Robergia deckeri

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かわいらしい姿をしたロシアのRemopleurides nanusと同じRemopleuridoidea(超科)に属します。この超科に属する三葉虫は遊泳性であったと考えられ、化石化する確率が低いことから希産で知られます。本種は、Remopleuridoidea(超科)の代表種でありながら、復元図でしか見かけない三葉虫の一つであり、実物を目にできる機会は殆どないと思います。この標本は、なんと自在頬まで保存されている珍しい標本で、その皺構造までが確認できます。背後に散らばる糸鋸の刃のような生物は、Graptolites(フデイシ)の一種Leptograptus flaccidus(Hall,1865)です。この生物も古生代のみに生息していました。

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    Trilobites

    2020/07/11

    まっきー2014年07月27日 17:26
    ぱっと見レドリキアっぽく見えますが遊泳性の三葉虫なんですね。

    2014年07月27日 21:16
    > まっきーさん 
    元々は立体的な種類なのでしょうが、地質の関係でペッタンコになってますね。

    ここほれごんごん2016年03月13日 13:51
    胴部のみは最近ゲットしたのですが、あー、頭部はこうなってるんですねー!!

    2016年03月13日 20:31
    > ここほれごんごんさん 
    系統図を見ながら収集していると押さえたくなる種類の一つに上がってきますが、この種類は実物が中々入手できませんね。ネット上でも余り見かけませんので、地味ですが相当希少なんだと思います。国内最大級のコレクションを誇る、ここほれごんごんさん(三葉虫の巣穴)ですら完全体をお持ちでないとなると世の中にそれ程完全体は出なかったということになりますね。

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  • 数年前に、一度ebayに数標本見かけたような朧げな記憶があるのですが、その際は今ほど三葉虫の各種について把握できていなかったので、見逃してしまいました。後から思い返して、あの時手を出しておけばよかったなあと思う標本の一つです。他の方もおっしゃるようにぱっと見はレドリキア系に見えない事もないのですが、OrdovicianですしRemopleurididae系なんですね。チョークで描いたような白い見た目も面白い標本ですね。

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      Trilobites

      2020/08/12

      この標本も昔eBayで入手した標本です。白い三葉虫の殻とフデイシが散りばめられた構図が気に入っています。この種類は、「trilobites.info」の「Gallery of Asaphida」を眺めていると欲しくなって機会を窺ってましたが、本当の完全体など求めて居たら一生入手不可であることを悟りました。

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