- 0318 Museum
- 96F SUNTORY アンティークのパネル時計
- ジャズ喫茶 新宿「木馬」物語 小澤 祐吉さん 追憶#5
ジャズ喫茶 新宿「木馬」物語 小澤 祐吉さん 追憶#5
ジャズ喫茶とは、昨今人気のジャズクラブとは全く異なり、
暗く閉された、あなぐらのような空間でただひたすらジャズレコードを 聴きながら瞑想にふける、音楽鑑賞喫茶店の事です。
楽しくお喋りでもしようものならすぐにマスターから叱られ外につまみ出されかねない、まるでジャズ修行道場のような空間で、各地に存在していたのです。
そんな雰囲気に妙にマッチしていたのが古時計で、ジャズ喫茶のオーナーも古時計好きが多かったのでしょうか。
その中で、ぴか一は新宿歌舞伎町のコマ劇場前のビルの地階に有った老舗ジャズ喫茶「木馬」 L型の狭い階段を下りきった地下2階。
設計は、DUGと同じ、岩淵活輝さん
入り口の広い壁面に大きなショーウィンドーがあり、中に古時計の逸品がぎっしりと詰め込まれている、まるでミニ時計博物館でした。
ウィンドウ前は、エジソンやらビクターやらの古い蓄音機のジャングルで、それを横目に入ると、店内は意外に広い。
正面に大きなアルテックのホーンスピーカーが鎮座している。
アルテックや、JBLのスピーカーは、この頃のジャズ喫茶の定番でした。
所有のLPレコードは、優に4000枚とか。
さて、これらの古時計はオーナーの小澤祐吉氏のコレクション。
昭和34~5(1959)年頃から蒐集し始めたとのことで、よき時代のコレクターの先達でした。
往時、NAWCCの第108支部の事務局長をされたていた。
このコレクションに目を付けたのがサントリーで、前段のアンティク・パネル時計の誕生となり、
サントリーウイスキーのイメージアップと売り上げアップに大いにに貢献した。
画像の小澤さんのスナップは、昭和51(1976)年 ニッサングラフの表紙です。