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Conrad Schnitzler “Grün”
またまた出ましたConrad Schnitzler先生のアルバム“Grün (Green)”です。まあ、私の場合、もう中毒と言うか強迫観念と言うか、取り敢えず、Schnitzler先生のは購入してしまうんですよね。もうバイオグラフィーは散々書いてきましたので、省略します。今回は「モノクローム」シリーズの第4弾「緑」(元々、このシリーズには正式なタイトルは付いていないので、通称です)です。一応、B面は331/3回転でも45回転でも可と書いてありますが、331/2回転で聴きました。A面1曲、B面1曲と長尺の曲が収められており、恐らくはPeter BaumannのParagon Studioで録音されたのではないかとのことです。共に、ミニマルなシーケンスやリズムボックスにシンセのメロディーが絡まっていると言う曲から成ります。単純な構造なんてすが、1970年代のSchnitzler 先生の音楽としては比較的典型的な音で、特にB面には、回転数を指定していないことからも、理に叶っていると言えましょう。もう少し詳しく紹介しますと、A面”Der Riese Und Seine Frau (The Giant and His Wife)”はリズムボックス駆動型の極めてミニマルな音楽です。これは1976年に録音されたもので、シンセの音色を含めて、無限廻廊のように続くような高揚感を感じ、この頃の彼の作風を良く表していると思います。一方、B面”Bis Die Blaue Blume Blüht (Until The Blue Flower Blooms)”は、1980年に録音されており、ミニマルなシーケンスが流れるように重層化し、そこに伸びやかなシンセのメロディーらしきフレーズが重なっていくと言う簡素ではありますが、解説のAsmus Tietchensの言葉を借りると、まるで「マントラ」のような音楽だと言うことです。念の為、45回転でも聴いてみました。かなり印象が変わり、ミニマルなシーケンス音は抑えられ、その分、スペース感がマシマシになりますね。そんなSchnitzler先生の初期作ですが、ミニマル・エレクトロニクスを考える時に体験して欲しい一枚ですね。因みに、A面は、後のThe Human Leagueのセカンドアルバムに収録されていた”Toyota City”の元ネタなのでは?と思いました、
A “Der Riese Und Seine Frau” (32:39)
B “Bis Die Blaue Blume Blüht” (20:35)
https://youtu.be/RIv3pFEQ8qY?si=yTmvsKNjCLOvYVm5
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