「ジャズというジャンルはない、ジャズな人がいるだけだ」  一関 ジャズ喫茶「Basie」 菅原 正二さん

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2018年1月下旬、雪の日の夕方 一関のBasieを訪れた。
JRの駅から慣れぬ雪道、足を取られながら20分ぐらい歩く。

広い店内は客も少なく し~んと静まり返っていた。 
いや、名うてのジャズ喫茶なのだから、決してそんなことは無い。

JBLのオーディオシステムを通して、カウント・ベーシーの名盤が豊かな音量で客席を満たしていた筈だ。

照明を落とした広い店内に目をやると、
カウンターに菅原さんと思しき方が目に付いた、
業界人と思われる方と何やら話し込まれている。

「一関 Basie」 世界一のジャズ喫茶といわれる。
一度は行ってみたいと思っていた。
ツイデがあったとはいえ、遠路訪れたのだから、
島地さんの著作を通して、身近く感じていた方なので、それなりの挨拶ぐらいは有ってしかるべきでした。

2時間近くいたのだが・・・・初見の私の心は閉ざしていたのだろう。

黙って大きなスピーカーに向かったベンチシートに座り続けていた。
ジャズを聞いてはいるのだが、鬱々として愉しめなかった。 

広い店内の疎なる空間のせいなのだろうか?

この日の私は情けなかった。 でも、これも紛れもない私である。

トイレに並べてある、夥しい数のモンブランのインク瓶などを眺め、
ペンで文章を書く方なんだな~、
これは生きた証に他ならないんだ、と思いめぐらせ、 手を洗って店を後にした。

やまびこ54号で、我家へ帰り着いたのは22時を回っていましたが、やっと寛ぐことが出来ました。

すっかり忘れていましたが、菅原昭二著 ジャズ喫茶「ベイシー」の選択、が書棚で眠っていました。 (菅原正二ではなく昭二です?)

最後の画像は、私のモンブランコレクションで、私も手紙はペンを使うことにいています。

5年間に亘り 菅原氏とBaisiを追ったドキュメンタリー映画「JAZZ KISSA BASIE Swiffty の譚詩」 が現在公開中です。

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