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Norbert Möslang + Andy Guhl “Knack On”
Norbert MöslangとAndy Guhlと聞いて反応する方はいらっしゃいますでしょうか?ではVoice Crackなら多少はいますでしょうか? そうです。あのNYCのデスジャズトリオBorbetomagusとも度々合体ライブを行ってきたスイスの家電系ジャンク即興デュオがNorbert Möslang + Andy Guhlなんです。1972年末に、2人はVoice Crackと言う名前で、フリージャズ・デュオを始めますが、そのちょっと前に、2人は本名名義でも作品を出していますので、一緒にやっている時期はもう少し前かもしれません。彼等の特異な点は、録音用のカセットの使用やライブでの音響エフェクトなどが挙げられます。またこのデュオ名でやり始めてからは、Cracked-Everyday Electronicsと称して、家電機器のモーター音やラジオをタンテに乗せての受信状態の変調、はたまたフルーツに電極を刺したりと言う風に、身近なモノ(家電製品など)を何でも使っています。そこから紡ぎ出される電子音による即興演奏が、彼等のスタイルになっています。最早、フリージャズではないですね。そんなことを繰り返しながら、活動を続けてきましたが、2002年にデュオは解消し、それぞれがソロで活動しています。
本作品はVoice Crack名義ではないですが、1982年に、オーストリアのKOMMでのライブ録音を収録したもの異なっており、Cracked-Everyday Electronicsとはクレジットはされていませんが、何かよく分からないジャンクなモノの発する音や管楽器(サックス?)やパーカッション(?)などを使っており、彼等の真骨頂とまで言える家電系ジャンクによる即興演奏が収められています。なので、フリージャズの文脈ではどうにも語れない音楽が真空パックされています。寧ろ、ノイズ・ミュージックの文脈でも語れる程の音強度です。なので、この作品は、ジャズファンよりノイズファンの方が受け入れ易いと思います。そんな家電系ノイズによる即興演奏に興味がある方は一度聴いてみることをお勧めしますが、
何度も言いますが、フリージャスではないです‼️
https://youtu.be/rUA9BfgOxfk
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