Bladder Flask ”One Day I Was So Sad That The Corners Of My Mouth Met & Everybody Thought I Was Whistling”

0

Bladder Flask、この名前を聞いて知らないのは、ノイズ・ミュージック・ファンとしてはもぐりだな(と言うのは言い過ぎか?)。そうです、あの英国が産んだニヒリスト・ノイズの王者TNBことThe New Blockadersの前身バンドなんです。この時のメンバーはTNBのメンバーであるRichard & Philip Rupenus兄弟で、このアルバムではMetgumbnerboneのJohn Mylotte, Nigel Jacklin, Sean Breadinらが参加しています。Bladder Flaskの結成や成り立ちについて調べたのですが、詳細な情報はありませんでした。ただ、あの頑固な偏屈者であるNurse With Wound(以下NWWと表記)のSteven Stapletonが大ファンであったと言う事実で、その立ち位置が想像できますね。このアルバムが唯一の単独アルバムなのですが、2019年頃に4枚程コラボ・アルバムをリリースしています(勿論、NWWとのコラボもありです)。本アルバム(タイトルからしてやり過ぎ感あり)は1980-1981年にWrongrong StudioとSpectro Arts Workshopで録音されたものであり、今回の再発に当たっては、英国きっての敏腕エンジニアであるColin Potterがマスタリングを施しており、またジャケ写も差し替えられています。そしてその内容なのですが、A面B面1曲ずつと長尺の曲から成り、NWWの”Merzbild Schwet”に匹敵するミュージック・コンクレートとダダイスティックな楽器演奏の混合物で、カットアップなミックスから強靭なインパクトを持ち得た大傑作とも評されています。そうですねー、全く弾けてないようなギターやチェロやピアノと言った既存の楽器音の断片をそのまま或いはディレイを掛けたり、回転数変えたり、ループにしたりして、ランダムに配置。そこにテープ音やナレーション或いは具体音などを絡めて直列或いは並列にミックスしたりとやりたい放題ですね。確かにNWWのStepltonが大ファンなのは分かりますよ。全ての音と言うものを並列に並べて、それを好きなように配置していくと言う意味で、「即物的音楽」と言えるでしょう。もし、NWWファンの方であれば、このアルバムは聴かなきゃならんでしょう❗️そうでなくても、必聴アイテムですね。

A “It Takes A Bliss”
B “Musical Behind Head”

https://youtu.be/Zj1TAzVyuQM?si=-2Vbl_6jmhLPOxWZ

#BladderFlask #OneDayIWasSoSadThatTheCornersOfMyMouthMet&EverybodyThoughtIWasWhistling #Sonoris #OrgelFesperMusic #Reissue #Remastering #Dadaistic #MusiqueConcrete #CutUpMix #Electro-AcousticNoise #RichardRupenus #PhilipRupenus #TheNewBlockaders #ColinPotter #StevenStepleton

Default