ヘレン・シャルフベック  魂のまなざし   続き

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ヘレン・シャルフベック  魂のまなざし   続き

169Fで記載しましたメキシコの画家フリーダ・カーロ(1807~1954)は、身体的な障害を持ち、自分の痛みを表現した同時代の女性としてしばしばシャルフベックと比較されました。

さて、この時代のフィンランドはロシアの支配下で急速な発展を遂げた国家です(ロシア帝国のフィンランド公国)

最後の画像「シュヴェリーン公ヴイルヘルムの死」は、
1808年から1809年の第2次ロシア・スエーデン戦争で犠牲となった国民的英雄、
15歳の最年少の戦士ヴイルヘルムを主題としたものです。

ヴイルヘルムは血痕一つ見られない純白のシーツの上で神々しく横たわる。
若者の無残な遺体と、画面左で呆然と藁の上に座る年老いた兵士、
生き永らえた年長の兵士たちのコントラストが本作を際立たせている。

「国家の肖像」と呼ばれる作品だ。 

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