ドクメンタとは?
ドイツ・カッセルで1955年以来、4年もしくは5年おきに行われている現代美術の大型グループ展のこと。通常6月から9月にかけて100日間開催されるため、「100日間の美術館」という通称を持つ。
ナチス・ドイツによって退廃芸術と認定された20世紀の前衛芸術を回顧する展覧会として美術家・建築家・デザイナーであるアーノルド・ボーデ(Arnold Bode)が立ち上げた。
第4回まではボーデがディレクターを務めていたが、第5回にハラルド・ゼーマン(Harald Szeemann)が務めてからは、第11回にナイジェリア出身のキュレーター、オクウィ・エンヴェゾー(Okwui Enwezor)など、毎回芸術監督が選ばれるなど、より各回のテーマ性を押し出した国際展へと変化していった。
現在ではその規模、主題、話題性などのあらゆる点で、ヴェネツィア・ビエンナーレやミュンスター彫刻プロジェクトなどと並ぶヨーロッパ有数の国際展という評価を獲得している。