ディーリアス 管弦楽集 サー=トーマス・ビーチャム指揮 ロイヤルフィル他

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フレデリック・ディーリアスの管弦楽集 かつてこれらはEMIから管弦楽全集の名のもとにいくつかのLPに分けられて発売されていたものの一部。ボクはそれを持っていたけれど、田舎に帰ってしばらくして実家に移り住み、長女のために部屋を開けるため処分した大量のアナログレコードの中の数枚。これをヤフオクと略称される以前のオークションで販売し、CDを買い替える資金にしたんだが、これを落札された頃から業者が買い締める状況が目立ち始め、嫌気がさして撤退した思い出があります。例えばモーリスラヴェルのピアノ曲『夜のガスパール]』(Pf:サンソン・フランソワ)をオークションに出した時はラヴェルがヒントを得たヴェルトランの詩集をくっつけて提供したり、本当に音楽が好きな人に買ってもらいたいと思って随分工夫もしたんだけど、『オークションで業者が買うなよな』と苛立ちを感じたものでした。
ディーリアスのCDで管弦楽として購入したのはこの一枚だけです。
当時のLPは全てターナーの絵がジャケットに使用されていてお気に入りでした。

このCDでは何といっても組曲『フロリダ』が好きですね。縹(はなだ)色の夜明けが次第にオレンジがかった空色に変化して朝陽が差し込んでくるような情景、日常が始まる時の人間臭いリズムにヒンヤリした旋律が刺さりましたね。
それとLPのジャケットのターナーの「日没」の絵がすっかり刷り込まれてしまった『日没の歌』これは歌曲であり、苦手なんですが。コントラルト(モーリン)とバリトン(ハリソン)の紗がかかったフィルターを通したような歌声が素晴らしかったのを記憶していました。
ディーリアスとビーチャムの関係は彼のピアノ協奏曲でも書きましたが。もう少しLabni書きたいですね。

2枚組
DISC1 1 交響詩『丘を越えて遥かに』   ビーチャム改定&校訂版
    2 そり乗り(冬の夜) 
   3 ブリッグの定期市-イギリ狂詩曲  ビーチャム改定&校訂版
    4 フロリダ組曲          ビーチャム改定&校訂版
     
https://youtu.be/twLZ6HgvYDc?si=WmfJAS1uIRaNMpcW

① 夜明け(カリンダ舞曲)
     ② 河畔にて
     ③ 夕暮れ(農場の側で)
     ④ 夜に
    5 マルシュ・カプリス

DISC2 1 ダンス・ラプソディー第2番
    2 夏の夕べ             ビーチャム改定&校訂版         
    3 2つの小オーケストラのための小品
     ・春初めてのかっこうを聞いて
    4 夜明け前の歌
  5 歌劇『フェにモアとゲルダ』間奏曲
    6 『イルメリン』前奏曲
 7 日没の歌

   

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