバム・チャートで100位まで上がっています。また、彼等は、1985年3月に、シングル”Ignore The Machine”を録音し直して、リリースし、99位まで上がっています。ASFは日本でも人気が出て、1985年には、ライブ・アルバム”Liquid Head in Tokyo”を出していますが、その年末に、Johnnie Ha Ha (Drs)が脱退し、トリオで活動し続けます。1986年10月には、アルバム”’It’ The Album”を出しますが、今度は、Yaxi Highrizer (G)が脱退し、1987年にはデュオでアルバム”Here Cum Germs”をリリースしています。その後、1988年初頭には、Dynamic Duo名義で、12㌅シングル”Batman Theme”を録音しますが、再びASFとして、1988年11月に、エレクトロニクスやサンプリングをふんだんに使ったアルバム”Another Planet”を出しています。1989年には、Turnpike CruisersにいたRat Fink (Drs/G: 本名Andrew Wilson)とSimon “Doc’ Milton (Kbd/G)が加入し、再び4人組みになり、2枚組ライブ・アルバム”Too Much Acid?”を、1990年10月には7枚目のスタジオ・アルバム”Curse”をリリースします。しかしながら、FinkとMiltonは、1992年に脱退し、残った2人でアルバム”Open Head Surgery”を出しています。その後、Fiendの2人は、ゲーム音楽やMTV用のビデオを制作していますが、1996年から、自身のレーベル13th Moonより、コンスタントにアルバムをリリースし、2018年11月には、Cherry Red Recordsより、ASFとしてアルバム”Possessed”を出し、現在に至ります。  

 以上が、ASFの流れですが、今回、ご紹介するのは、彼等のヒット・シングル”Ignore The Machine”の録り直したヴァージョンです。では、各曲を紹介していきましょう。
★A “Ignore The Machine”は、リズムマシンと生ドラムも使ってのノリの良い曲で、それ程、ダークとかゴスな雰囲気はないですね。ギターやシンセは割とメロディアスに弾かれていますが、バリバリ前面には出てないです。
★B1 “The Gurl At The End Of My Gun”は、アップテンポな曲で、ギターのカッティングとパンキッシュなVoがカッコ良いです。ただ、パンクとは違うのは、3コードじゃなくて、曲の構成がそれなりに複雑と言う点ですね。
★B2 “I'm Not Mad”は、ディスコティックでダンサブルなリズムに、シンセのリフとギターで持っていくような曲で、Voも相変わらずカッコ良いです。

 このEPの3曲だけで、ASFを語ることは些か早計ですが、少なくとも、ゴスロックの陰鬱さやダークさは余り無く、どちらかと言うと、ポジティブ・パンクと言った方がしっくりくる作品ですね。なので、ゴス・ロックを期待しないようにして下さい❗️なので、逆に私は次回は如何にもゴスな彼等のアルバムも聴いてみたいと思うようになりました!

A “Ignore The Machine”
https://youtu.be/fv2PjbEmJV4?si=Y6DAAmU89HHBdxle

B1 “The Gurl At The End Of My Gun”
https://youtu.be/oSOsRthiVUQ?si=jLecC4xo6fFL-yOu

B2 “I'm Not Mad”
https://youtu.be/M20iQmVe9KM?si=UJJWGQqX2wvrKnJS

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    4AD

    2023/12/10 - 編集済み

    イグノアザマシンの7" 当時UK EDISONで買いましたが 今持ってるのか不明 彼らはあのシングル1枚で充分です

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      Dr K2

      2023/12/10

      まあ、私も勉強の為に買ったんですけどね。でも、最近、彼等のセカンドを買ってみましたが、中々面白かったですよ。

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