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Conrad Schnitzler “Con 84”
もう聴く方が追いつかないです。Conrad Schnitzler先生の1984年作”Con 84”の再発盤です。今回は、PCでシンセをコントロールしてのアルバムらしいです。曲名は最早、記号のような数字とアルファベッドからなり、それぞれの曲に意味付けとか思いはなく、単に抽象的な楽曲があるだけということなんでしょう。また、彼の音楽を「カメレオンのようなカモフラージュだ」と言う意見はありますが、それに対して、ライナーを毎回書いているAsmus Tietchensは「寧ろ逆で、彼の音楽はどこに隠れていても、彼の音楽だと直ぐに分かるし、カムフラージュの意味はない」と断言しています。これで納得しました❗️確かに❗️そうなんですよ、強烈な個性が音楽に封じ込まれています。またTietchensは「彼はカモフラージュの天才でもある。それは彼はいつも予測不可能なことを予測しようとしているからだ」とも述べています。う〜む、何となく分かったような?かな。しかしながら、時期によって最新の機材を取り入れて音楽を作ってきました。この俊敏なところはそうかも知れませんね。今回も、電子音楽なのは変わりませんが、PCによって制御されているのに、何故かSchnitzlerの手癖みたいなものを感じます。曲調は、それ程多くない電子音がチェンバロのように流暢に流れていくようなものなのですが(B面は音の絡みはもう少し複雑です)、その無機質な(或いは潔癖症な)抽象性は明らかに彼のものだと確信できます。しかもドラムマシンなどは使っておらず、シークエンスのキレでリズミカルな要素を補っています。しかも、PCによるシーケンスだからなのか、レイテンシーが無く、各音がジャストのタイミングで鳴らされているのも特徴ですね。そう言う意味での「無機質さ」です。何回となく聴き直してみると、これはちゃんと譜面にしたクラシック音楽みたいなものでは?と思えます。音の絡み方や音色なんかがもうクラシックなんですよ(現代音楽ではない!)。そんなお茶目なSchnitzler先生の音楽を聴いてみませんか?面白いですよー!
A1 “X19 II” (3:49)
A2 “X18 II” (2:37)
A3 “28.6.84 Blasen” (7:24)
A4 “16.4.84 I (1+2)” (2:24)
A5 “X19” (3:32)
B1 “X18 # I” (4:45)
B2 “X18 I” (2:06)
B3 “16.4.84 I” (2:44)
B4 “X19 I” (2:13)
B5 “X18 (1+2)” (2:26)
B6 “16.4.84 Frei” (2:15)
B7 “X18 # (1+2)” (2:01)
A4 “16.4.84 I (1+2)” (2:24)
https://youtu.be/G1qBOLpjXUI?si=anEOoLhQq6-ZoDOB
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLyiL7H_M6QlWhgEjSWUQbv9NZ8IByo2Av&si=OZ0N7yZ6ECmz1IKH
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