ディロフォサウルス ジュラ紀で今やかなり有名になった中型の獣脚類

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ディロフォサウルスは
ジュラ紀前期に北米大陸に生息した原始的な獣脚類。特徴はその頭部から額部にかけての半月状に隆起した鶏冠部分。学名である「二つの隆起を持つトカゲ」の意味はこの鶏冠からきている。コエロフィシスと近縁種であり、獣脚類としては中型種。骨格はやや華奢であり、頭骨のつくりもイラストのように薄い。
歯列の特徴はスピノサウルス類にも見られるが、大きな獲物を襲うには機能的ではない。今も、スカベンジャー(腐肉食)であるとの説が幅を利かせているが、大体、死体を食べるというだけの食性は当時、餌自体に巡り合う確率が低すぎ、賛同できない。小型の爬虫類や哺乳類を捕獲するためには適した吻部を持っており、頻繁に狩りをしていたのではないかと思われる。こういう口先の外見はそっくりな骨格を歯列は顎の力が弱いために、腐った肉を骨ごとバリバリと平らげてしまうような丈夫一式の体格も持っていない。例えばトルボサウルスのような。
この恐竜が有名になったのは、やっぱりジュラッシック・パークだろうね。ひどかったなーあれは。毒まで吹きかけるってよく考えたね。最初のジュラッシックパークは、完全に生物学的考察より、3Dの仮想のリアリティを追求したエンタテイメント映画だった。
ところで、このディロフォサウルスは中国大陸にも生息していたという文章をまだ見かける。外見はとても良く似た骨格標本を展示してあった。ディロフォサウルス・シネンシスという名であったと思う。中国のディロフォサウルスということだね。
現在は別種として扱われることが多い。シノサウルスはこの作品と同時進行で描いたが、次回に回したい。

原画サイズ5000×2500 35.8MB ファイル形式Tif 
 ライセンス販売 Adobestock Pixta(PNGファイル)320dpi

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