BMW 740i (E38) 1994 1/18 KK-scale

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1994-2001年の間に発売された
E38型7シリーズ
個人的には歴代7シリーズの中で
最もスタイリッシュ且つエレガントなモデルだと思っています。
上下に薄く水平方向に伸びやかなスタイリングで
妙に厚みを増して重厚さばかりを追い求めた
次のモデデル以降の7シリーズに比べても
断然このE38型のほうが繊細で優美なプロポーションだと思います。

20代半ばの頃に私がBMWディーラーに勤め始めて
確か1年弱でこのE38型7シリーズが発売され
7シリーズは当時販売すると特別インセンティブが
付くことが多かったので
必死で買ってくれそうな顧客を探した記憶があります。
でも本当に自信持って勧められるクルマで
最大のライバルであったベンツSクラスの
あの野暮ったいスタイリングや乗り味に比べても
断然7シリーズのほうが上だと本気で思っていました。

当時から試乗車や顧客の「7」に乗ることは多かったですが
その乗り味やインテリアの上質さに
何度乗ってもうっとりとしてしまいます。
シルキーシックスと言われた伝説の直6ではなく
新世代のV8を搭載しますが
歴代の直6以上のスムーズさとパワフルさが実感できます。
そして決してでしゃばることはないのですが
しっかりとエンジン音はその存在を主張します。
そして何といっても標準ボディでほぼ5mある
大きなクルマのはずなのに
ワインディングが楽しいのです。
そりゃ物理的にある程度の広い道であることが条件ですが
ステアリングは意外とスポーティーで
何でもないコーナーをスイッと曲がるだけでも
その素直さに感動します。
やはりBMWはあくまでもドライビングカーであり
「駆け抜ける歓び」を追求したクルマなのです。

そんな感じで現行モデルだった頃も体験していますが
それから20年以上経った2009年に
もはや世代遅れとなった735iを
(1996年のマイナーチェンジ時に追加されたグレード)
ついに自分で手に入れることもできました。
それも非常に程度が良いものが下取りで入ってきて
ほぼ一目惚れで2年ちょっとしか乗っていない
現行モデルのE92を売っぱらいE38乗りになったのです。
乗り味はあの頃のままで
全くその当時のレベルで考えても古臭い部分はなく
インテリアも申し分なく上質な状態でした。
ただ、現行だった頃からちょっと頭の悪かった
ナビゲーションシステムは全く使いもにはなりませんでした(苦笑)
神奈川-広島(地元)間を何往復もしましたが
どれだけ乗っても全く疲れないですし
眠くもなりません。高速道路でのクルージングが
楽しくてたまらないクルマでした

で、E38のミニカーは
なかなかクオリティの高いものがないのですが
このK/Kスケールのミニカーは
そのエレガントで伸びやかなスタイリングが
非常に良く再現されています。
ダイキャスト製で質感も申し分ないのですが
玉にキズなのが一切開閉ギミックがないところです。
せっかく内装もキチンと作りこまれているので
ドアを開けてじっくり眺めてみたいところです…

でも思い出多いE38なので
これだけ外観がしっかりできていれば十分です。
現行モデルで販売してた頃や
自分が実際に手にいれてからのことやら
眺めているだけでいろいろな思いが止まらなくなり
お酒も止まらなくなる1台です(笑

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